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幼児の認識能力
テニスコートのクラブハウスで、赤ちゃんが遊んでいました。 壁のポスターに幼児の顔が大きく画かれていました。首から上の顔だけです。 赤ちゃんが突然叫びました。「アカチャン!アカチャン!」 どうして、大人の顔でなく、幼児の顔だと認識出来たのでしょう。 よく考えたら、私たち大人が判断するのは何処で判断しているにかなとも思いました。 ピカソが幼児の顔を描いたら、赤ちゃんは仲間の顔だと認識するのでしょうか。
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こんにちは。 赤ちゃんがそれを「赤ちゃん」と認識する方法は我々大人と全く同じです。つまり、我々はみな赤ちゃんのときにこれを練習したんです。 我々がそれを認識するとき、まず脳内の「視覚野」では「赤ちゃんの顔の特徴」というものが分類されます。そして、次に連合野ではこの知覚情報を基に脳内の学習記憶の中から赤ちゃんの特徴に対応する「概念」や「言語」が選び出されます。 我々高等動物の視覚野には生まれながらにして「顔や身体の特徴」というものを「優先的に識別するための補助機能」が遺伝的に備わっていると考えられています。我々はこの機能を使い、自分の目に入る無数の情景の中から「顔の特徴」という条件を瞬時に識別することができます。 これに対しまして、それが大人の特徴なのか赤ちゃんの特徴なのかを判断するためにはどうしても生後の体験学習が必要です。赤ちゃんは概ね生後二歳頃までに自分の身の回りの「物事の特徴を識別する能力」を獲得します。そして、やがて言葉を覚えますと「その特徴の違い」と「言語概念」を組み合わせることができるようになります。 では、この場合は赤ちゃんとはどのようなものであるかといった高い認識は必要ありません。ただ、「赤ちゃんの顔の特徴」と「赤ちゃんという言葉」、この二つの学習結果が脳内で結び付けば良いわけです。 ですから、ピカソの絵から赤ちゃんの顔の特徴を識別できればそれは赤ちゃんということになります。 ですが、「それが自分と同じ仲間だから赤ちゃんだ」 このような論理的な思考はもう少し成長しなければ無理だと思います。 この時期の赤ちゃんの脳内にはたいへん急激な変化が起っており、言語能力には一歳くらいの大きな開きもあるそうですが、我々はしばしばその成長に驚かされます。
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- hipotama
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愛煙家に取っては、煙草を買うのにだんだん買いづらくなってきました。カードがないと自販機では買えなくなってきました。そこで、登場したのが未成年かどうか識別する自販機です。 そのことについて、テレビで放映していました。ミラーの前で顔を写すだけで認識してしまいます。かつら、化粧で変装しても見破ってしまいました。 未成年かどうか識別する方法は、いろいろあるそうです。その一つは目と口に水平線を引き、その間隔で認識するそうです。子供は顔にある目などのパーツが集まっているそうです。それが、成長するごとに顔全体に広がるそうです。 ですから、その水平線の間隔は子供は狭く、大人は広くなるそうです。 それを機会は認識して、識別するそうです。大人はそんなことを無意識に感知しながら、「あの人は何歳?」と思うのでしょう。 赤ちゃんもそのような認識能力はあると思います。赤ちゃんの顔の認識能力は、幼い時期から備わっています。やはり生きていく上の術なのでしょう。 その他にも、しわの状態で自販機は識別しているそうです。
お礼
hipotama さん 具体的な例を挙げてのご意見に感謝いたします。 たばこ自販機のコンピュータは、水平線を二本引いたり、 間隔を測ったりして識別します。赤ちゃんは、それらを無意識に 行って、一瞬で判断する。きっと大人はその中間なのでしょう。 コンピュータ方式をディジタルな識別法 赤ちゃん方式をアナログ識別法と 言ったらよいのでしょうか。 これから育って行く赤ちゃんの持つ無限の可能性に万歳!
- booboox
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乳幼児は、赤ちゃんを含め、現代医学の研究では、顔の眼、鼻、口の微妙な位置関係で、自分の母親かそれ以外か、同じ赤ちゃんグループの違いか、認識できると言う、実験データーは、あります。本能的に、少なくとも、母親か、それ以外かじゃ、かなりの確立で認識するようです。 現在、空港にも、米国などは、入国時に、ビデオの前を通るだけで、過去の犯罪記録者かそうでないか、解るコンピューターシステムがありますし、最近は、超高級マンションの入り口には、顔認識防犯開錠システムもありますので、眼、鼻、口、耳の位置関係の三角形は、個体識別になるようですね。赤ちゃんがそれくらいの知能があっても、おかしくは、無いとおもうのですが。。。
お礼
booboox さん 早速のご回答に感謝いたします。赤ちゃんの認識能力の 実験データをごらんになった上でのご意見に敬意を表します。 赤ちゃんの能力がコンピュータを上回っているのは 納得が行きますね。
お礼
ruehas さん 有り難うございます。いろいろ有用な説明をいただきました。 中でも、識別対象に優先度があるというお話しは、興味深く読みました。 そして、識別対象が言語を結びつける/組み合わされるのは面白いと思いました。 実はピカソの描いた赤ちゃんの絵を見たことはありませんし、 あるかどうかも知りません。ただ、赤ちゃんが仲間と認識して くれなければ、ピカソといえども、下手な絵と断定出来ますね。