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音声学・音韻論関連の書籍
最近、音韻論に特に関心を持つようになったのですが、 不勉強のため深いことがよく分かりません。。。 そこで音韻論関連の書籍を購入して勉強したいのですが、 どんな書籍がよいでしょうか。。。 autosegmental phonology や obligatory contour principle(OCP)についてよく書かれているものを探しています。 できれば日本語書籍がよいのですが、日本語書籍になければ英語でも構いません。。。 お勧めの書籍はありますでしょうか? ご存知の方いらっしゃったら、教えてください。 お願いします。
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- HANANOKEIJ
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http://www.lexhippo.gr.jp/publication/ ヒッポファミリークラブをご存知でしょうか? 「フーリエの冒険」「量子力学の冒険」「人麻呂の暗号」「枕詞の暗号」 「古事記の暗号」など、面白い本を出しています。 「フーリエの冒険」を読んでみてください。 数学、物理学のフーリエ級数を使って、音声を研究しようという、 若い人たちの研究です。サポートは、大学の研究者がしています。
- Piedpiping
- ベストアンサー率74% (513/687)
音声学と音韻論は全く異なる学問分野です。音声学は理系の、音韻論は文系の学問です。もちろん、この二つを融合させた実験音韻論(Laboratory Phonology)というのもありますが。 さて、音声学・音韻論というのは、英語の論文を読み書きする学問分野です。 まずそこは覚悟しておいてください。 また、音韻論学者のほとんどが英語学か日本語学を専門としているので、英語や日本語にないOCP効果に関する現象を詳しく扱った書籍はありません。もちろん、図書館で、音韻論と書いてある本を片っ端から読んでいくことは準備としては必要です。 Auosegmental Phonology と言うのは、今聞くとなんだか本当に懐かしい。20年から30年前は Metrical Phonology と一緒に、はやったなぁ。記述の道具を飛躍的に進歩させた、という点で画期的だったけど、現在ではこれはもうあくまで当たり前の道具であって、今は OCP効果などの現象をどう説明するかに興味が移っている、という事実はおさえておいてください。 Autosegmental Phonology の創始者は John Glodsmith という人で、この人の本はとりあえず、必読。 Autosegmental and metrical phonology. Oxford, Blackwell, 1990.(これは入門書) The Handbook of phonological theory. Oxford, Blackwell, 1995.(彼の編集した概説書) 日本語だと、 Haraguchi, Shosuke.(原口庄輔)The tone pattern of Japanese : an autosegmental theory of tonology. 開拓社, 1977. 中国語について書かれた本で、まず英語の論文に慣れるいうのも手かもしれませんね。 San Duanmu. 2000. The phonology of standard Chinese. Oxford, Oxford University Press. De Bao Xu (ed) 2001. Chinese phonology in generative grammar. San Diego, Academic Press. Wang Jialing, Norval Smith (eds) 1997. Studies in Chinese phonology. Berlin, Mouton de Gruyter. そうそう、中国語と言ったら Moira Yip を忘れてはいけない。 Yip, Moira. 1990. The Tonal phonology of Chinese. New York : Garland Pub. Yip, Moira. 2002. Tone. Cambridge, Cambridge University Press.