- ベストアンサー
水草の持ち込みは問題あり?
病気の発生した水槽の水草をトリミングし、水道水できれいに洗浄して、新しい水槽に植えるのは病原菌を持ち込む可能性はあるでしょうか。どんな水槽でも病気が発生する可能性はあるし、立ち上げて間もないのは別として、長年使っていれば、過去に一度も病気の発生していない水槽というのは少ないんじゃないかと思います。 経験はありませんが、仮に魚が全滅するような病気が出たとしても、たぶん水槽・器具を全部水道水で洗浄し、乾燥させるくらいでまた使うものなのでしょうし、水草も水道水で良く洗えば、仮に病原菌が付着していても洗い流せる、もしくは塩素で死滅させられると思うのですが、実際、どうなのでしょうか。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
No.1です。 > 白点病の原因の繊毛虫類は常に水の中にいるわけではないのでしょうか? 繊毛虫類は常に水の中にいるわけではありません。 一般に、繊毛虫類は水草の表面で平和に暮らしています。 観賞魚店から購入した水草や飼育水の中に混じって水槽の中にやってきます。 しかし、それ以外にも、さまざまな経路から入り込んできます。 例えば、土の上を歩いた靴に手を触れ、手を洗わずに(軽く、土埃を払った程度)観賞魚に餌を与えた場合でも繊毛虫類を水槽へ持ち込む可能性があります。 こちらの手順1、2、3をごらんください。 http://tdb.knaes.affrc.go.jp/tdb/outline.jsp#houhou http://tdb.knaes.affrc.go.jp/tdb/index.jsp >寄生虫の卵は塩素程度では死なないのですね。白点病の原因の繊毛虫類もやはりそうでしょうか。 繊毛虫類もシスト化(細胞分裂中)している時期は、大変丈夫です。 塩素の含まれる水道水でも完全に殲滅は出来ません。 もちろん、塩素の含まれる水道水で水草を洗うこと(5分程度、水道水の流水にさらす)は、それなりに細菌類の殺菌に効果が認められます。 しかし、水草にもダメージを与えます。 魚の稚魚の餌であるワムシやツリガネムシも繊毛虫です。 白点病の原因菌はワムシやツリガネムシの餌になる繊毛虫です。 自然界では、白点病の原因菌類や植物性プランクトンをワムシやツリガネムシが食べ、ワムシやツリガネムシを誕生したばかりの稚魚が食べて大きくなるという、食物連鎖が出来ているのが面白いところです。
その他の回答 (1)
- x530
- ベストアンサー率67% (4457/6603)
長期安定した水槽の中では、魚などの生体にとって善玉、悪玉、日和見細菌が一定の割合で均衡が保たれた状態で生活しています。 魚にとっては悪玉菌でも、魚にとって必要な善玉菌は悪玉菌がいないと生きてゆけないなどの相関関係が認められます。 > 病気の発生した水槽の水草をトリミングし、水道水できれいに洗浄して、新しい水槽に植えるのは病原菌を持ち込む可能性はあるでしょうか。 病原菌を持ち込む可能性はあると思います。 しかし、病気が発生した水槽であっても、大切なことは、その病気をよく見極めることです。 (1) ・エロモナスに代表されるような、常在細菌類が原因による病気が蔓延した水槽。 であり、且つ、 ・細菌類の均衡が崩れ、爆繁殖するに至った原因が明確に判明しているもの。 (2) ・白点病に代表されるような、繊毛虫類が原因による病気が蔓延した水槽。 であり、且つ、 ・繊毛虫類が、爆繁殖するに至った原因が明確に判明しているもの。 →「原因が、水温や換水、清掃など、主に飼育者の管理不行き届きなど。」 発生原因が明確で、その対策が確立しているものならば、病原菌を持ち込む可能性があったとしても、新しい水槽に植えるのは可能だと思います。 正しくメンテナンスされた水槽では、病原菌が爆繁殖する可能性は低いと思います。 反対に、上記1・2でも発症原因の不明なもの、イカリムシのような大型寄生虫、カリムナリスのような治療方法が確立していない病原菌の発症した水槽に植えていた水草は、病原菌を持ち込む可能性が低くても、新しい水槽に植える諦めたほうが賢明だと思います。 上記1・2で原因が判明していても病気治療で魚たちがヘロヘロに体力を失っている場合は、体力が十分回復するまでは、ヘロヘロ魚と一緒の水槽へ植えるのも控えたほうが良いと思います。 > 水草も水道水で良く洗えば、仮に病原菌が付着していても洗い流せる、もしくは塩素で死滅させられると思うのですが、実際、どうなのでしょうか。 イカリムシなど、寄生虫の多くの卵は、水道水の塩素で殲滅させることは出来ません。 必ず、生き残る卵があります。 結局、健全な飼育環境で健康に魚たちを飼育すれば、魚たちの体力や免疫力が高まり、病気の心配は皆無になるってことだと思います。 人間の都合で魚の適正飼育環境を無視し過密飼育をすることが、一番ダメな飼育方法だと、過去の自分の経験上感じています。
お礼
いつもありがとうございます。 水槽の中でもそういった数々の最近が存在し、均衡を保っているのですね。 今回発生した病気は白点病です。原因は、気温の変化が激しかったためと、このところ少し水替えをさぼってしまったためだと思います。 エロモナスは常在細菌類ということですが、白点病の原因の繊毛虫類は常に水の中にいるわけではないのでしょうか? >発生原因が明確で、その対策が確立しているものならば、病原菌を持ち込む可能性があったとしても、新しい水槽に植えるのは可能だと思います。 正しくメンテナンスされた水槽では、病原菌が爆繁殖する可能性は低いと思います。 病気の発生した水槽でもその後対処し、正しくメンテナンスをしていけば、病原菌が減り、通常レベル(病気発生前)に戻るのでOK、発生原因、治療方法が不明のものは新しい水槽で発生した場合にも対処できないのでNGということですね。 寄生虫の卵は塩素程度では死なないのですね。白点病の原因の繊毛虫類もやはりそうでしょうか。確かに水中生物の卵って凄い生命力を持つものもありますよね。砂漠で乾期を卵のまま過ごす魚を知ったときにはびっくりしました。 >結局、健全な飼育環境で健康に魚たちを飼育すれば、魚たちの体力や免疫力が高まり、病気の心配は皆無になるってことだと思います。 人間の都合で魚の適正飼育環境を無視し過密飼育をすることが、一番ダメな飼育方法だと、過去の自分の経験上感じています。 本当にその通りですね。本当はメンテナンスなんかいらないくらい沢山の水量で自然界を再現できれば理想ですが、それが無理な以上、しっかり管理と世話をしないといけないですね。
補足
>一般に、繊毛虫類は水草の表面で平和に暮らしています。 >観賞魚店から購入した水草や飼育水の中に混じって水槽の中にやってきます。 >しかし、それ以外にも、さまざまな経路から入り込んできます。 >例えば、土の上を歩いた靴に手を触れ、手を洗わずに(軽く、土埃を払った程度)観>賞魚に餌を与えた場合でも繊毛虫類を水槽へ持ち込む可能性があります。 繊毛虫類は土の中などにもいるのですね。 常に水の中にいる種類とは違うが、水槽という環境でも水草の表面には常にいるし、ショップの水草や飼育水からも水中に入り込んでしまい(事実上、どの水槽にも多かれ少なかれ存在する)、環境が崩れるなどの負の要素が加わると増殖するということですね。だから安定しているうちは大丈夫だと。 >>寄生虫の卵は塩素程度では死なないのですね。白点病の原因の繊毛虫類もやはりそうでしょうか。 >繊毛虫類もシスト化(細胞分裂中)している時期は、大変丈夫です。 >塩素の含まれる水道水でも完全に殲滅は出来ません。 >もちろん、塩素の含まれる水道水で水草を洗うこと(5分程度、水道水の流水にさらす)は、それなりに細菌類の殺菌に効果が認められます。 >しかし、水草にもダメージを与えます。 そうですか。水草を水道水で洗うとダメージを与えるとは知りませんでした。購入時に洗うのもあまりやり過ぎない方が良いのですね。このようなケースでの洗浄はしないよりはした方が良いというくらいかもしれませんね。 >魚の稚魚の餌であるワムシやツリガネムシも繊毛虫です。 >白点病の原因菌はワムシやツリガネムシの餌になる繊毛虫です。 ツリガネムシやゾウリムシなども繊毛虫なんですね。そういえば、小学校の頃、池の水を採取し顕微鏡で観察した際、ミドリムシやゾウリムシがいた記憶があります。彼らが同じ繊毛虫でありながら病原菌にもなる困りものも食べてくれるのですね。 自然界の食物連鎖って本当に凄いですよね。まさに神が作ったバランスだと感じます。水槽をきちんとメンテナンスしていれば、この食物連鎖も維持され、仮に病気(大型の寄生虫や難病を除く病気)の発生した水槽の水草を新しい水槽に入れても何の問題もない→ショップから買ってきた水草を入れるのと変わりないと考えて良いと言うことで、これがNo.1の(2)で言われていたことなのですね。 非常に詳細な説明のおかげで、一層深い理解が出来た気がします。ありがとうございました。