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模続進行とは?
分析用語で、模続進行という言葉が出てきました。これは一体どういう進行のことを言うのでしょうか?ネットで検索しても分かりませんでした。バッハの平均律クラヴィーアのフーガみたいなものでしょうか。どなたか模続進行について分かりやすく教えて下さい。また参考となる作品があったらそれも教えて頂けると助かります。バッハは平均律クラヴィーア曲集1,2巻、インヴェンションとシンフォニア、フランス組曲の楽譜を持っています。
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「模続進行」なる言葉に出会った覚えがないので、今、家にある楽語事典などを総動員してみましたが見当たりませんね。 推測するに「模倣」ということではないかと。模倣の中には平行、反行、逆行、拡大、縮小など色々あるけれど、譜例とかは載っていなかったんですかね。 何という本で誰がどんな曲の分析でその言葉を使っていたのかが判れば説明も可能かもしれません。
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- tattom55
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A No.1 ふたたび です。 前にシマノフスキ「スタバト・マーテル」で質問していたオヒトでやんすね。研究発表お疲れさまでした。 あれから色々調べていたんだけど、結局、オレが使っている言葉で言えば「ゼクエンツ(Sequenz 独)の日本語訳みたいだね。オレの学生時代には確定した日本語訳はなくて無理に「同形反復」みたいに言ってたような気がする。英語の論文では「sequence」って書いてた。色んな学者が色んな用語を色んな日本語にしてくれるせいで混乱することが多くて迷惑してる。 ある人が「consequenza」って書いていたけどこれも我がイタリア語辞書にはないし、consequence という英語に音楽的な意味はなさそうだから、やっぱりsequenza,sequenz,sequence でいいんだと思うよ。 シマちゃんの楽譜を見たいところだけど、ゼクエンツには和声のゼクエンツもあるからぱっと見では判らないように隠れているかもしれないね。あ、「声部間の」と書いてあるんだからやっぱ旋律的なものか。だったら楽譜を一目見れば判るもんね。う~ん、本人に聞いてみるっきゃないか。 おかげで新しい言葉を覚えたけど「模続」なんてあまり使いたい言葉じゃないよなあ。ゼクエンツがいい!
お礼
ゼクエンツのことでいいのですね! ゼクエンツの和声があるとのこと、初めて知りました。 とてもよく分かりました。 いろいろと説明して下さってありがとうございます。 2年後にポーランドに留学して、シマノフスキの全作品の様式変遷とルトスワフスキのチェーン形式について研究する予定でいます。 このスタバト・マーテルももっと詳しく研究するつもりなので、これかが楽しみです。 ご回答下さってありがとうございます!
お礼
わざわざ楽語事典で調べて頂いてありがとうございました。 残念ながら、本はマイナーな本でもう絶版なのでお持ちではないと思います。「シマノフスキ 人と作品 田村進監修」という本です。この本のスタバト・マーテルの第1曲目のところで「各楽器の声部間の模続進行に特徴のあるAの部分」(ABA形式のA)という文章で出てきました。 音大の図書館でシマノフスキのこの作品の楽譜を借りてコピーして持っているのですが、見ても模続進行の意味は分かりませんでした。 ネットで検索したら、模続進行とは「旋律の音程やリズムは同じだが、始める音の高さが異なる短いフレーズの繰り返しのこと」だそうです。でもこのような箇所は楽譜に見当たりません。書いた人が間違えてこの用語を使用したのかもしれないです。いつかこの文章を書いた人に直接コンタクトをとってみようと思います。 今はこの本を監修したポーランド音楽の研究者である田村進先生とコンタクトをとるので精一杯な状態です。今日、音大のゼミでこのシマノフスキの「スタバト・マーテル」を分析発表したのですが、なんとか無事に終わったので、とりあえずは一件落着です。