こんばんは。
原因は、アメリカにおけるサブプライムローンの問題です・・・・・と言っても、何のこっちゃわかりませんよね。
私もそうでした。
サブは「下」、プライムは「1番上」です。
サブプライムローンは、下の層の人達、つまり、あまり裕福でない層への融資のことで、
すなわち、信用度の小さい人達へ、利子の高い融資をすることを指します。
このたびの問題は、主に住宅ローンのことであり、住宅ローンが焦げ付いたこと、つまり、住宅ローンを返せなくなった人が多くなったということです。
その結果、アメリカの銀行は、他への融資をしにくくなります。
また、世の中が豊かでなくなってくると、新しい会社や工場を作ったとき、もうけにくくなります。
それらによって、新しい会社や工場を作ろうとする人などが減ります。
つまり、借金をしようとする人が減ります。
すると、たとえ銀行が安い利子を設定しても、お金を借りようとする人が少なくなります。
銀行というのは、融資をして利子をもらう商売なので、融資を受けたい人が増えるように融資の利息を下げようとします。
儲けを確保するには、預金の利率を下げなくてはいけなくなります。
すると、預金者にとっては、アメリカで預金するよりも、アメリカ以外の銀行で外貨預金をするほうが、利率が高くて有利になります。
つまり、ここで、
「アメリカドルを売って、他の国の通貨を買う」
という流れが生じます。
よって、アメリカ以外の国(日本を含む)の通貨が高く設定されても、自分が持っているアメリカドルでその通貨を買おうとします。
この結果、ドル安となります。
なお、
以上の説明からもわかると思いますが、
今般のドル安は、「円高ドル安」というよりも「ドル全面安」です。
(日本以外の国でも、ドルが安くなっている。)
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 サブプライムローン問題は知っていましたが、それがどうしてドル安につながるのかよくわかりました。 また日本円対アメリカドルしか見ていなかったのでドル安は日本だけだと思っていましたが、世界的にドル安傾向なのですね。 今後は日本国外の国の通貨対アメリカドルなどにも注目するようにします。