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頚椎脊髄硬膜内髄内腫瘍
神経系にお詳しい方がいらしたら ご意見いただきたいと思います。 タイトルの病気を患い、 2cm程度の上衣腫で手術で摘出してもらいました。 髄内ということで、摘出には正常な神経の部分を ある程度切り込んで中の腫瘍を摘出したため、 術後は手足やがかなり動かしにくくなり、 今も人差し指でチョンチョンとキーを打っています。 神経が復活すれば徐々に普通の動きに戻ると 医師からは説明を受けていますが、 完全に戻るかは分からず、 時期もはっきりとは言えないとのことです。 お聞きしたいのですが、 1.実際この病気では患者によって 社会復帰にそれほどの個人差があるのでしょうか。 2.切った神経は完全に再生されるのでしょうか。 3.現在両手足に痺れと麻痺がありますが、 術後の症状の悪化はたとえ別の医師が執刀してくださったとしても 避けられないものだったのでしょうか。 ちなみに私は20代で、 現在の自覚症状は左手親指の痺れのみでした。
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この道20年です。 1.個人差について、大変な個人差があります。年齢によっても回復や社会復帰に大きく差があります。年齢が若いほど、また意欲的に取り組むほど回復の程度は大きくなります。リハビリテーションを行う療法士の技術にもよります。神経の回復は遅いので、力を入れることばかりにとらわれていると、その間に関節が硬くなり、いざ力がもどってきた時には関節が硬くなってそのために動かない、とうことがよくあります。筋力回復ばかりではなく、今麻痺のある関節を柔らかく保っておくことが大変に重要です。 2.神経の細胞体(脊髄内にある運動細胞や感覚細胞の本体)が傷つけられてしまうと再生はできません。また、脳から脊髄を通る神経の束が全く切断されてしまってもやはり機能的な回復は難しいです。でも100%つながらないわけではありません。部分的につながることがあります。 3.まず100%手術前よりも症状は重くなります。これは(ご説明を受けたように)腫瘍そもののを切除する時に、どうしても周囲のよい部分も傷つけるからです。特に脊髄は神経と神経の束がぎっしりつまっていますので0.5mmの差で大きく症状は変わります。 後遺症の程度の詳細については、はっきり言いまして術前には医師もわかりません。 もし、もっとうまい医者だったら‥‥ブラックジャックのような医者だったら‥‥というお気持ちは当然お持ちになるでしょう。でも逆に、なんらかの要素でもっと重い後遺症になった可能性も同じくらいあるのです。これは誰にも何とも言えません。前向きに考えていただくだけなのです。 ▲現在の状況から、現在の回復の程度やこれからの回復の展望を評価する方法があります。脊髄誘発電位と経頭蓋磁気刺激検査という特殊な検査(痛い検査ではありません)で脊髄内の神経つながりができているかどうかがわかるのです。でも、検査自体やその結果の評価には熟練が必要ですので、臨床神経生理を専門とする神経内科医がいないとできません。お住まいの地域によってはその道の専門家がいますので、一度検査してもらうのもよいことです。 ▲現在術後どのくらい時間が経ちましたか?
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- yuko1go
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同じyukoです。専門家の駆け出しです。 1.お若い方ならリハビリで動きが変わってくることは大いにあると思います。きっと今やっていらっしゃるのでしょう。全く完全に治るとは言い切れませんが。 2.場所・手術のやり方などあまりにも複雑なので一概には言えません。 3.いじった範囲の大きさや場所にもよると思いますが、正常なところも少なからずいじったということで、神様かドラマのような世界でなければ、避けられない事もあると思います。悪いモノで、取らなくてはいけなかったか、とか手術をすることによる利益・不利益を考えた上での手術だったと思います。術前にそういった説明は納得できるまで充分あるべきだったのですが。 こういったことは、ずばり主治医にきいてしまうといいです。私の知っている限り、今の時代、まともな医者ならちゃんと答えてくれます。怒ったり気まずくなるようならちょっとだけ気の小さな先生なのでしょう・・・。
お礼
yukoさん、ご回答ありがとうございました。 駆け出しということは、恐らく同世代のお医者さんですね。 1.たとえ完全には戻れないとしてもリハビリで後遺症に違いがあるなら 頑張らなくてはなりませんね。 2・3.手術前の説明では造影剤MRIの結果を見ても 上衣腫か星細胞腫かもいまいち確定できず、 「手術をしても現在の症状より悪くなっては意味がないので 少なくとも今の(術前の)状態に戻せることを目標に置いて 開いてみてどの程度切るか考えます」 と言われたのですが、その言葉を信用して執刀していただき、 今リハビリを行っているところです。 なかなか本来の動きが取り戻せず、不安が募って こちらで質問させていただいた次第です。 yukoさんの回答を読み、今となってはリハビリに努めるしか 私に出来ることはないんだなーと吹っ切れました。 担当医の次の診察のときにでも、気になったことは どんどん聞いてみようかと思います。
補足
質問の最後の行、 「現在の自覚症状は」 は、 「術前の自覚症状は」 の間違いです。 分かりにくくてごめんなさい。
お礼
お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。 ベテラン先生のご意見を読み、気持ちが落ち着きました。 現在、手術をしてから2ヶ月ほど経ちます。 リハビリの甲斐あってか、当初はほとんど動かなかった両手足も 少しずつ動くようになり、今ではゆっくりなら歩けますし 文字も書けるようになってきました。 しかし術前の自分を思い出すと、やはり今の自分の体が不甲斐なく感じてしまいます。 家族に負担をかける申し訳なさも、 そういう気持ちを大きくさせているかもしれません。 仰るように、他の医師に執刀してもらっていたら 今よりもっと体が動いたかもしれないと思うと、 つい全てにマイナス思考になってしまいましたが、 今後のリハビリの効果に期待して、 今自分の足で歩けることを喜ぼうと思います。 ありがとうございました。