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お姫様が訪れた村の物語の結末
- お姫様が訪れた村で起こる変化とは?結末はどうなるのか?
- お姫様が好意を持った村は、彼女の要望に合わせて変わっていくが、それが裏目に出てしまう。
- お姫様が村を去ろうとする中、若者の助言によって意外なラストへと展開する物語。
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はじめまして。 ブラックに終わらせてよいのなら、ベタですが (1)櫓のてっぺんから下を見ると、村人たちが三方を取り囲み、どうしたらお姫様がもう一度村に帰ってきてくれるか話し合っています。櫓がお好きなら村にも建てよう…、子どもをいっさい近付けず、美味しいものや素晴らしい着物を近隣から略奪してきて捧げよう…、いつまでも我々のお姫様でいてもらうために…ひそめた声はしかし熱っぽく、眼には不気味なきらめきがあるようで、お姫様はぞっとしてしまいました。そして震える声で叫びました。「何故こんなことになってしまったの。わたくしのいないときの村がいちばん良かった!」と、突然お姫様の体は宙に浮き、強く突き飛ばされた背中の痛みを感じた頃には、おそろしい速さで崖下にすいこまれていく真っ最中でした。 若者は悄然として、崖っぷちに建てられた高い櫓をゆっくり下りました。村人たちは皆ひどくがっかりしていました。村長が肩を叩いて慰めます。一気に体が倍の重さになったような足取りで、村へ戻る道すがら、彼らは口ぐちに言いました。「ああ、ほんとうに残念だったなぁ。でもこれで全部、全部お姫様の願いどおりになった」 (2)長くなるので粗筋。櫓に誘導したのは若者のたくらみ。彼は村人が言うことを聞き過ぎるのは貴女が「お姫様」だからで、普通の人になればいい、と自分の妻になるよう迫る。追い詰められた姫はこれを承諾、結婚して王族から平民になった。村人の関心は失われ、好きでもない若者の妻でよそ者という立場のつらい日々がつづく。 そんなある時、別のお姫様が村にやってくる。元お姫様はすっかり暗い心持ちになっていて、自分のときと同じような歓迎が行われるのをただ見守る。しかし、今度のお姫様は、村人たちが良いところを次々と挙げてもらって最後のものを直そうとすると「そんなまどろっこしいことやってられるか」と仰せになり、「わたしを歓待してる暇があったら働いてくれ」と要求。公共工事を発注し特別税を徴収し祭りを企画、村人たちを毎日へとへとになるまで働かせ、ときにぱーっと遊ばせ、余計なことを考える隙を与えなかった。そして「これからもこのようにしてくれ」と言い残し出発。元お姫様は勇気をふりしぼりお姫様に訴え出て、一緒に連れていってもらう。馬車の中でお姫様は「身分があるのが悪いのではない、相手のやり方に流されてズルズル付き合うからいかんのだ」と説教。元お姫様は人の話を聞かず上から指図するのが良いとは釈然としないと思いつつ、自分の振舞いも反省すべきところはあったと考えるのであった。 これならかろうじてハッピーエンドかも。
お礼
「何故こんなことになってしまったの。 わたくしのいないときの村がいちばん良かった!」 あわわ、すばらしいです。 後編は、王族と村人の意識の違いに、注目したのですね。 両方とも、ありがとうございます。