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副鼻腔腫瘍(内反性乳頭腫)で開頭術
来る2月25日、父が副鼻腔腫瘍(内反性乳頭腫)のため開頭術を施行します。神経症状は閉鼻感のみです。 腫瘍の範囲は正確にはわかりませんが鼻骨が曲がってしまうくらい大きくなっているとの事です。 執刀医は1)完全に摘出したい2)内部が癌化しているかもしれない3)または今後癌化することが心配、の3点ため開頭術を望んでいます。 質問;1)本当に開頭術のみが望ましいのでしょうか? 2)開頭術の成功率などに関する情報がありましたらお教え下さい。
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まず、内反性乳頭腫に放射線治療は効きにくいです。 仮に放射線治療がよく効く癌であったとしても、 放射線治療は通常、術後になります。 その理由は、 1.現在の進展範囲は手術の際の最低限の切除範囲となる。 つまり、癌を取り残さないようにするために、可能な限り 広い範囲の切除が必要で、他の障害などを防ぐためにやむを得ず 範囲を縮小することはあっても、放射線治療で縮小したからといって 手術範囲は狭くできません。 2.上記と少し重なりますが、仮に術前に縮小した場合、切除すべき 範囲がわかりづらくなります。レントゲンや肉眼的に縮小しているから といって、そこに癌細胞がないという保証が無いので、切除するのが 基本です。 3.放射線治療は期間が長くかかり、その間に転移が出る可能性がある。 まず、原発巣を取り除くことが先決です。 4.放射線治療後には組織が固くなって、手術が非常に困難になることがある。 他にもいくつかありますが、原則は手術が先です。 もちろん、手術がすぐにできない、あるいは危険部位、などの理由で 放射線治療が先になるケースもあり得ます。 内反性乳頭腫に放射線治療は効きにくいとはいっても、取り残しの 可能性が高ければ術後に行うこともあります。
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内反性乳頭腫は転移が無いというだけで、局所での進行の具合は 全く癌と同じといっていいものです。 再発も非常に多い疾患です。 副鼻腔や鼻腔にできると形の複雑な場所なので、手術で取り残す 可能性が高くなり、それは再発につながります。 ですので、可能な限り拡大して切除する必要があるのです。 頭開術が必要という状態なら進展範囲はかなり広いと考えられるので、 手術に対する心配よりも、切除しきれなくて再発することのほうが 重大な問題です。
お礼
詳細な説明ありがとうございます。 開頭術の目的などが詳しくわかりました。 ちなみに、副鼻のような腔複雑な場所に出来た腫瘍は放射線療法で小さくしてから内視鏡で切除というのは選択肢に入らないものなのでしょうか?
お礼
丁寧なコメント、ありがとうございました。 家族で参考にさせていただきます。