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財政政策、国際資本移動で相殺

「財政政策は政治的に利用されやすく、その効果は国際資本移動で相殺されるので、景気政策としては使わないというのが現在の経済学の常識だ」 という書き込みを読んだのですが、ここでいわれている 財政政策の効果が国際資本移動で相殺される とはどういう事でしょうか? どのようなかたちで財政政策が資本移動で無意味になると結論づけられているのでしょうか? あまり専門的な言葉が乱立すると分からなくなってしまうので、出来るだけ素人にも分かるようなご回答をいただければさいわいです。よろしくお願いします。

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  • omeger
  • ベストアンサー率66% (204/306)
回答No.1

>財政政策の効果が国際資本移動で相殺される とはどういう事でしょうか? 概要は↓といった感じ。 財政政策(=政府支出の拡張または減税)→ 財政収支の悪化→金融市場に負担→金利上昇 (→(1)民間投資の抑制(クラウディングアウト)) →(2)海外からの資本流入→為替レート上昇(日本なら円高)→輸出が減少、輸入が増大 による効果相殺。 でも前提となる条件が色々あります。 詳しい情報は、「マンデルフレミングモデル」で探すと見つかります。 金融政策は、金利低下、為替レート低下でこれと逆の効果になるので、 財政政策と金融政策をバランスを合わせて使います(ポリシーミックス)。 >「財政政策は政治的に利用されやすく、 >その効果は国際資本移動で相殺されるので、 >景気政策としては使わないというのが現在の経済学の常識だ」 財政政策は政治的立場によって賛否の違いが大きいです。 日本経済のような状況では、巨大な政府債務を問題視する声は強まる一方、 財政政策に全く効果がないとも断定されておらず、 現在の経済学者の間でも色々意見が分かれているはずです。 政治的に財政政策(政府支出の拡張)を嫌う人は、 むしろ財政政策(減税)には賛成したりもするので、 別の観点でも政治的に利用されやすいかもしれませんが。

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