親の戒名を生前に家族で決めておくということ
戒名の決め方について勉強してみました。
(1) 自分でつける戒名 宗教法人 福祉寺奥の院住職 松原日治 監修
門賀美央子 著
株式会社エクスナッジ
(2) 戒名は自分で決める 島田裕己 幼冬舎新書
(3) 戒名は自分で付けよう 高林院釈俊信居士 文芸社文庫
上記3冊を読み、少なくともテクニックとしての戒名の付け方は理解できました。
後はどれくらい「悩んで」納得できる戒名をつけれるかといったところです。
さて、小生には高齢の両親がおり、現在、施設で介護を受けながら生活しています。
高齢の為、これからの冬場は心配であり、兄弟でXデーに備えた準備も必要かと
話し合っています。
高齢でもあり、しかるべき時は「家族葬」にして、あまりいろいろな方に迷惑がかからない
ようにし、その後、新聞発表という手順にしようと決めてあります。
さて、表題の件ですが、上記3冊を読んで、両親の戒名を生前に家族で決めておいても
何らおかしなことではないと確信するに至りました。
恐らく、お寺の関係者であれば、葬儀での収入(お布施他)は経営上の大きな財源で
しょうから、戒名を事前に家族が決めることには難色を示す人が多いのではないかと推測
していますが、(2)の島田裕己氏の考え方であれば決してお寺に委ねるしかないものでもないと
判断できます。
ただ、現実の問題として、お寺の経営もありますし、下手に揉めたくもありません。
両親の戒名は ○○院△△□□居士(大姉) という形式で納得できるものを事前に
考えておこうと思います。
そして、葬儀では、読経と位牌で、お布施として20万円から25万円以内で済ませる。
もし、お寺関係者が、戒名や位牌に対して難癖をつけて、もっと高いお布施を要求することが
あれば、それは宗教心とは全く別な、経済観念上の論理であろうと推察します。
質の悪い住職に当たれば、余計な難問を抱えることもあるかもしれません。
本来、生前に戒名を得るということは、修行に入るということであり、各宗派のお寺の指導の
もとに云々、という考え方が基本ではあるのでしょうが、しかし、それは絶対的なものでなく
宗教を冒涜するようなものではないと確信するに至りました。
可能ならお寺の関係者と事前に折衝しておきたいと考えておりますが、このような
考え方についてご意見をいただければ幸甚です。