デジタルオシロで不便を感じるのは、サンプリング周期による制約です。
低速で掃引するときに重畳しているパルス信号を拾えないことがある、とか、信号の周波数が予想と大きく違ってたときに見誤ることがある、という点でしょうか。
例えば、50Hzの信号に1μ幅のパルスが乗っかっているような場合、
アナログオシロだと10ms/div程度で掃引していても、輝度を上げるとパルスの存在に気づきますが、デジタルだと気づきにくい(機種にもよりますが低速掃引では短いパルスを拾えないので、一度高速サンプルで見てみる必要がある、すると、今度は50Hzの波形全体を見れなくなる)というような場合があります。
他には、回路の製作ミスで、信号の周波数が予定より256倍になっていたけど、デジタルオシロで観測したとき、ちょうど折り返し周波数が設計値付近になって、一見問題なく(所定の周波数が出ているように)見えた、
なんてこともありました。
もっとも、「こういうこともある」というのを頭の隅に入れておけば、例えば、ちょっとサンプリング周期を変えてみて波形の様子変化を見てきちんと測定できているかをチェックできますので、両方持っておくこともないかと思います。(両方持っていて、用途に応じて使い分けるのが一番良いでしょうが)
補足
重ねての質問ですがよろしくお願いします。 >デジタルオシロが出始めのころはアナログオシロも手放せませんでしたが今ではほとんど問題ありません。 出始めの頃のデジオシと今のデジオシで、大きく異なるところは、どういうところですか? デジオシが威力を発揮するのはマイコン設計の時くらいですか? その他に、こういうときは助かる・・・という使い方はありませんか? マイコン設計のどういう場面でその威力を認識されますか? (クロックタイミングのチェック?) エイリアシングで別の周波数に見える以外に不便なところはありませんか? わたしは、あの操作パネルを見ただけでビビっているのですが、「あ、この設定を忘れた! この設定も間違っていた!」というようなミスは起こしませんか? (勿論、「熟練の問題」と言えばそれまでですが・・・(^_^;)) 本当に初歩的な質問ですが、よろしくお願いいたします。