物理学における支配方程式は数学的にいくつかのパターンに分類されます。ですから「そのタイプの方程式にはこのタイプの数値計算法」が適切という議論はあり得ます。しかしながら、もっと踏み込んで「物理的にこういう仮定ができるからこう変形して・・・」などと言う議論の方が計算物理学としては普通であり、(論文などでは)前者の様な議論はむしろあまり行われない傾向があります。
(1) 数値計算法はあくまで一般論
(2) 計算物理学は物理的特性や現象の特性などを考慮したもの
物理的特性を考慮してもたいしてメリットがない場合や、考慮しなくても計算がすぐ終わってしまうような場合は数値計算法の知識だけで十分でしょう。しかしながら、そうでない分野であるならば、計算物理学の本を紐解く必要があると思います。
少なくとも量子論に限った話であるならば、数値計算法の知識はあまり重要ではありません。計算量子力学を勉強することが第一であり、必要になった時に数値計算法をつまみ食いするというスタンスが望ましいと思っています。
お礼
有難うございました。