アメリカは中国にものを言わなくなりますか?
世界の警察を長年自認してきたアメリカですが、一般市民の間では自分たちに直接関係ない他国のもめ事にはできるだけ干渉したくないという気持ちが、かつてなく高まっています。
理由は、過去の介入で多大な経済的負担を強いられ、犠牲者もたくさん出てしまったからです。
もちろん、今でも世界の正義のために、アメリカはこれからも役割を積極的に果たして行くべきだと考えている市民もいますが、すっかり少数派になってしまったようです。
ウクライナへのロシアの実質的な軍事介入の問題でも、中東のイスラム国の勢力拡大、イスラエルとハマスなどの対立問題等、どれをとってもアメリカの存在感が昔の紛争時よりかなり小さくなっています。
オバマ大統領が無能だからと簡単に割り切る人もいますが、大統領といえども自国の有権者の意向を無視することはできません。
よって、今後紛争はできるだけ当事国や周辺国だけで解決するように、アメリカはできるだけ関与しない方針をより明確にしていくでしょう。
当然、結果として当事国や周辺国の応分の負担が求められるようになるので、日本はますます軍事力や在日米軍の経費負担の増が迫られるようになるのでしょう。
ところで、最近ハリウッド映画の様子がだいぶ変わってきたそうです。
ストーリーやキャストが明らかに中国人に受けるような内容のものが増えているそうです。
例えば、原作では悪役のボスが中国人だった作品も、別の国籍や国籍不明といった設定に書き換えられて映画化されているそうです。
ハリウッドにとって、今や中国市場が最大のお得意様なのだそうです。
アメリカの多くの産業が、今後は世界最大の市場になるであろう中国を向いてビジネスを展開して行くことになるのでしょう。
こうなってくると、今後はアメリカから遠く離れた東シナ海や南シナ海などで中国が横暴な振る舞いをしても、アメリカは言葉で自制を求める程度にとどめ、軍事的な行動は当事国に任せる傾向が強まるのではないでしょうか?
アメリカは中国が周辺国と揉め事を起こしていても、経済的に見地から中国との関係を悪化させたくないので、政治的な問題で中国に意見することができなくなってしまうのではないでしょうか?
既にドイツは、同様の理由で中国に対して何も言えなくなっているようです。
ここまで、私なりの分析をしてみたのですが、皆様はどのようにお考えでしょうか?
日本はどうしたらよいでしょうか?
アメリカは、今後ますます内向きになって行くしかないのでしょうか?
誰も中国の暴走を止められなくなってしまうのでしょうか?