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京都のお寺と奈良のお寺の違い

この秋も京都・奈良に行きました。 いつも感じることなのですが、奈良のお寺は靴を履いたままの観光ですが、京都のお寺は靴を脱いで観光します。例外も有るかもしれませんが・・・。 なぜでしょう?時代の経過と共に建築様式が変化したためだと思うのですが、詳しいことを教えてください。

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  • Eivis
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回答No.3

>なぜ京都ではご住職さんのお住まいにつながる部分を拝観することになるのでしょうか?    なぜ奈良ではそうではないのでしょうか?    奈良の寺の方の住いの方はプライベートで非公開であり、出来た年代も奈良地方としては新しすぎるからでしょう。    事実1000年以後のものは学術的には価値があっても、観光業者には興味のない事らしく無視されているのでしょう。    前述の[慈光院]などは数少ない下足観光になりますが、[茶の湯][書院・数奇屋]に興味のない方はあまり訪れないと思います。 京都の寺でも奈良の寺同様、妙心寺、大徳寺の他、南禅寺、東福寺などは[山門、仏殿、法堂]などを土足で拝観している筈です。 しかし京都の寺は伽藍など建造年代が4~5世紀は新しい為、奈良の伽藍より建築学的にも観光面でも低く評価されるだけです。 従って京都の寺院の方のお勧めは室町時代以後の建造になるものですが、建築学的には同じ足利家ゆかりとは云え金閣寺よりは 銀閣寺の[東求堂]に始まる書院建築や禅宗建築の方丈といった室内空間の方に時代を代表する名建築が多いようです。 http://www.shokoku-ji.or.jp/ginkakuji/guide/togudo_dojinsai.html 金閣、銀閣は靴を脱ぐ個所がないので、主として禅宗建築で「靴を脱いだ観光」と感じられたと思うのですが。。。 「靴を脱いだ観光」といえば伽藍配置と関係のない、[塔頭:タッチュウ]と呼ばれる[住持(僧侶)]さんの建物が一番多いと思います。 大徳寺で云えば伽藍の後方には「大方丈」があり[管長]の仏事を行なう「方丈と前庭」、その後方にはご自身の住いがあります。 これは他の拝観を許されている[大仙院][真珠庵]や前田家ゆかりの[芳春院]などでも同じ様式をしています。 ・・・厳密に云えば拝観しているのは、その住持の仏事を行なう方丈とか茶室であって、プライベートな住まいは更に奥です。 http://www.livelovelink.com/kyoto/kyoto/kydata/kydata5.htm ・・・芳春院 *なお、この芳春院の庭は今から10年程前に作り直したもので、その前の前の昭和30年頃は[桔梗の庭]という名庭でした。。。

rucica
質問者

お礼

ありがとうございました。 わたしはてっきり、奈良時代にはまだ畳が無かったからだと思っていました。

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その他の回答 (2)

  • sigino
  • ベストアンサー率30% (99/329)
回答No.2

#1の回答を読んでいて思いついたことですが、奈良仏教は基本的に檀家をもっておりません。学際的・哲学的なな色彩の強い宗派です。それが何故か、という点に関しては各宗派のHPをご覧になれば説明しているところもあります。 檀家がない、ということは僧侶以外の公式な信者がいないということでして、信者以外の人間が寺院内部に入ることは考えづらいのではないのでしょうか。 一方、京都の有名観光寺院は禅宗・浄土宗等檀家のいる宗派です。寺院のごく内部にも一般人を入れることを布教の一環として認め、また観光にせよ参拝にくる人を檀家に準じた扱いをしているのだと思います。 なお、奈良仏教においてはその性格上葬式というものを取り扱わず、その寺院の僧侶が死去したときでさえ、近隣の浄土宗等の僧侶を呼んで葬儀をすると聞いたことがあります。

rucica
質問者

お礼

ありがとうございました。

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  • Eivis
  • ベストアンサー率29% (1122/3749)
回答No.1

奈良の寺院の建物を総称して「七(悉)堂伽藍」などと云いますが、この名称が使われ始めたのは江戸時代からのようです。 宗派の新旧によって建物の種類や名称は一定しておりませんが、基本的には・・・ 山門(三門)・仏殿(本堂)・法堂(講堂)・庫裡(方丈)・僧堂(食堂)・浴室・東司(便所)・・・ など等の備わった寺院を七堂伽藍と云って良いでしょう。 さてここで、奈良の観光寺院の多くはどこを見るかというと『土足』で歩ける建物が多く、[慈光院]のように靴を脱いで上がる 観光寺院は少ないのです・・・ http://www1.kcn.ne.jp/~jikoin/top%20page.html また京都の方は、大徳寺、妙心寺、天竜寺、龍安寺などのように山門(三門)以外、土足で上がれる仏殿(本堂)・法堂(講堂)などは 中に入らず外から眺め、多くは庫裏または書院と呼ばれるご住職さんのお住まいにつながる部分を拝観するので下足となるのです。 ・・・つまり法隆寺、唐招提寺、薬師寺などでは、ご住職さんの住いの方は観光していない訳です。。。

rucica
質問者

補足

早速のご回答ありがとうございます。 ・・・では、なぜ京都ではご住職さんのお住まいにつながる部分を拝観することになるのでしょうか?なぜ奈良ではそうではないのでしょうか? 建築様式の変化でしょうか?宗教施設としてのお寺そのもののあり方の変化でしょうか? よろしくお願いいたします。

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