たびたびすいません
下記判りにくいかもしれませんので
補足します
なぜ他部門からの移動が困難か・・
まず、企業のデザイン部門は新卒を基準に成り立っています
22歳~27歳くらいまで=見習い的、雑務、先輩の補佐
28~30代後半くらいまで=第一線のデザイナー
30代後半から40代=シニアデザイナーかディレクター
それ以上=部門の責任者(デザインのトップ)
若いうちに、感性を磨きながら、スキルを身につけ
20代後半からバリバリ仕事をしてもらうという感じです
そこに、年齢は20代後半で、デザインの実務経験の無い
人が入ってくると、どう扱ってよいのか
また、そのことにどんなメリットがあるのか
人員を一人増やすというのは企業にとって、かなりの
決断ですので、経験が無いのであれば、年齢の
若い新卒者を取った方がいいという結論になります
更に、企業の新卒者採用というのは、普通の大学生の
就職試験とは全く違います
試験は、基本的に実技、課題が出てそれを期間内に
仕上げてプレゼンし、感性で判断します
試験期間も、うちの会社ですと、通いで3週間
毎日通って課題を仕上げるという感じですので
採用には、かなりの労力と厳しい採用基準があります
ですので、他部門の社員で工業デザインを学んだ
人がいるといっても、おそらく、ああそうですか
で終わってしまうと思います
それは、あなたの会社だからでしょ!
って言われそうですが、だいたい同じようなものです
なぜ判るかといううと
話が長くなりますが
日本の大手企業のデザイン部門は
武蔵野美術大学工芸工業デザイン
多摩美術大学プロダクトデザイン
日本大学芸術学部デザイン専攻ID
東京造形大学プロダクトデザイン
千葉大学工学部工業意匠
筑波大学芸術学群デザイン専攻
90%以上が上記の6つの大学の出身者で
成り立っている、相当に狭い世界です
つまり、大学の友人がほとんどの
日本の企業に散らばって就職してますので
友人の友人は友人・・みたいなつながりがあるため
大体の企業の状況は同窓会や飲み会などで判ってしまい
話を聞く限り何処も同じというのは、間違いないです
ですので、くどいようですが
企業のインハウスデザイナーになるためには
新卒で入る以外に道はないと思った方がいいです
お礼
何度も何度も本当にありがとうございます。 感謝しています。 ものすごくわかりやすく説明していただいて、工業デザインナーの実状が大変よくわかりました。 今の本当の僕自身の気持ちを話します。 本当のところは、工業デザイナーもそうですが、何か物をつくり、それをつくったときの満足感、自分自身がこの世にいなくなっても、そのつくった物は半永久的にこの世に在り続ける達成感、などを味わいたい仕事につきたいと思っていました。工業デザイナー以外にも建築もそうだし形あるものをデザインしたい、そういう気持ちです。 それが、今のままでと、エンジニアの道に行きそうです。 エンジニアも素晴らしい仕事だと思います。尊敬する父もエンジニアです。しかし、やはり、内部のしくみだけじゃなく、イタリアなど海外の様に最初から最後まで全てをデザインしたい気持ちはすごく強いです。 しかし、何ヶ月も工業デザイナーについて調べてみて(今の日本の企業のしくみ、工業デザイナーについてなど)僕自身本当にデザインがしたかったのか?という自分自身に対して自信というか、確信がもてなくなってきました。これは、大学に一から入りなおさなくちゃ行けない不安からくるのかもしれませんが・・・・文字や言葉ではうまく説明するのは難しいですね すこし、絵やデッザンや物を造ってみて本当に自分はこの分野に行きたいのか?ということを考えてみます。 ありがとうございました。 今が分かれ道。 一生を左右する問題なので慎重に考えます。 本当にありがとうございました。