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変温とは何ぞや?
哺乳類、鳥類以外の大半の動物って変温動物ですよね?しかし変温ってどうゆうことなんでしょうか?先日授業で、ヒトはATPを分解して50%を化学エネルギーに、もう50%を熱エネルギーにして体温を作り出している、って聞いたのですが、変温動物はATPの全てを化学エネルギーにしてしまっているということですか?あと、南極の海などには大変豊かに生物が生息していますが(オキアミなど)、彼らは恒温動物ではないのですか?深海に棲むものもそうですが。
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二度目ですが,南極について回答します。 まず,恒温動物が誕生した理由は二つあります。 (1)環境の温度が大きく変化する場所に生物が進出したことです。 (2)それらの生物の酵素の最適温度が38℃くらいであることです。体温を最適温度に近づけておけば,化学反応が速やかに進行しますからね。(なぜ38℃になったのか理由を知りたいですが,平均気温に発熱量を加えるとそれくらいが適当なのかも知れません。) そこで南極の話ですが, 極端に高温や低温の環境で生活している生物は,ほとんど環境の温度変化がないために,恒温である必然性がありません。ですから変温です。 また,それらの生物の酵素の最適温度は,38℃ではありません。例えば,草津温泉の煮えたぎる湯の中にもバクテリアが生活しています。このバクテリアの酵素最適温度は80℃です。低温で生活するそれは低くなります。 惑星探査で微生物を探す理由がここにあります。生物は,極めて高温から低温まで,その生活環境は極めて広いのです。
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変温動物と恒温動物が,明確な一線で分けられているわけではありません。#2さんの言うように,体温を一定に保つための制御機構がどれだけ発達しているかの違いです。 縦軸に体温をとり,横軸に気温をとりますと,完全な体温維持機構のある動物は横軸に平行になります。また,体温維持機構を全く持たない動物は,45°の傾きとなり気温と体温は正比例します。実は,その間にいろいろな傾きで全ての生物がいるのです。 ヒトは,巨大な肝臓や筋肉という産熱機構を持っています。寒ければ震えますよね。しかし,例えば昆虫は変温動物ですが,寒いときには,日向ぼっこをし,羽ばたいてオゥミングアップをして体温を上げることが出来ます。ただし,その機構が貧弱なため,ある温度以下の低温になるとそれさえ出来なくなるのです。
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肝臓でも発熱するんですか!知りませんでした。変温動物は日光浴するしかないと思っていましたが、彼らも運動により熱を作れるのですね。参考になります。
- kame1417
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恒温動物は体温を一定に保ち活動力もありますが、体温を一定に保つためには相当の エネルギーを消費しますので、常に食料を補給し続ける必要があります。 一方、変温動物は活動力は落ちますが、体温を一定に保つ必要がありませんので 例えば数ヶ月から数年間も食料を補給せずとも生命活動を維持する事が可能となります。
お礼
そうですね~なんか4年間水だけで生きてたヒメハブとかいるらしいですね。次のオリンピックまで断食・・・真似できません!
- Hiyuki
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ATPのエネルギーをすべて化学エネルギーに換えることは不可能です。基本的に、その変換方法には恒温、変温 で差があるわけではありません。 そうではなくて、その違いは、体温を一定に保つための制御機構の在る無しです。恒温動物 の場合は、必要に応じて、熱を発せさせるためにATPを消費するシステムがあるということです。
お礼
なるほど~機構の有無の問題に過ぎないんですね。よくわかりました!
- tyoukaifusuma2
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恒温動物とは周囲の環境の変化をものともせず、 自分で常にほぼ一定の体温を保っている動物です。 人間は夏も冬もほぼ36℃の体温ですよね。 一方変温動物は周囲の環境の変化に合わせて 体温が変化してしまう動物です。 なのでへびやカエルなんかは冬になると 体温が低温になりすぎ、運動できなくなるので 冬眠します。 南極の海や深海に住む生物は、体温はもちろん 周囲と同じ氷点下何度なんでしょうが、 特殊な構造をしているせいでなんとか運動 できているのです。
お礼
!なるほど。体温が低いと活動できない、と思い込んでいました!しかし体温マイナス何度ですか・・・・そういえばコオリウオなどは体液に不凍液が入っていると聞いたことがあります。ありがとうございました!
お礼
なるほど!気温(水温)の高い低いが問題なのではなく、それが変化するか否かが恒温の是非を決めるのですね。また、学校の授業ではこのような珍しい酵素についてはあまり触れられないため、酵素は一様に「最適温度=38℃」「高低温で失活」なものだとばかり思っていました。本当によく分かりました。ありがとうございます!