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ベクトル方程式と点の存在範囲について
- ベクトル方程式における点Pの存在範囲を図示する方法を解説します
- ベクトル方程式の条件を満たす点Pの全体を求める方法について説明します
- ベクトル方程式において条件を変更した場合の点Pの動き方について考察します
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「高校の」ベクトル(いわゆる矢印ベクトル)ってのは 「斜めの座標」にしかすぎません. 三角形OABとかいわれてるなら,まずは Oを原点,Aを(1,0),Bを(0,1)として やってみましょう. このとき 実数s,tがs≧0,t≧0,s+2t≦2を満たすとき、 (→OP)=s(→OA)+t(→OB)で表される点Pが動く範囲を図示せよ。 ってのは,単に普通の座標で x,y>=0,x+2y<=2 っていわれてるのと同じだって理解できますか? 単にPの座標が(s,t)になってるので文字を変えるだけ. つまり「三角形の内側」. これが「0≦s≦1」だったら y>=0,x+2y<=2,0<=x<=1 となるわけです. じゃあ, 「Oを原点,Aを(1,0),Bを(0,1)」 じゃなかったらどうなるか? 座標軸が斜めになるだけです. #理論的な正当化には一次変換が必要だけども #直感的には明らかでしょう? (2)に関しても同様. 同じように普通の座標系で考えれば Pは(s+2t,t-s)で s-t>=0 , s+t<=2 , t>=0 これを図に描けばいいのです. X=s+2t Y=t-s とおけば, t=(X+Y)/3 s=(X-Y)/3 だから,X,Yの条件に直せるでしょう. これを普通の座標で描いてから 斜めの座標に移せば終わりです. この考え方は結構本質です. 大数の解は,こういうことを理解して振り返れば 何をやってるのかは自明でしょう. 直線を考えるときには「x+y=1」だけしか考えなくてよい. ただし座標の方が斜めになるなるんだということなんです. そして,複数の条件があるときは 一番都合のよい条件だけを考えて「大きな解」を出しておいて, さらに他の条件を考えて解を絞り込みます. 受験らしい解法をしてみると 実数S,Tが s-t≧0 , s+t≦2 , t≧0 を満たして変化するとき、 (→OP)=(s+2t)(→OA)+(t-s)(→OB)で定まる点Pの全体(存在範囲)を求めよ。 (→OP)=(s+2t)(→OA)+(t-s)(→OB) =s((→OA)-(→OB)) + t( 2(→OA) + (→OB)) =(s/2) 2((→OA)-(→OB)) + (t/2) 2( 2(→OA) + (→OB)) s/2 + t/2 ≦2 , t/2 ≧0 だから, 2((→OA)-(→OB)) の終点と2( 2(→OA) + (→OB))の終点と結ぶ 直線を考えて その直線のO側全体と 2((→OA)-(→OB)) 以上の部分がでてきます. さらに s-t≧0 つまり,t/2 =< s/2 という条件が加わるので 2((→OA)-(→OB)) の終点と2( 2(→OA) + (→OB))の終点と結ぶ線分の 中点と原点を結んだ直線以下となります. 結局「斜めの座標」というのが本質なので それを念頭におけばいいのです.
お礼
しばらく考えていましたが、やっとすっきり繋がりました。 斜交座標というんでしょうか? とにかく座標はいいですね。 高校で習ったただ式変換するよりずいぶんわかりやすいです! ありがとうございました!