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機という漢字
心機、正機、機輪転処、機微、時機、有機・無機などに、機という漢字が使われています。 それぞれの熟語の意味は辞書にでてくるのですが、この機という漢字の使われかたについて、大体どのような性格や意味の漢字だと、観念することができるのでしょうか。 どうかお教えを乞います。
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質問者が選んだベストアンサー
それぞれの熟語によって意味が変わってくると思います。質問に挙げておられる熟語に使われている意味としては、 1.はたらき、作用 2.性質、能力、可能性 3.かすか 4.折(おり)、しおどき があると思います。 「心機」は1.の「はたらき」の意でしょう。 2.は、仏教用語としての用いられ方で、「機輪転処」や「悪人正機」の「機」がそれに相当すると思います。 「機微」は3.の「かすか」、「時機」は4.の「折」だと思います。 ただ、「有機」「無機」の二つは、いくつかある「機」の意味のうち、どの意味に該当するのかが、はっきりとはわかりませんでした。 ただ、『広辞苑』には、「機」の項には、 生活機能。「有機・無機」 とありましたので、1.の「はたらき」の意味に該当するのかもしれません。
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noname#52014
回答No.1
「微」とよく似た意味です。「機微」は似たような文字を二つ重ねています。 感じとして【細かいもの】、【細かい動き】かなあ?
質問者
お礼
早速有難う御座います。 「機微」の「機」は同じ意味での遣い方でしのですか。 有難う御座います。
質問者
補足
「機」にはそういう細かい、隠れた、ひそかな、微妙な、 とかの意味もあるのですね。語感としても。 ありがとう御座いました。
お礼
早速に、態々詳細なご調査までしていただき恐縮に存じます。 漢和だけの調査で、それ以外の調査に頭が働かなくて、申しわけありませんでした。 有難う御座います。 整理とご説明はとても、ありがたい知識です。 感謝申しあげます。
補足
私達の日常は「機会」「機械」での「機」しかあまり会えないのですが、大燈国師の遺偈「機輪転処」や親鸞聖人の「悪人正機」にも使われていて、さてどう観念構成をするものか。と思っていました。 「働き」や「能力」、或は「可能性」というものという、意味を抱きながら、もう一度対してみたいと存じます。 「有機」、「無機」という訳語も生命の働きという意味で、漢字に素養の深いかたの訳語だったのですね。 そういう観念の漢字がこの「機」という字の働きなのですね。 いや、とても考えさせられ、お教えに心から感謝申しあげます。 ありがとうございました。