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シラン処理廃液の組成

研究室を掃除していたら、過去に誰かが残していった、「強酸性シラン処理廃液」と記載されたガロンビンが出てきました。で、これを廃液として出したいのですが、どのようなものかがわからないので、単純に酸アルカリ廃液で出せばいいのか?フッ素やホウ素、塩素、重金属、あるいは有機物が含まれた廃液として処理すればいいのか?見当がつきません。シラン処理がおよそどのような工程で、出てくる廃液にはどのようなものが含まれているのかわかる人がいれば、是非教えてください。

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  • TEOS
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回答No.3

あなたの研究室の廃液の分別法は少し難解ですね。 NO.1さんに言われる、四塩化ケイ素と考えると、水+エタノールor 水のみで、塩化水素を出し急速分解してシリカになると思います。 急激な反応で、純品の処理なら、ジュウジュウと音が出るくらい、 分解します。保護具無しで、処理できないと思う。 (四塩化ケイ素だと、怖いのは、ビンの縁にシリコ蓚酸が出来ていたら  摩擦で小爆発します。 もう開けて何も無いなら出来てない) 私が使っている物質は、グローBOX内で小分けしますが、中でこぼしたら、わずかな水分で塩化水素分解発生します。ドラフトで引っ張りきれずに、簡易防毒マスクも効きません。 あなたの廃液は、塩化水素の臭いがするそうですが、微量みたいですね?塩酸のビンをあけたくらいかな???廃液を中和処理すると アルカリで今度は水素ガスが出ると思います。 ガスが出なくなるまで放置して、親水性有機廃液出せれば安心かな? 身元が不明なものを処理するのは不安が大きいですね。 もしもそのまま出すなら、ボトルの気層を窒素雰囲気にして、塩素系 溶媒に出すのも有りかも知れませんね。有機溶剤と塩化物は私の会社でも別にします。(クロロホルムとかはね) 少量をアルカリで中和してどうなるか調べてから、どうするか選択した方が良いのかも?  実験で使ったすべてのガラス器具を、私はIPA+水+苛性カリを 溶かした液に漬けて、付着樹脂を分解させてます。 ガラスも劣化させてしまいますので、注意が必要。

doggy5
質問者

お礼

いろいろと、親切な対応ありがとうございました。 その後の経過を報告します。 たまたまあった2M苛性ソーダ水をビーカーに採り、その上にこの廃液を少量たらすと、表面に油膜のように浮いて驚きました。そこで、さらに廃液を加え、ほぼ等量にしたところ、完全に水の上に別の層となり、ピンク色をしていました。これらをガラス棒で激しく攪拌すると、色が薄くなり、クリーム色のようになり、また、塩化水素臭が消え、トルエン(?)のような匂いに変わりました。pHを計ると、下層は12ぐらい、上層は最初8ぐらいなのですが、次第に下がっていき、5分程度で1以下まで下がってしまいました。何回か行っても同じで中和しないのでどうしようか迷っていたら、研究室の別の人が下記のHPを見つけ、http://www.gls.co.jp/product/catalog-28/13/82.html、近い感じがするので、ジーエルサインスに問い合わせたら、廃液処理に回すより、そのまま産業廃棄物として業者に出したほうがよいという話で、結局状況を記載して、業者に依頼することにしました。

  • TEOS
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回答No.2

仕事上シラン系材料を作ってますが、中身が曖昧なんですね。困りましたね。記載のように処理がされて活性が無く、ガスが出ないものなら、「酸性四類廃液」として、有機溶剤廃液で出します。 問題なのはSi-Hの活性が生きている物、反応基にフッ素・塩素・硫黄等が含まれていると、缶の蓋を開いたとたんに、最悪の場合は、 フッ化水素、塩化水素が発生で大トラブルです。 (現在、実際に塩素を含む原料を処理中、防毒マスクも防御にならぬ) しかしながら、このような危険性の高い原料は、少量でも密閉ボンベで 保管するのが普通。 たまに10g試薬でガラス瓶入りは、使い切らないと分解破裂します。 今回のガロン瓶は既に、失活していると考えて、ビン内を窒素置換して 4類廃液で出しましょう。 許されるなら容器ごと焼却炉に入れてもらいましょう。業者に他の廃液と混ぜないように、依頼しましょう。 いまさら内容物の調査は不能と考えます。 私のID・TEOS(正ケイ酸エチル)なら安定物質だから、 缶に入れてポイでも安心ですが。 こんなコメントで、如何ですか?

doggy5
質問者

お礼

丁寧なお返事をいただき大変ありがとうございました。 ところで、化学に弱いもので読んで???となりました。強酸性と書かれているところ、またdoc_sundayさんの回答などにより、てっきり、純然たる排水かと思っていました。ところが・・・有機溶剤廃液・・・という言葉が出てきてびっくりしました。これは相当量、有機溶媒が含まれるものと思っていいのでしょうか?となると、とりあえず、中和した上で「親水性有機廃液」で出してみようかと思います。 なお、我々のところでは、「酸性四類廃液」などというような厳密な区分は無く、有機廃液としては、特殊引火物・自然性化合物・塩素系溶媒・親水性有機廃液・疎水性有機廃液の5分類のみで、たとえば、アセトンやヘキサンは水を含まなければ特殊引火物で、水と混ざっている場合はそれぞれ親水や疎水で出します。

doggy5
質問者

補足

(下記のお礼の続きをここに書きます。)今、ドラフト中でガロンビンの蓋を開けて、においをかいで見ました。特に圧力はなく、普通に音も無く蓋が開きましたが、においは強烈な塩酸のにおいで、おっしゃるとおり塩化水素がかなり発生しているようです。塩酸のにおいが強いため、有機溶媒が含まれているかどうかはにおいだけではわかりませんでした。なお、容器はナカライのトルエンの3Lビンを廃液用に流用していました。

noname#160321
noname#160321
回答No.1

多分シリル化剤のMe3SiCl、シリル化合物の原料SiCl4などを水などで壊したものでしょう。 pHを6-8付近に合わせれば、通常の産業排液として出せると思います。

doggy5
質問者

お礼

早速のお返事大変ありがとうございました。つまりは、重金属やフッ素などややこしいものは含まれておらず、有機溶媒もほとんど含まれておらず、塩素は特に問題にならない無機系の塩素のみで、pH調整さえすれば実験室のシンクにでも流せるようなものと解釈していいのですね。シンクに流すのは抵抗を感じるので、酸アルカリ廃液としてそのまま出してみようと思います。 ところで、何をシラン処理したか?は特に考える必要はないでしょうか?つまり、シラン処理に伴い、サンプルの方にも分解等が起こり、ものによってはそこから有害なものが出てくると言うことは、通常考えられず、基本的に処理剤由来のものだけ考えれば、おおよそ問題はないでしょうか?(当方、化学系の学部を出ておらず、質問がとんちんかんかもしれませんが・・・よろしくお願いします。)

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