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(遺伝子を継がない)子殺しをする動物、しない動物の傾向はどんな感じでしょう?
お世話になります。 TVで自然ドキュメンタリー番組を見ていたら、「赤カンガルーの子連れ母親のオス選び」のVが流れていて、母親は強いオスを選ぶため、次々に、連れ合いのオスを他のオスと戦わせて、排卵時期まで一番強いオスを求め続ける、というシーンを描写説明していました。 このレポートで印象的だったのは、交尾が終わってメスのもとを離れるオスが、メスが連れていた、自分とは血のつながっていない、親離れ時期の子供を、(仲間として)連れてメスの元を旅立つことでした。 (番組上、連れて行く子が、オスかメスか?はわかりませんでした。) これは、私には意外でした。 ライオンのように、ハーレムをのっとると、前のオスの子供は、殺しつくすというのが、自然のように感じていたので、まるで修行の旅に連れて行くように、血のつながらない子供を連れていく赤カンガルーのオスというのには、多少、ロマンを感じてしまったのです。(まあ、人間のセンチメンタルな誤解なのでしょうが(笑)) で、ご質問は以下のことです。 主な動物で(哺乳類に限ってもよさそうですが?・・・) ハーレムのっとり時や、子連れメスとオスがめぐりあった時 ・遺伝子を継がない子供を殺す、主な動物 ・遺伝子を継がない子供を受け入れる、主な動物 を、割合やエピソードなどをからめて、ご教示いただければとおもいます。 併せて、子殺しの一般的傾向をレビューいただければ、幸いです。
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興味がおありなら「子殺しの行動学」杉山幸丸(すぎやまゆきまる)を図書館で探してお読み下さい。かなり古い本で絶版になっていると思います。 著者は京大の霊長類研究所で,インドに生息しますハヌマン・ラングールというサルの研究から子殺しが行われることを発見しました。その後様々な動物で子殺しが行われていることが発見されましたが,一般的に一夫多妻型の生活型で,上位捕食集団に属する動物は,子殺しをすると判明しているようです。 一般的に一夫多妻型の動物は子育て中は発情しません。子を殺されますと発情が始まります。このため群れを乗っ取った雄が子を殺して雌に発情させ,自らの子孫を残そうという戦略です。ヒトに発情期がないのは(常時発情期)子殺しを回避するために進化したという考え方を取る方もおります。 草食動物は,一斉に発情し一斉に子を産むものが多いですから子殺しの必要性はなく,むしろ集団保育のような行動が進化したことはうなずけることです。
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- origy
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>メスが連れていた、自分とは血のつながっていない、親離れ時期の子供を、(仲間として)連れてメスの元を旅立つことでした。 ロマン無しに考えれば、子供がいれば、もうすぐ生まれる自分の子の生育に邪魔になる。自分の子をいじめるかもしれない。だから自分が連れて行く、ではないでしょうか? でも殺さないのはたしかにロマンかもしれませんね。 たしかダチョウの子連れの夫婦が出会うと、ケンカをはじめ勝ったほうの夫婦がすべての子供達を連れていってしまうというのもありましたね。あれなんか、砂漠という環境では子供達の生存に適合してるんでしょうね 回答になってなくてすいません。
お礼
どうも、的確なご指摘、ありがとうございます。 ま、もちろん、動物の行動に「ディズニー」や「ジャングル大帝」的センチメンタリズムを持ち込むのは、たいていの場合、間違っておるのは承知の上、語ってみたわけですが(笑) たしかに、自分の子供をシッカリ育ててもらうために、前の男の息子?を連れていく新しい種付け男・・・というご説は、卓見のような気がいたします。 そうすると・・・母親から見えなくなったところで、イジメはじめるかもしれませんが。あの赤カンガルーの子の行く末やいかに??ですね。 どうもご指摘ありがとうございました。
お礼
素人のたわいもないご質問に、さっそくの丁寧なご回答をいただきまして、本当にありがとうございます。 ・一夫多妻で発情期が明確 ・食物連鎖の上位 というのがキーなので、ライオンでは顕著に現れるわけですネ。 なるほど、よくわかります。 まったく詳しくはありませんが、上位群で、ハーレムをつくる種って あんまりいませんよね?。トラ、ヒョウ・・・みな「一匹狼」で。 ~ここで、素人(私)は、大奥では、世継殺しが多かった・・・なんて話と結びつけるから、2ch並・・・って言われてしまうんでしょうネ(苦笑)~ ご紹介賜った本は、確かに絶版のようですが、アマゾンなどに、廉価でありましたので、購入いたします。 後日、本件を参照される方のために、一応、詳報させていただきます。 ● 子殺しの行動学 講談社学術文庫 (1057) 杉山幸丸 著 1993年01月 発行 777円+税 ISBN 978-4-06-159057-1 同著者先著に ●子殺しの行動学―霊長類社会の維持機構を探る― 北斗出版 杉山幸丸 著 1980年09月 発行 1680円(税込) があられる。 どうもありがとうございました。 他の方のコメントが、あるかもしれませんので、 もう数日、あけておこうとおもいます。 よろしくお願いいたします。