- ベストアンサー
キリスト教におけるバラとは?
キリスト教では、 「バラはキリストの血の跡に咲いた花である」 という話を聞き、事実なのか調べてみました。 しかし英語版のWikipediaに 'Early Christians identified the five petals of the rose with the five wounds of Christ... The red rose was eventually adopted as a symbol of the blood of the Christian martyrs' という部分を見つけたのみで、「血の跡に咲いた」という記事は 日本語では多数ヒットするものの、英語ではなかなか…。 そこで以下の事についてご存知の方がいらっしゃいましたら宜しくお願い致します。 1.誤訳が日本で広まっただけなのか、それとも世界的に知られている話なのか 2.宗派によってバラの解釈に違いはあるのか 3.赤いバラがキリストと結びすけられるようになったのはいつ頃か もし可能でしたら、その事が記されている文献を紹介していただけると助かります。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
No.1です。 神話・伝承辞典読むと、私が「なわけないっしょ」と言った例の言葉ですが、合っていたことになります。 えっとですね。 薔薇は古代より地母神の象徴だったのだそうです。 で、その辞典によると、地母神の5は処女性、母性、結実、再生、永遠なる性だそうです。(知らなかった) 従って、赤い薔薇とキリスト ではなく 赤い薔薇とマリア ですね。 キリスト教では5がキリストの殉教を表すそうで、それと地母神の5とを混同してしまったんじゃないか と。 <シャルトル大聖堂> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AB%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82 これはイエスに捧げられたものではなく、マリアに捧げられた建物(エクレシア=教会)で、フランスで恐らく唯一の聖職者(男)を埋葬することでマリアを犯していない処女寺院。 写真を見ると 薔薇のような窓ありますよね。 http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cards078.html 『中央にイエス・キリスト』と書いてありますが、メインはイエスじゃなくマリア。 イシスが子供を授乳する像がありますが、あれってイシスの子供を表しているのではなく、産み養う力を持つイシスを表しているわけだし。 だから、曼荼羅ではイエスじゃなくマリアを表している。と思います。 このステンドグラスを見て薔薇を連想するのも無理無いと思うのですが、、、、 薔薇は古代ローマではヴィーナスの花とされ、ヴィーナスに使える聖娼の印だったそうです。 (いわゆる女神の地上の体現者=聖娼) で、 <薔薇の元で語られる秘密は、ヴィーナスの性の秘儀にとって欠くことのできないものだった。 赤い薔薇は満開の母親の性を表しており、白い薔薇 あるいはユリは処女女神の印だった。> <キリスト教徒はこれらの象徴的な花をもとにしてそのまま聖母マリアに結びつけ、彼女を「聖なる薔薇」と呼んだ。> のだそうです。 <この大聖堂に見られる薔薇窓(例のあの写真ですね)は、母権性社会の楽園であるという西方に面しており、本来は、当方の後陣にある男性の象徴の十字架に相対する女性の象徴として、マリアに捧げられたものだった。> <この窓は「フランスの薔薇」と呼ばれ、その下にはマリアの数と同じ5つの窓があり、その中央には、教会の中で最も高く最も威厳があり、最も主要な像、聖母マリアの母アンナが置かれている。> とまだまだキリスト教以前の地母神の概念に関する5にまつわる話も書いてあるのですが、いずれも昇華(錬金術)に関するものですね。 つまり、イエスの受難の時の5と、それ以前からあった母権社会の女神の概念の1つ5 が取り違えられてしまって、その間違えた概念を後世の人は持ったのかもしれません。 シャルトル大聖堂は曼荼羅を描いたわけですが、薔薇に見え、そのままフランスの薔薇とその窓が呼ばれるようになったんじゃないか と。 で、錬金術が盛んになる中世になると、薔薇十字団とか出てくるようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%94%E8%96%87%E5%8D%81%E5%AD%97%E5%9B%A3 錬金術ですね。 で、彼らはイエスではなくマリア崇拝だったと思えます。 シャルトル大聖堂だったと思いますが、蛇の衣を来たヨハネが羊を手に持ち蛇の上に乗っている像があったと思います。 アミアン大聖堂でも、やはり蛇の上に乗ってる。 これは蛇を踏みつけているのではなく、蛇に乗り上昇するってことを表しているんじゃないか と。 他にもゴシック建築のロスリンの師弟の柱も、螺旋が描かれており、その台座に2匹の蛇が交尾しているような絵になっている。 これも錬金術であり昇華を意味するものだと思えます。 で、錬金術と薔薇の関連を調べようと、you tubeで<鋼の錬金術>を検索して(何故アニメ!と言わないでくださいね 笑)、ひとまずクリックしたら いきなり出てきた。 出だしから錬金術のマークがグルグルと・・・。 (チャクラが開いて回ってるって意味じゃないか と。チャクラが開いただけじゃ昇華しません。蛇の力が必要とされるんです。) で、続いてウロボロスから一本の枝が出て3つの分かれていて、弟の方が↓を向き、兄貴の方が↑で頭に白い薔薇が咲いて散る・・・・ (いわゆるヤコブの階段なわけで、等価交換という意味なんじゃないか と) 兄貴のエルリックの方は、地面に両手をついてゲニウス・ロキの力により魔法を起こすんですね。(つまり地母神の力を借りる) エルリックって恐らく北欧神話のサガの主人公エルリックからつけたんじゃないか と。 呪われた者でもある。 最後にまたマークが出てきて、赤い血のモーセの杖が出てくる。 作者 考えてるなぁ って思いました。 で、女は排泄物の器だ とキリスト教は教えたので、マリアを神とすることは絶対に許さず、そういう考えを持つ者は異端として、弾圧されたんです。 12世紀には異端審問官なるものが現れ、地上をノッシノッシと練り歩き、異端とされた人々が裁かれていったわけです。 タロットの中では悪魔のカード。 で、こんな恐ろしいものをマトモに相手にできないので、人々は自分の信条を隠し、表向きは教会に従うふりをして、教会の建築物(エクレシア=マリア)の中に自分の本当の信仰を表したんです。 それがマリア(地母神)崇拝だったってわけでが、キリスト教はイエスを神にしているので、てっきりその曼荼羅はイエスのことで薔薇って思ったんじゃないか と。 というわけで 3 は、物的証拠でいけば、シャルルトル大聖堂やアミアン大聖堂(ノートルダム寺院)が建築されるようになった当たりからじゃないか と。 ただし、イエスじゃなくマリアに捧げられたものだし、しかもあれは薔薇じゃない・・・・錬金術だし。
その他の回答 (3)
- Big-Baby
- ベストアンサー率58% (277/475)
Yahooで「血の跡に咲いた花」(引用符""ではさみます)を検索すると確かに35件ヒットしますが、「カトリックにおいて祈りの際に手にするrosary(ロザリオ)はラテン語のrosa(薔薇)とrosarium(薔薇の園)がその語源とされている事から」という同じ文句が続くものが多く、実際の元ネタは非常にわずかという印象を受けます。 ただ、つぎのサイトの記述などは有る程度信用できそうな気がします。 信仰の父たち http://www.hill-top-church.com/page077.html それで、英語でも検索してみました。バラ(rose)のイメージについて次のサイトの記述は十分信用できると思います。 http://www.lightonline.org/interviews/redrose.html A rose is symbolic of Christ in three ways バラは「シャロンのバラ」「キリストの血」「薔薇の刺」という3つの意味でキリストを象徴していると書かれています。 赤いバラ(red rose)はイエスの血の象徴であり、ひいては殉教の象徴であるとの記述もよく見られます。 http://www.astrostar.com/articles/Roses_ColorSymbolism.htm これがクリスチャンにとってのバラのふつうのイメージだと思われます。 さて、「赤いバラはキリストの血の跡に咲いた花である」との記載はそれほど多くはないですが、あることはありますよ。 Symbolism of flowers and plantsのRoseの項目にそのような伝説があることが書かれています。 http://www.adchat.net/symbolismofflowersandplants.htm
- tyr134
- ベストアンサー率51% (851/1656)
キリスト者ではありませんが、キリスト教に学術的に興味を持ってる者です。(といっても浅薄な知識しかありませんが) 「バラはキリストの血の跡に咲いた花である」というのは、初めて聞きました。 キリスト教では、たしかに「バラ」は特別な花の一つです。 ただ、赤バラは「キリストの血」ではなく「殉教者の血」を象徴するモチーフだったと思います。(すくなくともカトリックではそうです) また、白バラは「純血」を意味し、「聖母マリア」に捧げられた花でもあります。 原始キリスト教では、自分たちを迫害するローマ帝国の贅沢を象徴する花として忌み嫌われていたようです。 また、そのトゲは罪の象徴でもありました。 福音書でも、十字架に架けられる前のイエスがローマ兵にもてあそばれる時に、「茨の冠」を被せられたとの表記もあります。 しかし、キリスト教がローマ帝国の国教とされてから、徐々に「バラは本来トゲが無い高貴な花」とされるようになりました。 ただ、アダムとエヴァが罪を犯したときに、その罪を人間が忘れぬように神が付け加えたとされています。 12世紀には、十字軍によりイスラム圏から香りの良いダマスクスバラがもたらされると、よりいっそうもてはやされるようになりました。 特に、バラ栽培やゴシック建築の装飾として流行します。 おそらく、「殉教者の血」と「キリストの血」が混同された為に出てきた説ではないでしょうか。 ※因みに、「キリストの血」の象徴は「ぶどう酒」です。
- kigurumi
- ベストアンサー率35% (988/2761)
血の跡に咲いた<花>は、アネモネです。(with 5-8 red, white or blue petal-like tepals.) ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8D%E3%83%A2%E3%83%8D そしてアネモネはアドニスです。 ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%B9 『やがてアドニスの流した血から、アネモネの花が咲いた。 アドニスという名はセム語起源で、旧約聖書のアドナイ(ヤハウェの呼び名「主」)と関係があるとされる。』 アドニスは元ネタはドゥムジ(タンムズ)で、ドゥムジは「羊飼い」あるいは「忠実な息子と楔形文字神話にそう書いてある。 ドゥムジの最愛の人は「妹」で「花嫁」と呼ばれており、神が「その母の胎内で形づくった」王は、「選ばれた息子」と考えられていた。 王は<儀式的>な死と埋葬を含めたその役割のために香油を注がれた。(メシアね) 王の務めは、大地母神のイナンナと結ばれることだった。(ヒエロガモス) 婚礼が成立した後、ドゥムジは作物や家畜の再生を保証するため、<儀式的>に責め苦を受け、殺され、葬られ、埋葬され、通常3日後に復活する とされた。 で、仏教だとハス、エジプトだとユリで表されるシンボルです。 なんのシンボルかというと、、、昇華。 で、昇華する時、蛇の力により燃え上がって螺旋を描きながら上昇する。 で、花弁の意味するものは、チンコです。 で、ペトロの岩ってのは、チンコです。 で、5つの教会チンコです。 (信者じゃないので、5つ全部の名前言えませんが、5つあってそそれぞれが同じ地位だったが、ローマ大教区だっけ? それがトップに躍り出て、他の教区を支配したって歴史です。チンコの中でもローマが皇帝とつるんで、平等だった教会にランクづけがされるようになり、最終的にはローマのチンコが全キリスト教のトップになったという歴史)。 確かに薔薇とアネモネは似ている。 品種改良される前に薔薇って、アネモネとはトゲがあるかどうかくらいの差しかなかったのかもしれない。 ま それはいいとして、 > the five petals of the rose with the five wounds of Christ 聞いたことないです。 ちなみに、私 ダ・ビンチ・コード 読んだことがないので、サイトのオーナーの創作なのか、ダン・ブラウンがダ・ビンチコードの中に書いたのかわかりません。 また、ダン・ブラウンも他の文献を作品の中に引用した可能性もありますが、、、、 これ? ↓ http://blogs.yahoo.co.jp/eraser1eraser/36288024.html 『「これ、五弁の薔薇よ」ソフィーはふと気づいて、蔵書の一冊の背を指さした。紫檀の木箱に施された象嵌とまったく同じだ。 「"rOSe"はギリシャ神話の性愛の神エロスのアナグラムでもある」』 ん? 『古今を通じて、薔薇は女性の象徴として最もよく使われている。大昔の女神崇拝の教団では、五弁の薔薇は女性の生の五つの段階を表していた。誕生、月経、出産、閉経、そして死だ。』 ちがうっしょ。 5弁は形からみても チンコそのものじゃないですか ねぇ。 チンコを昇華するために回転するのが花びらなわけで。その際炎となるので赤で表す。 1. 5箇所刺されたってことになっていますので、へっこんでることになり、傷の方じゃなくて、刺した釘4つとロンギヌスの槍が5つの教会に渡り、イエスを倒してイエスの力を奪い取って5つの教会に分散したってのなら、話は通じます。 赤い薔薇の花びらが回転し、イエスを昇華させたって話なら、ああ、昇華のことね ってなります。 2. カトリックはマリアを赤い薔薇で飾ることを禁じて、白いユリにさせた。 赤は物質 すなわち生命の根源を表ものだし、美しさや香りは、カトリックでは罪とされて否定されたわけですし。 貧困にあえぐ っていうか貧相であることが美だとカトリックは信者に教えたわけですし。 一応 清貧って言いますが。 ただ どこまで事実に基づいているのかわかりませんが、エーコの作品の<薔薇の名前>においては、教会の中の人たちはメタボリックシンドロームで、教会の外の人たちは教会から出た残飯を我先にと漁っていますね。 この物語でも、ヒエロガモス(昇華)が出てくる。 カトリックは生(性)を否定する教義なので、マリアは永遠の処女とするので白いユリ、だがマグダラのマリアが赤いマントで描かれていることには、いちゃもんつけなかったらしい。 で他には http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/rose.html 別バージョンでシンボル化されたものだと、ダビデの星? 3. 狭い知識の私の知る範囲では、ほとんど薔薇とキリスト教が関連されることは無い。 薔薇を家紋にしているところ同士が薔薇戦争やっていますが、宗教に関係なさそうです。 赤い薔薇は生命を表すと思えるし、ヒエロガモス(女神の地上の体現者との性交)を思わせるので、キリスト教は、それを邪悪だとして排除していたと思えます。 でも、この概念ってキリストの磔刑と復活の元ネタなんですけどね。 これなくして神の祝福(豊穣)は無いとされて、儀式において模擬的に行われていたと思うんですけど、神の祝福の否定って。。。。。ねぇ。 >もし可能でしたら、その事が記されている文献を紹介していただけると助かります。 キリスト教側には薔薇関連を見つけることはできませんが、フランスではイエスの子孫がフランスにいるって伝承があるんです。 その伝承がやがて、ダ・ビンチ・コードって作品を生むことになったわけです。 フランスは薔薇の産地でもあるので、伝承ではイエスの血を運んだマリアを赤い薔薇として描いたりしたんじゃないか と。 で、フランスの国旗のもう1つの意味。 三相一体の女神。(白 赤 紺もしくは黒) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Logo_de_la_R%C3%A9publique_fran%C3%A7aise.svg ほら 女神いた。