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CAEベンダーについて
現在あるメーカーでCAE解析を行っているのですが、 待遇悪化に伴い、転職を考えています。 他メーカーでCAEを続けるのであれば現在の業務とあまり変わらないので想像がつくのですが、 CAEベンダーの場合はどのような業務になるのでしょうか? また、他メーカーとベンダーを比べたときのメリット、デメリットは何でしょうか?
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おそらく、エンジニアの方だろうと思いますので、CAEベンダーでも営業職ではなく、エンジニア職での転職をご希望と想定して、以下ご参考までに回答します。 CAEベンダーでのエンジニアの業務は、大きく分けて開発・サポート・販売支援の3つがあります。 大手ではそれぞれの業務が分かれているところもありますが、重なっているところも多いです。 開発はもちろんCAEソフトウェアを開発する業務ですが、こちらは日本ではソフトウェアそのものを開発する業務は少なく、多くは日本語化作業やその不具合検証などでしょう。 サポートは、販売後のサポートで、ご存知の通りCAEソフトウェアでは、年間保守にソフトウェア本体の20%~30%の金額を設定していますので、サポートにもそれなりの人員を割いているところが多いです。また、この要員は多くの場合、受託解析やベンチマークも行っています。 販売支援は、プリセールスの段階で、デモを行ったり、技術的な説明をするために、営業担当者とともに、あるいは営業担当者の指示で、お客様先へ行ったり、展示会で説明したりします。製品説明用の資料を作成したり、マニュアルの日本語化やカタログの作成など、プロダクト・マーケティング的なことをする場合もあります。 日本のCAEベンダーの多くは、海外のCAEベンダーの日本法人か、日本総代理店です。これを設置しているのは、やはり販売拡張のためですので、多くの場合販売のための技術的な業務を行うのがエンジニアの業務ということになります。 メーカーでユーザーとしてCAEを行う立場の場合、設計・製品開発の一環として行う場合と、基礎研究を含む研究業務として行う場合がありますが、CAEベンダーでは、このうちの研究的な業務はほぼありません。 また、開発元でない場合には、ソフトウェア販売における仕入れと販売の差額分しか利益がありませんから、収益に関する責任は大きくなってきます。これは、メーカーでも同様でしょうが、CAEベンダーの場合、それほど企業体力が大きくないので、たとえば自分の業務はサポートなのでサポートに専念していればいいというわけにはいかず、サポート業務の効率化や、他の業務との兼務など、より実質的に収益に寄与することが求められます。 これらのことの、どの部分をメリットと感じ、どの部分をデメリットと感じるかは、それぞれの人の仕事に対するスタンスの違いによると思いますので、ご勘案いただければと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。 かなり具体的な回答で大変参考になりました。