タマネギの保存の基本は、乾燥と低温です。
乾燥はカビ等による腐敗を防ぎ、低温はある時期になると伸びはじめる芽の伸長を抑えます。
農家では、晴れた日に畑で抜き取りと日干しをした後、倉庫・小屋等でさらに乾燥させ風通しの良い状態で貯蔵します。量が多くない場合は、相談者がごらんになったような、吊り貯蔵をしますが、大量の場合は、大きなかご等を使用します。
しかし、乾燥しただけの貯蔵では、そのうち芽が伸び始めます。概して、春の早い時期から収穫する早生(わせ)品種は、伸び始める時期が早く、初夏になってから収穫する晩生(おくて)品種はおそいです。晩生品種の中には、収穫後200日以上芽が出ない(休眠を続ける)ものもあります。この品種の場合、乾燥しておくだけで、年末まで芽が出ません。芽の伸長を抑えるため、生産者団体や流通業者は、伸長期に入る前に冷蔵を開始します。
さて、家庭での貯蔵ですが、葉付きのタマネギが大量に手に入った場合は、葉を縛って束にして吊ればよいと思いますが、葉が無い・すでに乾燥して皮が茶色いタマネギの場合はネット袋(ストッキングを使用する人もいるらしいです)に入れて風通しのよいところに置くか吊すかしておけばよいと思います。直射日光は当てない方がよいでしょう。
芽が伸び始めた場合、一時的には冷蔵庫に入れるのもよいと思いますが、家庭用冷蔵庫では温度・湿度の管理の点から長期保存は難しいと思います。
なお、最近は北海道でのタマネギ生産が多くなりました。北海道では秋にタマネギを収穫するため、西日本等のタマネギ産地ではタマネギの冷蔵による長期保存をするところが少なくなりました。
お礼
玉ねぎの作り方がよくわかりました。 勉強になります。ありがとうございます。