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文芸部での活動
文芸部の部長をやっている者ですが、部活の活動内容が思いつきません。 文化祭へ向けての冊子作り・リレー小説などやっていますが、 手軽にできる楽しい企画など何かないでしょうか。 文芸部の方々がいましたら、どういった活動が行われていたのか教えて下さい。 文芸部でない方でも、こういうのはどうでしょう・といった案があれば是非、提示して欲しいです。 どうぞ、よろしくお願いします。
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は~い、元文芸部です。 基本的に、本や冊子で、訪問客を満足させるのは不可能ですよね。 気軽に出来る楽しい企画となると、「この文学者の実態は、こんなものだった!」暴露ネタさらし作戦による展示が思いつきます。それぞれの部員が、有名な文学者や美術家の奇特な行動を紹介していくこのです。 例えば、与謝野晶子のみだれ髪は、現代語にして読み返すと、とっても性的な作品が多いのです。男尊女卑の時代に、親世代からは猛反発を受けながら、女性の官能をおおらかに歌い続けた与謝野晶子の作風は、現在ではその価値が、完全に認められています。みだれ髪にはどんな歌が入っているのかというと、「柔肌の熱き血潮にふれもせで、さびしからずや道を説く君」というものがあります。ひらったく言えば、「男でしょ?Sexしたいにきまってるじゃん!そんなんじゃもてないわよ」と読めます。あまりに過激な発言を連発したため、「柔肌の晶子」と呼ばれていました。 日本文学の白樺派に大きな影響を与えたのは、ルソーの「告白」です。これは、ハチャメチャです。自分は露出狂だったとか、生まれた子供を孤児院の前に捨てたとか書いてある自伝なのです。これは、当時のフランスでも、かなりの物議をかもしました。ただ、白樺派はルソーが単なる文学者ではなく、万能の人であったことを忘れています。ルソーは社会思想家としても超一流であり、フランス革命の理念を作ったことで知られています。そのほか、教育論「エミール」を書いていたりするのですが……いいんですか?「エミール」を書いた人が、孤児院の前に子供を捨てて。 ジャンルを純文学だけではなく、他の分野にも広げていくと面白いでしょう。例えば、「漫画『カムイ伝』は本当に完結にたどり着くのか?徹底分析と大胆予測!」などは、大人の目から見た時は、非常に面白いテーマです。全3部作ということになっており、第1部しか知らない大人が多いのですが、第2部がすでに長期連載されており、第3部も構想に取り掛かっているとされています。年齢的にかなり無茶があるのですが、やり抜くつもりのようです。第一部は、かつての学生運動や共産主義運動の盛んだった時期を背景とした物語ですが、第二部ではがらっと舞台を変え、武士の世の中が中心となっています。「確かに時代は変わった。昔より豊かになったのは良いことだが、かえって子育てが難しくなった」。これが第2部のメッセージなのです。これこそまさに、今の大人たちが抱えている問題意識を表明しているものなのです。なお、この漫画は、よく読むと、突っ込みどころが満載です。第2部のほうが第1部より昔に時代設定されているのは、見ていて愉快です。次の展開は、もう、分かっています。主人公カムイが、師匠であった赤目と再開し、新時代を開く戦いを始めることです。赤目と思われる人物が、カムイに言っています。「初心を忘れおって。抜けるだけが抜け忍ではない」。このあたりの事情は、第1部を読めば分かります。 「女性ポルノ小説家、内藤みかの文学性に迫る!」とかも面白そうですね。この人の作品は、読んでいて、不覚にも感動してしまうことがあります。ポルノとは思えないほど、文学性が高いからです。おそらく、本人の自律神経失調症体験から、派生した傾向だと思います。 「栗本薫:その知られざる素顔」とかも良いでしょう。栗本薫は「グイン・サーガ」の作者として著名ですが、実は、「レダ」のほうが出来がよいと、私は思っています。また、同一人物が中島梓という別のペンネームを使います。栗本薫はSF用、中島梓はミステリー用のペンネームです。中島梓の「美少年学入門」は、「まあ、お耽美!」という感じだし、「僕らの時代」も傑作です。 宗教改革で有名なルターは、悪魔は肛門に取り付くので、大便でそれを落とさなければならない。自分は毎日、バケツ一杯分の大便を出すとうそぶいておきながら、実は便秘体質だったという人物。かなりの変人です。悪魔の実在を信じていたことでも有名です。 文芸部が女性中心であれば、コバルト文庫で今でも谷山浩子のホモ小説「ボクハ・キミガ・スキ」が入手できるか、チャレンジしましょう。多分、オークションに出てくるのを待つほうが確実だと思います。そして、この本が、本来は歌手である谷山のアルバム「ボクハ・キミガ・スキ」のエンディングテーマ「海の時間」にどうつながっていくか、考えてみましょう。 なお、私の時は、気楽に出来る企画はせず、かなり本格派でやりました。現代作家の戯曲化、宮沢賢治の語り読みと歌などです。ハードルが高すぎるなら、やはり、上記のようなテーマのほうが良いでしょう。
お礼
回答有難う御座います。 暴露ネタさらし作戦ですか、いいですね! そして詳しい内容有難う御座います、聞いたことある作品が何冊かありましたが、そんな実態があるなんて吃驚です。 とても素敵な作品をたくさん知っているのですね、harepanda様の文章を読んでいるとその作品に興味が沸いてきました。 それに比べて、書きたいことを上手く書けず、伝えたいことをちゃんと伝えられない自分が恥ずかしいです(汗) 紹介した作品で気になったものがたくさんあったので、機会があれば是非読んでみたいです。 >>文芸部が女性中心であれば・・・ 女性中心なので大丈夫だと思います。 テーマを提示、感謝いたします。 なんだか活動意欲が沸いてきました!来週の活動日にでも部員に話してみます。 色々と参考になりました。 harepanda様のような方に回答してもらえて、嬉しいです。 本当に有難う御座いました!