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液体クロマトグラムの縦軸項目
高速液体クロマトグラフィ分析の初心者です。 GPCにより分析を行ない、2~4種類のタンパク質サンプルの分子量分布を相対的に比較するために作図したいのですが、横軸を溶出時間、縦軸はどのような項目、単位で表わすものなのか分からずにいます。 クロマトデータはそのまま記録紙にプロットしており、アテネ-ションを考慮して高さから信号強度(mV)を算出することはできるのですが、それを表記すればよいのでしょうか?論文などを見ると単位としてA.U. ですとか、単に吸光度(○○nm)として単位が表記されていないものなどがありますし、縦軸をとっていないものもあります。 それぞれ選択する意味があるとは思うのですが、独学では分からずお尋ねした次第です。よろしくお願いいたします。
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何を目的にするのかによります. 定量分析の場合は,検出器で捉えられる本来の物理量,たとえば吸光度とかにすべきです. 一方,平均分子量計算とかでは縦軸は相対値で十分です. A.U. というのは,absorbance unit という場合もありますが,arbitrary unit 任意単位ということが普通でしょう.また吸光度はそもそも無次元量ですから,単位は「ありません」.ないと不便なので,仮想単位として absorbance unit というのを使うことはありますが. いずれにしても,電位差出力などという検出はふつうは使われませんから,通常の検出器 (吸光度,蛍光,電気伝導度,示差屈折など) の場合は mV のような数値にはまったく意味がありませんので,そんなのを出すくらいなら同じ数字をそのまま出すにしても任意単位とした方がはるかにましです.
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- c80s3xxx
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arbitrary ですから,どう取ろうとかまわないのです. 検出器の出力電圧をそのまま使ったり,適当に倍率をかけたり,何をやってもいいのです. 比例性があることと,その実験のなかですべて統一されていればいいだけです.
お礼
c80s3xxx様 大変すっきりといたしました。 今後液クロの実験が続きますので、自信をもって表記することができます。 本当にありがとうございました。
- c80s3xxx
- ベストアンサー率49% (1634/3294)
> absorbance unit として「1」、「10」または「100」とかという数字ではなく、多くが「0.1」という小さい数値を absorbance で取っているなら,100とかはありえません. 常識的には液クロなら2に達したらやばいです.せいぜい1ちょい. 理由は「absorbance だから」です. 比色分析の基礎を勉強してください.
補足
大変失礼いたしました。 投稿した直後に「absorbance unit」「arbitrary unit」と間違えて書き込んでしまったことに気づいたのですが、質問の補足のし直しができませんでした。急いでおりましてコピーペーストして貼り付けた言葉が間違っておりました。 改めて、arbitrary unitでは0.1という小さい数字を表記するのが一般的なのでしょうか?ご教示いただけましたら助かります。
A.U.とはArbitrary Unit(恣意的な単位)です。線形性(比例)は成り立ちますが、濃度との精密な関係はありません。 通常かなり高度な論文でもクロマトをそのまま載せる場合の縦軸は「読みやすい」「比較しやすい」のが先決で、きれいに分離しているピークは積分値で表してしまいます。グラフだけ載せる場合は「見易く」作ることに心がけましょう。 m(_ _)m
お礼
ご回答ありがとうございました。 doc_sunday様の仰るように『比較しやすい』ことが先決であると言うことに、納得いたしました。グラフの書き方はさまざまで、私の周りでもわからないまま慣例で作図している人が多く、質問しても納得できる回答を得られずにおりましたので、助かりました。
補足
ご回答いただきましてありがとうございました。 大変参考になりました。 一つ加えてお伺いしたいのですが、論文などをみると、absorbance unit として「1」、「10」または「100」とかという数字ではなく、多くが「0.1」という小さい数値を任意の数値として使用されておられます。 時折、0.1(×10)などと表記されている場合もありますが、このような小さな数値を表記するのが一般的なのでしょうか?