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FFT処理後のデータの変換について
時間-加速度波形を、例えば、EXCELでのFFT処理でもって、 実数+虚数とし、これをIMABSという関数で実数化して (周波数-)パワースペクトル?に変換することができますが、 これを、(周波数-)加速度にさらに変換するにはどうすればよいのでしょうか。 FFTアナライザなどFFTをリアルタイムでかけられる機器はありますが、 FFT処理後、どのような過程(計算)を得て、Y軸はdBそして加速度等に標記されているのでしょうか。 教えていただけないでしょうか。
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>FFT処理し、パワースペクトルの平方根をとれば、 ある周波数での変位量が求められる? と理解してよいのでしょうか? 私はそう理解しています。 なお、床振動とあるので建築分野のようですから、一度大崎順彦著の「新・スペクトル解析入門」(鹿島出版)あたりを読むとよいと思います。読んで損はない本ですので。 計測の手順を示しておくと、実際センサーは電圧により計測を行うと思います。 ディジタル離散値の問題にはエリアジング(サンプリング周波数以上の高周波による影響)が絡みますので、通常は以下の手順で計測を行います。 センサーから電圧出力 電圧信号にアンチエリアジングフィルターをかける(FFTアナライザーは標準装備しているが、パソコンなどのA/D変換器にはついていないので、そのような機種を用いている場合は注意が必要で) A/D変換 窓関数をかける FFTによりフーリエ変換 パワースペクトル、振幅スペクトルを算出 電圧信号と物理量の単位変換(係数をかける) p-p値かrms値の選択 デシベルまたは物理量表示 振幅の算出が正しくできているかどうかは、正弦波を入力してみればわかります。正しく計算されていれば、正弦波の周期のところにピークがでてその値が正弦波の振幅にほぼ一致しているはずです。 なお、dB表示をする場合は、ピーク値(最大値)ではなくRMS(実行値)ですね。 日本では計量法により10^-5m/sが基準値となっていますが、国際的には基準値としては10^-6が使用されていますので、海外の論文などと比較する場合は注意が必要です。 また応答倍率を示す場合にもdBは使われています。
excelはどうなっているかよくわかりませんが、FFTによって得られた結果には、実数部xと虚数部yがあります。 パワースペクトルはx^2+y^2で求められます。 加速度表示はパワースペクトルの平方根を求めることにより求まります。多少分野によって用語が異なりますが、これをフーリエ振幅スペクトルと呼んだりします。 dBは表示する値のある基準に対する比の自然対数に10をかけた値なので、基準を何にするかわからないと答えようがありませんが、計量法における振動加速度レベルの場合、1mgal=10^-3gal(gal=cm/sec)を基準値にすることになっています。
お礼
ご回答いただきありがとうございます。 例えば床振動であれば、 時間-加速度(加速度センサを用いた場合)を測定し、 ⇒周波数-パワースペクトル(FFT処理で 実数x+虚数y) ⇒周波数-加速度 (x^2+y^2)^1/2 ⇒周波数-dB( ※20log(測定した加速度(m/sec^2)/10^-5) ) いう理解でよろしいでしょうか。 基準(μm、光量など)が何であれ、 パワースペクトルの平方根をとれば、 その周波数での強度が基準とした単位系で表現できる・・・ 例えば、変位計での変位測定でも、 FFT処理し、パワースペクトルの平方根をとれば、 ある周波数での変位量が求められる? と理解してよいのでしょうか?