- ベストアンサー
「現代」は未来においてどう表記される?
歴史の時代区分は古代中世近代とされていますが現代から200~300年経過した未来の教科書などでは、今の時代は中世と表記されることになるのですか? それとも、年数ではなく大きな出来事などによって区分されているんでしょうか? その場合、近代は何と表記されるのでしょうか(新しい時代区分が出来る、またはずっと近代のまま?)
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
そもそも、「古代・中世・近代」という時代区分法はラテン・ヨーロッパで生まれた概念です。 ルネサンス期に、古代ギリシア・ローマ時代を意識し、その文化が失われた時代を中世と位置づけました。 そして、中世の盲目時代からの幕開けとして「近代」が位置づけられ、「近代」よりももっと近々の歴史を「現代」と呼ぶようになったわけです。 一方、日本の歴史学というのは明治時代前後に西洋から輸入した学問です。 その時に一緒に時代区分法も導入しました。 しかし、ラテン・ヨーロッパと日本ではたどってきた時代が違う。 なので、この時代区分をどう適用するかで、大論争になった事もあります。 ただ、現在はもっとその地域独特の歴史を尊重した時代区分をしていこうという考えが主流となっています。 日本で例にとると、日本は元号というのがありますので、それが一つの歴史区分になり得ます。「明治史、昭和史など」 「平安時代・戦国時代・江戸時代」などのように、元号よりももう少し大きな概念もありますね。 さて、現在が未来にどう呼ばれるかですが、「戦後」がいつまで続くかでしょうかね? そういえば、少し前に「戦後レジーム」なんて言葉が流行りましたね。 蛇足に、中国史なんかは王朝名で時代を区切るのが主流ですし分かり易いですね。 このように、時代区分法は色々あるので「古代・中世・近代」に変る時代区分法が採用されていくかとおもいます。
その他の回答 (1)
こんにちは。 面白い着想のご質問ですね。 どうなんでしょう?誰にも解らない事かも知れませんけど・・・ 「現代」という表記が最新の時代項目として使われるのは間違いないでしょうね。 今抱えている問題を例えて言えばこうなるでしょうか。 ここに物差しがあります。等間隔に刻印が打たれていて最後が「10」です。 この物差しが段々伸びて行って1.5倍の長さになりました。一番最後にはやっぱり「10」と打たれています。 さて、その途中の長さはどう表記すれば直感的でわかり易いでしょうか。 最後が10である以上、最初の刻印間隔を残した上で新たにその寸法割りで伸ばせば最後は15にしなければ ならなくなって矛盾が起きます。と言う事は、新たに全体の刻印を打ちかえる必要が出来ますね。 この時、それまでの寸法基準にこだわっては混乱してしまうと思います。 物差しなんてものはそれ自身に価値があるのではなくて、単に対象物をよく理解する為の道具でしかないのですから。 問題を戻します。 300年後の歴史学習指導要綱作成の時に、300年前には確かに判りやすかった時代区分を持ち込んでも 生徒に混乱させるだけかも知れません。 ある時代の意義とか意味づけは絶対的なものでなく、歴史全体の流れ理解に役立てば良いという便宜的なもの でしかないと思います。 「中世」の「中」とは相対的な言葉ですよね。絶対的な意義はありません。中世と命名したほうが理解が 良いと思ったからつけた名前ですが、300年後の歴史理解にこの言葉を持ち込んだ方が良いかどうかは 判らないと思います。 ある時代の意義をどのようにつけるかで時代グループの分け方も変わってくるでしょうし、ひょっとしたら この21世紀初頭は歴史の流れの中で大きな意味を持たないと学校教育ではパスされてしまうかも。 私の結論的なものは次のようになるでしょうか。 時代区分名を古代中世近代とするかどうかまで含めてそれは測りがたく、その時の子供の頭に入りやすい 言葉を使った区分にされるだろう、何故なら歴史学習のメインテーマは今生きている現代我々の立脚点を知り、 今後より良く生きる指針を学ぶことにあるのであって、各年代の相対配置はそのための道具にしか過ぎない からだ。 私の結論がご質問の回答として相応しいかどうか疑問です。まともなお答えになっていないような気もします。
お礼
分かりやすい回答有難う御座います。 確かにあえて「古代中世近代」に固執する必要はありませんね。
お礼
詳しい説明まで有難う御座います。 やはり新しい時代区分が使われていくんですね。