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しるすvsきする

「この薬の成分は箱に記してあります。」っていう文章で 「記して」の部分の読み方は何ですか。 そして「しるす」と「きする」の違いも教えてください。

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  • kadowaki
  • ベストアンサー率41% (854/2034)
回答No.2

>「この薬の成分は箱に記してあります。」っていう文章で「記して」の部分の読み方は何ですか。 これは「しるして」と読むのが普通でしょうね。 「きして」と読むことも可能ですが、「きしてあります」ではやや文語的、古語的な硬い読み方になってしまい、商品等の説明書きにはふさわしくないからです。 >「しるす」と「きする」の違いも教えてください。 「しるす」は四段(五段)活用の動詞で、大昔から日本列島で使用されてきた倭語(土俗語)です。 「きする」は漢語「記(キ)」にサ変動詞「す(る)」を付けたものです。 漢語「記」が日本列島に入ってきたとき、古代中国語に通じていた倭人ないしは倭語に通じていた中国人(帰化人)が、「記」は倭語の「しるす」と同義だと判断し、それ以降、今日に至るまで「記」を「しるす」と訳読(訓読)するようになったのです。 一方、「記」を訳読(訓読)せず、サ変動詞「す」を付けて、外来語のまま動詞として使用(活用)することを、やはり当時の帰化人ないしは倭人が考えついたとき、「きす」という読み方が生まれたわけです。 以来、日本語では「しるす」も「きす」も併用されてきましたが、概して、法的、社会的、学術的な、つまりより公的な権威が重視される文書では「きす」が多用され、生活や身体感覚・感情に密着した会話文などでは「しるす」が多用されるという形で使い分けられてきました。 なお、「愛する」も「記(き)す」と同じように、倭語ならぬ漢語を人工的に動詞化して生まれた外来語ですから、言語感覚の鋭敏な日本人なら、「愛する」という人工語に自分の本当の感情や身体感覚は託そうとするとき、何か説明しがたいような、ほとんど無意識的な違和感を覚えるはずです。

  • migimonza
  • ベストアンサー率26% (44/166)
回答No.1

漢字は、漢民族の言語用の文字です。 漢字は漢民族の言語の1語に1文字、しかも1音節であることが 基本です。社会が発展し、1語を複数文字で表さざるを得なく なっておりますが、ここでは論じません。 大和言葉と、中国語は相互に外国語ですから、言葉は必ずしも 1対1の対応はありません。 そこで大和言葉で「しるす」の意味に漢字では、記・誌・印・ 標・徴・徽などがあり、中国では区別する必要のある別の ニュアンスが在るのでしょうが、大和言葉で「しるす」が 適当な局面で、「記す」と、書かれていれば「しるす」と 読めばよいのです。 中華民族の言語用の文字を、日本語に取り込み日本語化 したのが、漢字の訓読みです。 一方、仏教関係や、法律関係で、何故か大和言葉や、訓読みを 使わず、漢字の音読みをそのまま使いそれに「する」を くっ付けて読ませる伝統があるみたいで、記(き)する と読ませたりします。 したがって記するとしるすの違いは、無いとも言えるし 有るとも言えます。 あるとした場合、広い概念の「しるす」から、範囲を狭く絞り 紙媒体に文字で記録するなどの行動を意味することとなります。