こんばんは。
まず、
「所詮」は、枠からはみ出ることができないことを表すので、ほかの2つとは意味が大きく異なります。
さて、残りの2つですが、
「ことごとく」も「一切」も「全体」を表す点では同じです。
しかし、役割分担があります。
1.
・「ことごとく」は、同じような事態が次々とある様子を表すのに使います。
・「一切」は、「一発ですべて」という様子です。
○「今年の学校行事は、ことごとく雨にたたられた。」
×「今年の学校行事は、一切雨にたたられた。」
○「日本ハムのクリーンナップは、ことごとく田中投手の剛速球に討ち取られた。」
×「日本ハムのクリーンナップは、一切、田中投手の剛速球に討ち取られた。」
×「去年の震災で、家財をことごとく失ってしまった。」
○「去年の震災で、家財を一切失ってしまった。」
2.
「一切」のほうだけ、「一切~ない(ません」のような否定形の文でも用いることができます。
例:「この食品は、遺伝子組み換えの野菜を一切使用しておりません。」
「僕は、そんなことは一切言っていない。」
3.
「一切」のほうだけ、名詞として使うことができます。
例:「中学時代に使った参考書一切を、いとこに譲った。」
以上、ご参考になりましたら。
お礼
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。 とても分かりやすく説明してくださいましてありがとうございます!! 納得です。