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夢の中での努力

夢の中で、何か努力しようとしても、それがありとあらゆる妨害が入って、全然達成されないで終わってしまうというパターンに良く出くわします。それはどういうことなんでしょうか? 昨日見た夢ですが、どこかで教育系の科学番組を見るという設定になっていて、自分では興味もあるし、その番組を集中したいという気になっているのですが、ありとあらゆる邪魔が入り、まったく内容がつかめないし、ろくに見ることも出来ずに終わってしまいました。 その前に見たのは、路面電車を色々乗り継いで、ある目的地に到達したいと言うつもりだったのですが、これも乗り換え地点やら出発地点やらで妨害障害が入り、まったくあらぬ方向に行ってしまうという感じでした。しまいには、路面電車の話から違う方面に行ってしまったようです。 なぜ、夢の中では、あるものごとに集中しようとすると妨害が入ってしまうのでしょうか?そして、目的がぼやけてしまうのでしょうか? 夢ではっきりと自動的にあらかじめ定めた方向性に進むと言うことはありえないのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • ruehas
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回答No.1

こんにちは。 なるほど、夢の中の努力が妨害されるんですか。 それは癪に障りますね。 夢といいますのは自分の記憶情報によって作られるものです。 私は良く「本を読んでいる夢」を見ます。ですが、とにかく一生懸命に読もうとするのですが、その内容を理解することはおろか、夢の中ではページが真っ白で活字を追うことさえできません。 これは、私がその本を読んだことがないからです。自分が知らないものを記憶情報として夢の中に再現することはできないですよね。質問者さんはその科学番組の内容を知りません。ですから、それを最後まで見ることができませんでした。 そこまで出てきてお預けなんて何とももどかしいですよね。質問者さんがこれを「妨害」と仰る気持ちが良く分かります。では、夢というのはどうしてこんなに意地悪で捉え所がないのでしょうか。 我々の脳は「環境情報(外部情報)」と「記憶情報(内部情報)」によって思考を行います。 「環境情報」といいますのは目や耳などの感覚器官から入力される身の回りの出来事です。「記憶情報」といいますのは、この入力に関係したものが選択され、認知や思考の作業に使われます。 環境情報というのは「現実」でありますから、ここで順序が逆さまになったり全く理解不能の事態が発生したりするということはまずありません。ですから、記憶情報はこれに基づいて想起されるのですから、いきなりデタラメなものが出てくることもないわけです。 このように、起きているときに我々の脳が行なう思考といいますのは現実からの入力によってその順序や脈略が定められています。 >夢ではっきりと自動的にあらかじめ定めた方向性に進むと言うことはありえないのでしょうか? ですから、現実の世界が何らかの方向性を持って整然と進行するのはそのためですね。では、夢の中にはこのような「脈略を決定する環境からの入力」というものがないわけです。 環境情報を使わずに「記憶情報(内部情報)」だけで行なう思考には「想像」というものがあります。夢といいますのはこの想像と全く同じ性質のものです。ですが、寝ているときの夢とは違い、通常我々が何かを想像するとき、そこでは必ずや何らかの形で「論理的に矛盾のない思考」というものが行なわれています。 では、どうして夢の中では理路整然とした想像を作ることができないのでしょうか。それは、我々が深い夢を見るとき、それがあたかも身の回りに発生した現実として扱われてしまうからです。つまり、脳はそれを記憶情報ではなく、環境からの入力情報と取り違えているわけです。従いまして、そもそも脳が勘違いをしているのですから、我々が夢の中で起きているときと同じのような辻褄の合ったまともな思考を行なうのは幾らがんばっても無理ということになります。 夢の中の努力が空振りに終わるのはこのためですね。夢といいますのは決して自分の思い通りにはなりません。それがまた夢の夢たるところではないでしょうか。

garcon2000
質問者

お礼

ありがとうございます。 理論的によくわかりました。 現実の支えがあるというのは大きいものです。 記憶だけの情報が睡眠時でも有効に機能すれば、それは覚醒と同一になってしまうのでしょうね。

その他の回答 (2)

  • booter
  • ベストアンサー率34% (269/769)
回答No.3

[ご参考迄に] 明快な回答ではありませんが、このへんが面白いです。 http://oizumi.main.jp/uranainosikata1.html#1

garcon2000
質問者

お礼

そうですね。フロイト論の噛み砕きでわかりやすいです。

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.2

話題となるべき殆んどの夢の目的は、その大部分が基本的に「抑圧された願望の実現」と捉えて良いのではないかと思っています。 抑圧は意識によって行なわれますが、その勢力が薄れる睡眠時に抑圧されていたものを浮上させるのが夢の目的です。 抑圧は生体にとって好ましくないエネルギーと言えるので、その解放を目指す脳の賢い選択なのでしょう。 この場合の「願望」は、殆んどが無意識的な願望を意味します。 つまり、自覚できない願望である場合が多いということになります。 また、睡眠中といっても意識による抑圧が完全に無くなっているわけではないので、無意識的願望がそのまま生の形で夢になることは稀です。 歪曲・置き換えなど様々な手法を夢は使います。 夢を見た本人の人間関係や性格、(特に夢を見た当日の日中の)出来事などが非常に強い関連を持ってくる場合も多く、 「>路面電車を色々乗り継いで、ある目的地に到達したい」という夢が何を意味するのかは誰にもわかりません。 ただ、先に述べたように路面電車が何かの代替であったり、乗り継ぐという行為が何かの象徴である可能性もある、といったような具合です。 また、夢はひとつの者で複数の象徴を表わす合理性も持っているため、「>路面電車の話から違う方面に行ってしまったようです。」というような、切り貼りされたような話の内容になることは良くあります。 そこで本題ですが、 >なぜ、夢の中では、あるものごとに集中しようとすると妨害が入ってしまうのでしょうか?そして、目的がぼやけてしまうのでしょうか? :二つの場合があるでしょう。 1、「妨害が入る」「目的がぼやける」ということ自体に夢が表現しようとしている願望がある場合。 ほんの一例を挙げると、たとえば、「到達したいのに到達できないのは妨害が入ったためだ」という言い訳をしたい、という願望などです。 2、「目的がぼやける」のは、あくまで意識レベルでの話で、歪曲や象徴、代替などが分析によって明らかになれば一連の物語として実は完結しているというような場合。 しかし、その契機(あるいは抑圧されている程度)自体が千差万別であるわけですし、全ての夢が「>自動的にあらかじめ定めた方向性に進むと言うことはありえない」ということはないと思われます。  

garcon2000
質問者

お礼

私も抑圧論に賛成です。 人間って生物って深いですね。参っちゃいます。 何でこんなものが宇宙に生じたのか?宇宙そのものがカオスなのかもしれません。 NO.1のかかとの回答とあわせて、大体実態がつかめてまいりました。

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