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RAW264.7マクロファージについて
RAW264.7マクロファージについての質問です。 免疫学関係の実験論文を読んでいてどう検索していいものか分からず、ここで質問させていただくに至りました。 マウス由来のRAW264.7マクロファージは、マウスのどの部分から抽出された細胞なのでしょうか。 どうして、炎症性のサイトカインに関するような免疫応答の実験では、この細胞を用いるのでしょうか。 なぜ、この細胞を使うことで免疫機能をみることができるのですか?
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これからいろいろな実験をする、または関連する論文を読むのかと思いますが、実験ではよく“細胞株”というものを使います。 細胞株についてはこちらをご覧ください。 また、その中の細胞株の樹立についてもご覧になるとよくわかると思います。 http://cellbank.nibio.go.jp/visitercenter/whatsculture/cellculture01.html さて、RAW264.7はマウスの単球性白血病由来の細胞株です。 上記のHPの内容を理解していただければわかると思いますが、 実験を行うとき、ある細胞のある物質に対する反応や、ある細胞の動きをみたい場合、 その細胞を生体から取ってこなければならないということをするのは大変です。 その細胞の生体内での数が少なかったり、取ってくる作業によって性質がちょっとずつ違ったりなど。 その時に、不死化して同じような性質の細胞がたくさん得られるということで細胞株は大変有用なのです。 RAW264.7は単球の一部の分化能を持っています。それでサイトカインやLPSに対して反応します。 「得やすい」「一部の分化能をもっている」ということで実験に使いやすいのです。 しかしながら、がん由来の細胞株ですので、どの細胞株でも言えることですが、 正常な生体内にある細胞とは由来が同じであるというだけで完全に同じであるわけではないので、 きちんとした実験では、正常な生体内の細胞で実験を行う必要はあります。 生体内の細胞をprimary cellとか初代培養細胞とか言います。
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- alanami
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ATCCによると由来は http://www.atcc.org/ATCCAdvancedCatalogSearch/ProductDetails/tabid/452/Default.aspx?ATCCNum=TIB-71&Template=cellBiology のようです。
お礼
ありがとうございました。 参考にさせていただきます。
お礼
ありがとうございます。 とても分りやすく書いてあって、大変助かりました。 ありがとうございました。