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酸化還元反応について
- どんな化学反応でも酸・塩基反応か酸化還元反応に分けられるのでしょうか?
- 化学反応の種類というのはそんなに単純に分けられるものなのでしょうか?
- 有機化学の分野では付加反応とか縮合反応など、いろいろな名前の反応が出てきますが、これもより一般的に考えれば酸・塩基反応か酸化還元反応のどちらかに属する化学反応なのでしょうか?
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拝見いたしました。そうだと思います。 緩由に言えば酸、塩基反応というのは電子密度が高いところから低いところに電子が流れる反応のことです。 こう考えるとDiels-Alder反応もジエンのHOMOからジエノフィルのLUMO(あるいはその逆)に 電子が流れる反応なのでおおまかには酸、塩基反応といえます。考えなければならないとしたら 3,3-シグマトロピーなど電子密度というよりは構造上の歪みが駆動力となって起こるような反応ですが、 例えばsp2の結合角は120°と決めているのはそれが電子状態がもっとも安定だからなわけで、 歪んでいるというのはその結合内に電子密度の差が出来ている状態です。これを解消するために 反応が進行するわけですからやっぱりおおまかには酸、塩基反応と言っていいでしょう。またラジカルの反応は 一電子酸化、還元になります。電子状態に差がなければ少なくとも有機反応は進行しませんので、 そのようなことを理解した上ならどんな化学反応でも酸・塩基反応か酸化還元反応に分けられるといっていいと思います。 立体などの知識は必要ですが、基本的には反応式を見てそこにある分子のもっとも電子密度の高いところと 低いところを反応させていく、それだけで教科書レベルの反応は全て説明可能なはずです。 例えば、Cu^2 + S^2- ⇒⇒CuS とする場合 *電子対を受け入れる Cu^2 が酸 電子対を与える S^2 が塩基 という感じに。
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たしかに、酸塩基の範囲をLewisの定義にまで拡大し、かつ結合性軌道、反結合性軌道など、分子軌道法に関する事項まで理解できるのであれば、酸塩基反応で説明(あるいは理解)できる部分は多いでしょう。 ただし、そういった議論は反応機構に関わる部分であり、実際に反応した物質や、得られた物質そのものに関するものではありません。したがって、少なくとも表面的にはかなり無理があると思います。言い換えれば、物質そのものは『現実』ですが、そのもの自体が酸であるとか塩基であるといってしまうのは無理があるように思います。仮に反応の過程において、酸として振る舞っているとしても、その過程自体が多くの場合、科学的に確定したものではなく、従来の理論に基づいた推論(あるいは説明)に過ぎなかったりします。 そういう意味で、そういった分類も可能ではあるでしょうが、現実的ではないと思いますし、そういうスタンスにこだわって学習することは初学者には難しすぎると思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。 そうなんです・・・素人に毛がはえた程度のガキには難かしすぎたのかも(ToT) そういう考えには及びませんでした・・・・ すみません。。
ノーベル賞を受けられた福井謙一先生の「フロンティア電子」理論では、反応の第一段階は電子供与体の最高占有軌道(HOMO)から電子受容体の最低空軌道(LUMO)へ一電子が移動することにより「反応機構」が決まることを論じています。 酸・塩基反応も実際には酸が電子受容体、塩基が電子供与体であり、化学の全ての過程は電子の移動に還元されると言って構わないでしょう。 この辺は電気化学などをやると腑に落ちるところです。(少なくとも私はそうだった) 有機化学の反応も電子移動を考えるのが標準的になっている現在、根源的には「酸化還元」だけで理解するのは不当とは言えません。 m(_ _)m
お礼
わざわざご回答ありがとうございます。 化学の全ての過程は電子の移動に還元される→その通りですね あたしももっと頑張ります!
お礼
回答ありがとっ!!めさ嬉しい 解りやすかったぁ^^ 本当にotupte様ありがとう みんながこれだけ親切だなんて、バカなわたしに付き合ってくれて みなさん助かりました。