難しいと思います。
派遣の技術者は20代後半から30代前半ぐらいまでは
まあまあ職能と待遇のバランスが取れているかもしれませんが
正規雇用の社員の場合、10年も経つと社内ランクがアップして
ポストにも付き責任や権限もそれに見合ったものとなりますよね。
派遣の場合、職能や経験がアップしても
待遇がステップアップしたり権限が増えたりと
いうことがある会社は少ないのではないでしょうか。
能力のある人ほど先が読めてしまうので
会社の規模は小さくても正規雇用の道を模索すると思います。
同業他社の雇用条件に関しても情報は簡単に入手できるので
1~3の様な小手先の手段で引き止められるのは
それなりの人材ではないでしょうか。
プロジェクトをそっくり請負して
社内でそれなりのポストや権限を与えるような事業形態にでもしないと
構造的にはいい人材から辞めていくことになると思います。
企業が派遣などの非正規雇用で人件費を抑えても
産業全体の賃金レベルが低下すると
国内需要が減退し
国の歳入も増加せず
また健康保険や年金の破綻が予想より早くなるでしょう。
材料を輸入し技術によって製品を生産することでしか
成り立たない国が技術を伝承できなくて成り立つわけがありません。
近い将来、非正規雇用に関する
見直しがされるのではないかと思っています。