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ニュートンはわざと?
十年ほど前大学の基礎物理の先生が ニュートンは運動方程式の質量をちゃんと時間の変数で表していたけど 弟子が定数に書き直したと おっしゃっていました。 本当ですか? じゃあなぜ訂正しなかったのでしょうか? よろしくお願いします。
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たぶんこうだと思います。 ニュートンはプリンキピアの中で 「運動の変化は加えられた起動力に比例し,かつその力が働いている直線の方向に沿って行われる」 「運動の量とは,速度と物質の量との積で計られるものである」 と述べています。 2番目にある「運動の量」とは、現在われわれが高校で習う「運動量」に該当するものです。 運動量をPとしてニュートンの記述どおりに定式化すると dP/dt=F となります。 ここで P=mv なので、もしmが時間によって変化しないとすれば、上の式は dP/dt=d(mv)/dt=m×dv/vt=ma=F となり、簡単な式になるのです。 ただし今言ったように、F=ma は質量が変化しないときにしか使えません。なのでたとえば 「長さL、質量mのくさりがテーブルから少し垂れ下がっており、手を離すとくさりは滑り落ちた。くさりが完全にテーブル上を離れるのに何秒かかるか。」 みたいに、垂れ下がっている部分の質量が刻一刻変化している問題では m の変化まで考えなければなりません。 だからニュートンはより一般的な表現をしたのだと思います。 ニュートンは微積分の創始者でもあり、さらに彼が書いたプリンキピアは物理学と言うより「自然哲学」に言及したもので、当時の人たちにとってかなり難解なものでした。実際彼のいたケンブリッジ大学の廊下で彼とすれ違った人は、「見ろ、ややこしい事を書いたヤツのおでましだ」とからかっていたそうです。 そういう意味でそんな師匠の姿を見ていたニュートンの弟子たちは、せめて式だけでもわかりやすくしようとして m を定数化したのではないでしょうか。
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- N64
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『ちゃんと』って、どのようにでしょうか?
お礼
質量も時間の変数としてあらわしていたそうですよ。
お礼
弟子の行動がやさしさからきたのであれば いい話ですね。 運動量P懐かしいです。!! なるほど、 たしかに、Pは時間の変数ですね。