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フランス革命期の画家ジャック=ルイ・ダヴィッド

ジャック=ルイ・ダヴィッドの絵画はフランス革命(恐怖政治まで)にどのような影響を与えたのですか? 政治的メッセージが含まれた絵が実際にあるんでしょうか?

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  • tyr134
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回答No.1

<<ホラティウス兄弟の誓い>>(1748-1825年)という作品について、政治的メッセージのこめられた作品だという指摘はされていますね。 http://art.pro.tok2.com/D/DavidJL/Oath.htm この作品は、古代ローマ3代目の王ホラティウスの時代のエピソードを元に描かれた作品です。 ローマとアルバが中部イタリアの覇を争って戦争をしていました。 しかし、両軍とも拮抗しておりなかなか決着が付きませんでした。 そこで、両国の勇者を戦わせ決着を付けようということで合意しました。 ローマ側の代表がホラティウス家の三兄弟、アルバ側からはクリアトゥス兄弟が選ばれ、激闘の末ホラティウス家の末の弟が生き残ったので、ローマ側の勝利となりました。 しかし、勝利したホラティウス三兄弟にはカミーラという妹がいたのですが、彼女はクリアトゥス兄弟の1人と婚約していたのです。 婚約者の死を聞いた彼女は嘆き悲しみました。 それを見た兄は、彼女を殺してしまいました。 敵の死を悲しむ事が許せなかったのです。 そして、後の裁判において「国家の事を第一に考え、個人の幸せは二の次でなければならない」と弁明します。 これが、ローマ民衆の拍手喝采を得ることになり、彼は無罪となりました。 (別ヴァージョンで、父親の嘆願の結果というのもありますが、、、) このテーマを選んで、ダヴィッドは絵を描きました。 上記のエピソードから、愛国心や忠誠心を人々に植え付ける目的があったのではないかと言われています。 実際、彼はフランス革命勃発後にジャコバン党員として熱心に政治的活動を行っていたようです。 また、恐怖政治を行ったロベスピエールにも重用され、「最高存在の祭典」の計画したと言われています。 その後、ナポレオンにも気に入られ、彼の英雄化の宣伝として<<サン・ベルナール峠を越えるナポレオン>>や<<ナポレオンの戴冠>>などを描いていますね。 このように、彼は絵画を通して国家主義やイデオロギーの宣伝に影響を与えたといえるでしょうね。

参考URL:
http://www.asahi-net.or.jp/~rv3m-stu/pic705.htm
jaquesroux
質問者

お礼

とても参考になりました。 どうもありがとうございました。

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