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水蒸気圧が飽和水蒸気圧に達していない時の水の状態について
空気中の水蒸気圧(Pw)が飽和水蒸気圧(Psat)を上回る時(Pw-Psat>0)、 水の凝縮が起こることは分かります。それに伴い、潜熱が生じることが考えられ、潜熱の大きさは、Pw-Psat に何らかの係数をかけることにより、計算することができるということは予想されます。 それに対し、Pw-Psat<0 の時、相変化は起こらないため、潜熱を計算することはできないと思います。それでは、Pw-Psat<0の物理的な意味とは何なのでしょうか?Pw-Psat<0の時、大気中の水はどのような状態にあるのでしょうか? もし、分かる方がいましたら、教えていただきたいのです。よろしくお願いします。
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具体例で考えて見ましょう。 大気開放下では、飽和蒸気圧は約100kPaですね。つまり水の温度を上げていって、100℃になれば、飽和蒸気圧と水蒸気圧が等しくなり(Pw-Psat=0)、この状態が沸騰状態ですね。 100℃以下の温度の水は日常生活でよく目にしますが、 この状態はPw-Psat<0ですね。このときには何が起こっているのでしょう? 洗濯物が乾くことから考えても、どんどん蒸発が起こっていることがわかります。このとき大気中の水は水蒸気の状態で存在しています。
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- 9766
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Pw-Psat<0 は、水がない状態。 Pw-Psat=0 は水と蒸気が共存している状態。 真空ポンプでどんどん空気を吐き出して、空気中の水蒸気圧力を下げると 等しく飽和水蒸気圧力も低下し、水は沸騰します。
お礼
真空ポンプを使って、水を沸騰させることも可能なのですね。 回答ありがとうございました。
- kikero
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気体のまま存在します。 Pw/Psatの事を、「相対湿度」と言います。普通、「湿度」と言っているあれです。相対湿度が100%になるまでは凝縮ではなく蒸発傾向を持ちます。 空気を圧縮すると凝縮水が出ますが、これは、Psatが変わらないのに、Pwが全圧の増加に比例して大きくなるので、Pw'/Psatが1以上になるからです。
お礼
回答ありがとうございます。 相対湿度が100%になるまでは蒸発傾向を示すことは初めて知りました。 ありがとうございました。
- SCNK
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単に水蒸気であるだけではないでしょうか。つまり水分子が大気に混ざっている状態です。 蒸気機関などでシリンダー内部で凝縮しないように、あえて加熱するような場合、過熱蒸気ともいっています。
お礼
非常に早く回答をしていただいて、ありがとうございます。 Pw-Psat<0の時には、水は水蒸気として空気中に存在しているのですね。
お礼
分かりやすい例を挙げての説明も頂けて、非常にわかりやすかったです。 ありがとうございました。