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生きているうちに自分の墓を建てるのは?
生きているうちに自分の墓を建てるのは (1)長生きするので良い (2)それは良くない の両論があるように聞いています。 その根拠はどういうところにあるのでしょうか(科学的であろうとなかろうと何でも構いません)? 現在(1)、(2)のどっちが優勢ですか?
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曹洞宗の僧侶です。 生前に自分のお墓を建立することは「寿陵」と呼び、「長生き」の縁起が良いという話がよくいわれます。 一般の方が自分の生前にお墓を持てるようになったのは、それほど古い時代の話ではないので「古くからの伝承」によっているわけではないと思われます。 よくいわれるのは (1)古代の皇帝や王などは生前から自分の墳墓を建設していたので、その権勢にあやかって自分の福運を願う。 (2)風水や墓相と呼ばれるオマジナイの世界には、お墓の建て方によって、それ以降の自分の人生をプラスに転換できるという考え方がある。 (3)修験道の行法などにみられる「疑死再生」(山や海に分け入って”一度死んだ”ことにして、戻ってくることで”再び生まれた”と考える)の影響で建墓を「疑死」とみなし、「再生」で新しい「余命」をつなぎ足すことで長命を願う。 などです。おそらくこれは、多くの個人がお墓を建てる余裕が持てるようになってから、石屋さんやオマジナイ屋さんが言いだしたことではないでしょうか。 生前にお墓を建てることが良くないという話の根拠は、はっきりわかりませんが、お墓を建てることが「死」を連想させるので、何となく縁起が良くないと感じるのではないでしょうか。聖徳太子が寿陵を建ててから一族滅亡の災難にあった、などなどいろいろな例をあげて良くないとう人もいるようですが、これもさして根拠のある話ではないようです。 ごく一般的には「縁起が良い」とする考え方が多いような気がします。 どちらも、ありていに言ってしまえば「迷信」の部類を超え出るものではありません。 私自身の経験からいうと、40歳くらいになるとあらかじめ自分の入るお墓が決まっている方が、何か安心して暮らせるような気がする、という程度の、気持の問題に過ぎないと思われます。
お礼
よくわかりました。 >自分の入るお墓が決まっている方が、何か安心して暮らせるような気がする、という程度の、気持の問題 ・・・ということですね、実際は。 自分自身の気持ちを楽にしたい、そのときになって、残された家族がアレコレ悩むのを少なくしておきたい・・・といったところでしょうか。 今日の運勢、仏滅、大安・・・などを全く気にしないんですが、世間様が気にすると、ある程度は、こちらもその影響を受けざるをえません。 ありがとうございました。