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彗星が木星に衝突した事についての疑問
何年か前に巨大な彗星が木星に衝突したのを覚えてますが、木星は、 そもそもガス状惑星なのになぜ、彗星は衝突したのでしょうか? ガス状惑星なのだから反対側へ通り抜けてしまうのではないでしょうか?
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その彗星は、木星の中心部からの巨大な重力に捉えられ、それに衝突して消滅したと考えられます。あるいは、中心部に近づく途中で粉々になったでしょう。 木星はガス状惑星と呼ばれますが、いたるところスカスカではないそうです。すさまじい圧力のため、深まるにつれ常識では考えられないほど濃密となり、やがて液体になって、中心部は固体らしいです。「じゃあ、その固体部分が正味(しょうみ)の木星で、ガス部分は大気じゃん。液体部分は海?」と言い出す人もいそうですが、そういう言い方はしないのが共通理解のようです。 また、ニュートンの昔から知られているように、木星と(その近くを通りかかった)彗星との間に働く力は、木星の全質量が木星の重心に集中しているものとして計算できます。この場合、重心とは球の中心です。彗星が、素早く木星の気体部分だけを通り抜けようとしても、それほど近づいてしまった以上、木星の中心からの巨大な重力を振り切ることは難しいでしょう。「中心部に命中するコースでなければ、通り抜けられるはず」というのは誤りで、彗星のコースも、中心へ中心へと曲げられてしまうのです。 (注) 「全質量が重心に集中しているものとして計算できる」という知識は、高校物理にも出てきます。たとえば、「地球の北極から南極まで真っ直ぐな穴をあけたとして、その穴に石を落とすと、どういう運動をするか」という練習問題があります。 一般に穴の底まで落下するのは誰でも知っていますが、地球を突き抜けるほどの穴だったら? この場合も、地球の全質量が重心に集中しているとして解くのが、解法のポイントです。
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- debukuro
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金星の大気(70気圧)でさえ手で掬えるほどだそうです 約2万4千キロメートルの厚さの大気は水よりも密度が高いことが想像できるでしょう 地球の上層の大気でさえ宇宙船を弾き飛ばしたり粉砕すると言われています
- Tacosan
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巨大ガス惑星 (や巨大氷惑星) の平均密度はおよそ 1 となります (木星は 1 よりちょっと大きく, 土星は 1 よりわずかに小さいはず). ちなみに太陽の平均密度は 1.3 くらいだったかな. だから, 表面の部分はともかく潜っていくにつれて密度が大きくなります.
20世紀初めロシアのツングースカ川上空で十数メガトンと言われる大爆発を起こした彗星は、地上に到達する前に爆発したと言われています。 ガスにも質量があり、物体が通過しようとすると大きな抵抗になります。 木星の中心付近が固体だったとしてもそれに到達する前に、表面の木星のガスに衝突すれば、大爆発を起こします。
- Sompob
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ははは、「クニオさん」みたいな発想やねん。 「ガス」謂うても自身の重力で潰れたもう。 中心部(地球より大きい範囲と想像)は固体やろ。 気体や液体の性質は示さん。 (地球から)光学的に観測出来る範囲は、気体かも 知らんけど、上から下まで「ガス」とは誰も謂うと らん。
木星型惑星 木星型惑星の直径と内部構造の比較 木星型惑星は、構造から2つに大別できる。木星(左)は中心に地球ほどの大きさをもつ岩石や氷からなるコア(茶)があり、その外側を金属水素(藍色)が取り巻く。大気に相当するのは水素ガス(灰色)だ。土星は木星よりやや小ぶりながら構造はほぼ同じである。ところが天王星ではコアのすぐ外側に水、アンモニア、メタンの3種類が混合した氷からなるマントルがあり、その外側を水素、ヘリウム、メタンの混合ガスが覆う。全体積に占めるガス成分の割合も木星などと比べて少ない。海王星(右)もほぼ同じ構造。