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面白い小説の条件
もちろん面白い小説に「条件」など存在しません。本の好みは読み手の主観が大きくかかわってくるもので、それこそ読んでいる時の気分によって評価が大きく揺れることすらあります。 ただ、個人的な主観を越えた上で、最低限共通する部分が何かしらあることは確かだと思うのです。 そこでお尋ねしたいのは、みなさんが思う「面白い小説」にはどのような共通点があったか、ということです。 みなさんがこれまで読んできた小説の中で面白かったもの、それらにはどれもこういう点があったな、というものがあったら教えていただきたいのです。 どうぞご回答よろしくお願いします。
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なかなか興味深いご質問ですね。 普段あまり意識したことがなかったので、これを機会に考えてみました。 まず最低限の条件としては、以下のようなものがあげられるのではないでしょうか。 (1)作中人物の心理や行動が納得できるものであること →「この状況下でこの人物がこんな風に考えたりこんな行動をするはずはない」など。作者の、人間を見る目が浅いとありがち。 (2)世界観に矛盾がないこと →状況設定はどんなに突飛でもよいけれど、その世界なりに合理性がないといけませんね。作者の世界観がいいかげんだとあちこち矛盾が目についてきます。例えば千年後の世界のはずなのに小道具は現代日本と殆ど変わらないとか…… (3)文章が読みやすく理解しやすい/描写が簡潔で的確であること →日本語として読みにくいとか、読みやすいけれど描写が不十分とか(例えば格闘場面などで、どっちがどっちを殴ったのか判らないなど)が続いたりすると、読んでいるうち欲求不満になってきます。 以上はいわば「面白くない小説」ではないための最低条件と行った方が良いかも知れません。 読んでいるうちにこれらのどれかに引っかかると、蹴つまづきながら歩いているような気分で、小説世界にのめり込めず白けてしまいます。あまりたびたび目につくと、読むのが苦痛になってきますね。 さて「面白い小説」となると、上に加えてさらに、 (4)感情移入できる主人公ほか魅力的な登場人物造形と配置、その描写 (5)斬新なアイディア(ストーリー、背景設定、小道具、等々) (6)読み手の興味を次々に引っ張るストーリー展開 (7)読み手を飽きさせず疲れさせもしない適度な緩急のテンポで進むエピソードの積み重ねと、様々な伏線が収束するクライマックスと大団円、余韻を残すエンディング などといったところがあげられるのではないでしょうか。
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私の場合は、また読みたいなと思える本ですね。 あと、読んだ後心に残る事柄があったり、考えさせられたりする本。 趣味(?)に合わない本は読んでいて疲れたり、イライラしたり、途中で読むのをやめてしまいます。話の展開がありきたりなものは、やはり駄目ですね・・・
お礼
大別して読んでいる最中に面白い本と読み終わった後に面白い本の二種類があると思いますが、後者ということですね。 わたしも、読み終わった後に何かが残る本が好きです。 ご回答ありがとうございました。
- stc2
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話の展開が遅いと、飽きてきて読むのを辞めてしまいますね。 中には、冒険ファンタジーなのに、登場人物が朝起きてから何を食べて、その食べ物が何処の原産でとか・・・ 脇役の出身や、家族構成を延々と説明し、読み終わって、結局大した役ではなかったとか・・・ 半分まで読んで、「これってプロローグだけで収められるんじゃないの?」っていう事もありますし・・・ どうでも良い話に、文章を費やし過ぎではないかと思う事が、多々あります。 私が今まで読んだ小説で、面白かったものは、どれも世界観がしっかりしていて、話の展開がはやいものです。 人それぞれ、好みは色々あると思いますが、やはり読者に飽きさせない事(余計な話を織り交ぜない事)が大事ではないかと思います。
お礼
テンポ良く物語が進んでいくことも大変重要な要素ですね。 特に長編であれば長編であるほど中だるみが気になりがちですよね。 ご回答ありがとうございました。
- grow_rouge
- ベストアンサー率41% (5/12)
共通点はありませんねえ。 しいて言うなら、先へ先へと読ませてしまう勢いのようなものですが、この上もなくあやふやですよね。 好みじゃないと思っていたものが、食わず嫌いだったことも少なくありません。 王道や定番でも面白いものは面白いし、インパクトが強いものや目新しい設定も面白いです。 むずかしいですね。 やはりしいて言うなら、ですが、細かい設定がしてあり、それらが全て有効に機能している作品、といったところでしょうか。 インパクトが強くても、それが機能していない作品はどこか破綻しているし(山田悠介「リアル鬼ごっこ」)、定番で型にはまりすぎていて数行で先が読めるものでも、無駄な設定が多いと、「あれは何だったんだろう?」と混乱して終わったりします(漫画ですが車田正美「聖闘士星矢」のポセイドン編以降)。 しかし、このような破綻があってすらおもしろいと思ってしまう作品もあるので、実に難しいですね。
お礼
確かに物語として破綻したまま終わっていたりすると、 「それまで折角感動していたのに」と、どうにもすっきりしない感覚が残ったりしてイヤですよね。 ご回答ありがとうございました。
- ashunar
- ベストアンサー率23% (57/241)
型に嵌らない独創的な視点で書かれた物。 インパクトがある等、ある意味衝撃的な物ですね。 ありきたり、定番、王道と呼ばれるものは食指は 動きせんでした。 > 最低限共通する部分が何かしらあることは確かだと思うのです。 普遍的な物が存在するのなら、小説家希望用に指南書とかが 出回っているはずでは? 少なくとも、私個人には当てはまらない考えですね。
お礼
なるほど。やはり、折角読むなら、これまで読んだことのないような 未知の物語の方が興味をひきますよね。 ご回答ありがとうございました。
お礼
これまでに出た意見がキレイに総括された感じで、非常に分かりやすいです。 面白い小説の共通点をあげることは難しくとも、面白くない小説には、ある程度の共通点を見出すことが可能と言うことですね。 ご回答ありがとうございました。