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資本準備金・利益準備金が分かりません。
1.資本準備金としたら、それはいったいその先どうなるのですか? ためておいておくのですか?何に使うのですか? 2.利益準備金は積み立てが強制されているそうですが、積み立ててどうするのですか?その先はどうなるのですか? 何に使うのですか? 3.テキストに、 会社法により、剰余金の配当時に、配当金の10分の1を、資本準備金と利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで、利益準備金として積み立てるとありました。 よく分かりません。どういうことか詳しく教えてください。
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こんにちは #2です。 合併には吸収合併と新設合併の2種類あります。 前者は、一つの会社を存続会社として、その他の会社を吸収する合併、 後者は、当事者の会社全てが消滅して、新たな会社として設立される 合併です。 合併会社は被合併会社の諸資産・諸負債を全て継承します。 例えば、A社がB社が吸収する場合を例にすると、 A社とB社はB/Sは下記の通りである。 A社はB社を吸収合併するにあたり、@5 500株を交付した。 借方 貸方 A社 資産 10000 / 負債 4000 資本 6000 B社 資産 5000 / 負債 2000 資本 3000 単純に上記のB/Sを合計すると、 A社 資産 15000 / 負債 6000 資本 9000 のようになりますが、実際にはこのようにはなりません。 A社はB社の諸資産・諸負債を全て引き継ぐとともに、B社株主に対して A社の株式を発行します。 B社株式が消滅するのでA社の株式を渡します。 これが株式交換というやつです。 A社は@5で500株 B株主に交付していますので資本金に組み 入れる金額は、2500です。 ※この額はB社の企業価値を評価して決定します。 評価の仕方にはいろいろあるので割愛します。 諸資産 5000 / 諸負債 2000 資本金 2500 合併差益 500 ← B社資本金3000との差額 合併差益は資本準備金として表示されます。 ※会社法では、別の処理が可能なようですが、基本は資本準備金 と解釈しておいてください。 → http://money.infobank.co.jp/contents/K100251.htm 仕訳的にはこんな感じです。 またわからなければ補足してください。
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- nayuta_lot
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こんにちは まず、借方と貸方の持つ意味をおさらいしましょう。 B/S 借方 貸方 資産 100 | 負債 45(他人資本) | 資本 55(自己資本) 合計 100 100(総資本) ※資本とは自己資本のことを指していますが、負債は他人資本と言います。 また、この2つを足して総資本と呼びます。 返済義務がある資本(他人資本) → 負債 返済義務のない資本(自己資本) → 資本 負債 + 資本 = 総資本 借方は、総資本の『運用状態』を表します。 ‥100の総資本はどんなものになっているのか 現金預金だったり、債権だったり、土地、建物だったり・・ また、貸方は総資本の『調達源泉』を表します。 ‥100の総資本はどうやって調達したのか・・ 借金?、買掛金などの債務?、それとも自分のもの? 『取引の2面性』というのを覚えているでしょうか? ひとつの取引があれば必ず2つ以上の勘定科目が発生し、貸借は必ず一致する。 というものですが、例えば 株式の払い込みによる55と銀行からの借り入れによる45を現金で受け取り会社を興した。 という場合、 現金 100 / 借入金 45 資本金 55 という仕訳になり、丁度上記のB/Sのようになります。 ひとつの100という数字について、運用状態と調達源泉という2つの側面から見ていますね。 ※実態は現金 100しかありませんが・・ これは、現金 100のうち45は、負債でいずれ返済しなければならないものですので、 "即返せ!"といわれたら社外へ流出します。・・(泣) 従って、純粋な自分の現金の持分は、55ですよ。 と言っています。 ということは、自己資本が増えなければ、55しか自分の持分はないということです。 それどころか、いくら利益を上げても配当や次期投資に回してしまい、 社外に流出してしまったら、 『結局、いつまでたっても55しか自分のものじゃないんだ・・』 といつまでも、びくびくしながら流出するであろう資金を管理しなけれ ばなりませんね^^; 貸方の持つ意味は、総資本の調達源泉を表しますので実態がそこにある わけではありません。 ですから、『利益準備金を積み立てる』といっても、現金や預金のように "実際に積み立てているわけではない"のです。 では、なにをしているのかというと、この勘定科目を使うことによって、 『自己資本を増加させて、利益を社内に留保』しているのです。 "総資本のうち、利益準備金の額も自己資本ですよ・・・" こうすることで、この金額は配当にまわすことはできなくなり、 55だった資本が、55+13.75(1/4)で68.75となり、自己資本比率が 向上するというわけです。 この他に、特定の使用目的(ない場合もある)で計上する任意積立金 というものがあります。 ※これも利益の社内留保が目的です。 さらに、企業体質を強化するならば、利益準備金を資本金に組み込む など、自己資本を増加させていくことを検討する必要があるでしょう。 また、資本準備金と利益準備金は性質が異なります。 資本準備金は『資本取引』の結果生じるものです。 株式払込時の資本金へ組み入れなかった額や、合併時の差益など・・ 利益準備金は『損益取引』から生じるもので、利益を全て配当や 次期投資にまわさずに、商法に規定された資本金の4分の1まで 強制的に積み立てることによって 『会社の財政的基盤を強固なものとし、債権者の保護を図る』 という目的があります。 資本金が少なければ、事業の規模も小さいでしょうから4分の1 あたりが、妥当ということでしょうか・・ わかりずらかったかも知れませんが、結論としては、 『自己資本を増加させて、健全な企業体質を保ち、潰れにくくしましょう』 ってことです。 以上、ご参考まで
補足
積み立てるというのは、現金のようにしているのかと思ってテキストを読んでました。 ご丁寧に詳細に長く解説していただいてありがとうございます。 大変よく分かりました。 バスの中で印刷したのを繰り返し何度も読みました。 頭に入ってきました。 ただ、一点疑問があります。 株式払込時の資本金へ組み入れなかった額や、合併時の差益など・・ の合併時の差益って合併したら経理の処理がどうなるのかわからないので、よく分かりません。 もう一度教えてください。
- wiz0621
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(1)B/Sは左側が利用可能なお金、右側がお金の調達方法です。 それぞれの和は必ず等しくなります。 右側にある準備金を維持することで、同額の左側の利用可能なお金も 維持されるわけです。それぞれの和が等しいのですから。 つまり、もしものときにそのお金があれば、会社は潰れなくて済みますよね。 本格的にやばいときには取り崩しが出来るようになっています。 もっとも、これには制限が多いんですが。 (2)まず前提として、B/Sの右側を提供しているのは お金を貸している人、そして株主さんです。 今の会社は株主さんの意見で配当が決められるわけですが、 配当とはつまり、利益を株主みんなでわけることです。 ここで利益を全部わけちゃったら、残りのお金を貸している人に 返せなくなっちゃうので不公平ですよね。そういうことにならないように積み立てます。 (3) まず配当の1/10を潰れないように、分けすぎないように積み立てます。 これは義務です。ある会社が潰れたら社会のみんなが困りますから。 ただし、資本金の1/4まで積み立てればそうそう潰れないので もう充分だよ、ということです。 もちろん理論上はこれ以上積み立ててもいいんですが、 普通は株主さんが「もっと金分けろ」とか言ってきたり、 会社の人も余分なお金は新しい商売の投資に使いたいので、 これ以上は積み立てません。
お礼
ご丁寧にありがとうございます。 テキストを読んでもさっぱり理解できませんでしたが、 解説頂いて分かってきました。 配当の10分の1をつぶれないように積み立てる。 それは資本金の4分の1まで積み立てればいい。 そういうことなのですね。 配当と言うものもあまりよく分かってませんでしたが、理解できました。 詳しく書いていただいて感謝いたします。
お礼
ご丁寧にありがとうございます。 よく分かりました。 勉強がはかどりそうです。 本当にうれしいです。感謝いたします。