放送大学の学部生です。
#2の方も言われるとおり、選科履修生から全科履修生への再入学も
単位認定も大丈夫ですが、留意点があります。
心理学を学ぶ場合、全科履修生になるときに「発達と教育」という
専攻を選択することになるのですが、卒業要件として
共通科目(基礎的な科目)・語学・保健体育・面接授業(スクーリング)で
とるべき科目・所属する専攻の科目、とそれぞれ単位数の枠が
指定されてますので、いくら興味があるからいって他専攻の科目も
欲張って選択してしまうと、卒業要件と取得した単位とが
後々かみ合わなくなり、卒業まで少々遠回りするということもあります。
それと、初めて心理学を学ぶなら、いきなり臨床心理学の専門科目に
手を出さず、基礎となる共通科目を先に選択することをお勧めします。
人のこころを目に見える形にして質・量両面から科学的に分析するのが
心理学ですから、心理学の基礎的な考え方や心理学史、研究法が
わからずに、いきなり病理やカウンセリングなどの科目を学んでも、
壁に突き当たります。統計学の基礎知識も必要です。
面接授業で心理学の科目の実験授業に出ると、必ず何人か基礎が
身についてない人がいて、グループでの実験やレポート執筆に
足を引っ張られて、正直少々困っています。
さらにきついことを言うと、大学院の臨床心理プログラムは
2種校でありながら入試倍率約15倍という、非常に狭き門です。
余談ですが、設立当初は40倍にもなったそうです。
心理職、もしくはそれに準ずる相談業務にもともと就いている人が
合格者の大半を占めており、医療関係の方でも看護師よりは
ケースワーカー、精神保健福祉士といった職種の方のほうが
圧倒的に有利です。実務経験がもともとある人たちですから、
2種校でもいいわけですね。実務未経験の学部生の大半は
早々にあきらめるか書類審査の段階で不合格になり、
他の大学院への入学を目指しています。学部での学び自体も、
面接授業や臨床心理系のテーマで卒業研究(卒論)をやりたくても
応募者多数で断られる可能性がある、という厳しい状態ですよ。
佛教大学も通信制大学・大学院ですが、もし関西圏外にお住まいなら
スクーリングやゼミのために京都まで数日間泊りがけで
行かなければならなくなることも、頭に置いておくといいでしょう。
通信制の大学を選ぶ際は、スクーリングに通える範囲かどうかが
重要なのに、そこを見落としがちの方が多いです。
放送大学なら、各都道府県に必ずセンターがあります。
お礼
詳しい説明をありがとうございます。大学院のことも考えながら進学校を決めないといけませんね。