こんにちは。
【1つめのご質問】
力学的に単純に考えれば、70kgwの重さを両方の手のひらで分担することになりますから、片方の手のひらで35kgw以上の握力があれば十分ということになります。
ただ、
握力を測るときには、手が開いた状態で測定するのに対し、懸垂をするときには手のひらが閉じた状態になっている、という違いの影響もあるでしょう。
ロッククライミングでは、手のひらが開いた状況での「懸垂」をしなくてはいけないので、鉄棒での懸垂よりも大きな握力(というよりも指の力と言うべきかも)が必要になると思います。さらには、それを片手1本でやったりしますからね。
なお、
腕の力も寄与するのだから、握力はその分小さくても構わないのではないかというと、そうではありません。
あくまでも、片方の手のひらに35kgwずつ分担してもらわないといけません。
これは、1つのバネAの下におもりをつるした状況と、2つのバネA、Bを直列につないで、その下におもりをつるした状況とで、バネAの伸びが同じであるということから理解できるかと思います。
バネAが片方の右の手のひら、バネBが右の腕、そして、バネの伸びが、そのバネにかかっている力、とイメージください。
(議論を単純にするため、バネBの重さが十分軽いと仮定しました。)
【2つめのご質問】
肺の機能は、外気と内気とを換気して肺の中の空気を新鮮に保つ換気の機能と、肺の中の空気から酸素を取り込んで血液中に送る機能の2つに大別されますが、
肺活量は、そのうち、肺の中の換気機能の大きさの方を表します。
胸囲の方はわかりませんが、
体のたくましさの指標なのではないかと推測します。