ソニーは、入社試験時に学歴を聞かないようになってたら、予想とは逆に東大出身者が増えたという逸話があるようですね。はからずとも『学歴が高い=実力がある』を証明してしまった、と言う事です。もちろん、入社後、活躍したかは別でしょうか・・・。
どの会社も、大学受験時に努力して、良い大学へ進学した人に対しては、一定の優遇をするようです。つまり、大学受験という日本人すべてに公平に開かれたテストにおいて、準備を怠らず、実力を発揮し、それを学歴という形にした人を優遇するのですから、実力主義と言えるでしょう。
実力主義と学歴主義は相反する言葉ではありません。ほぼ同じ意味だと思います。実力主義の反対は、コネとか、階級とか資金力で決まる世界の事だと思います。
「俺は実力がある」と言う自信は、高校生~大学生はみなさん持っていると思います。ただ、その時点では自称に過ぎません。それを社会へ知らしめるには、試験とか資格等の公平な指標が必要です。という事は、良い大学へ進学するのは、その自分の実力を知らしめる、一番楽な手段だと思います。今、お幾つか分かりませんが、手遅れでないのなら、ぜひとも受験勉強をがんばってください。それが一番『楽する』方法です。
ちなみに、エンジニアになったからと言って研究所にいける訳ではありません。あと、単なる言葉の問題でしょうが、研究者とエンジニアは別ですよ。最先端の研究者になりたいのなら、これからの時代は大学院の博士課程まで進み、博士号を取った方がいいでしょう。こうなると、学歴よりも、論文数などの業績が重視されますから、貴方の言う「実力主義」に近いかもしれません。ただし、先端分野の研究は、日本でも一流の研究者しかやっていません。そういう研究者が教員をしている大学は、やはり一流大学ですから、そこへ進学しなければいけない訳で、やはり「学歴主義」かもしれませんね。