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惑星の数値(地球からの距離、重さなどについて)
中3の男です。 理科の資料集などを見ていると、色々な惑星の資料があります。その中で、「重さ」や「地球からの距離」などが出ていますが、このような数値はどのようにして出しているのでしょうか??実際に測れるわけ無いですし・・・。気になったので教えてください。
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アイザック・アシモフによると、歴史的には 1.地球の半径を求める。(ギリシア時代) 2.三角測量で月までの距離を求める。(ギリシア時代) 3.三角測量で火星までの距離を求める。(17世紀) 4.したがって、太陽までの距離が計算で出せる。 5.それと同時期、天文学者のレーマーが天体観測により、 光の速度が有限であることに気づく。4.により、太陽系のスケールがだいたい分かってきたところなので、その程度の精度で、光の速度も出せる。 6.さらに時代が下って、キャベンディッシュが万有引力定数を測定。(18世紀) 7.これにより、地球質量を計算により出せる。 とまあ、こんな流れです。
では、続きです。 光の速さはどうやって求めるか、ですが、 「フィゾーの実験」以前は、惑星の観測から光の速さを得ていました。 つまり、 惑星までの距離を知りたい ↓ そのためには、光の速さを知りたい ↓ そのためには、惑星までの・・・ ということで、結局、求まらないんですね。 なんとかして、中世の人たちはその数値を出していたようですが、 どうやっていたのかは、よく分かりません。 現代の光速の求め方、これもよく分かりません。 電子工学とレーザーを駆使してやってるのでしょう(?) というよりも、現代の光速は、「定義」された固定した値ですからね。 正確には、1mをいかに測るか、ということになりますが。 で、もっとも感動的(?)なのが前述の「フィゾーの実験で、 これは世界初の地上で光速を測定した実験です。 http://ibuki.ha.shotoku.ac.jp/school/gifu/phys_text/light/fizeau.html 絵がないと見づらいですが、あまりいいページが見つかりませんでした。 あと、重さですね。 ケプラーの法則というのがあって、 公転周期の2乗は、公転半径(みたいなもの)の3乗に比例するという内容ですが、 この法則の比例定数は、 万有引力定数×(太陽の質量+惑星の質量) という形をしています。 つまり、惑星の質量を求めるには、 1.万有引力定数 2.太陽の質量 3.惑星/太陽の質量比 という量を求める必要があります。 この辺の話は、大学1年の「力学」という講義でやります。 その時のために、微積分をしっかり勉強しておきましょう。 続きます。(続けて欲しいというのであれば・・・)
- hajime40
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星間の距離についてだけお話したいと思います。 中学3年生ということなので、「光の性質」については学習していると思いますし、光は波の性質を持っていて、「波長」というものがあることはご存知だと思います。 この波長なんですが、「距離が離れれば離れるほど長くなる」という性質をもっていまるので、この性質を利用して、距離を概算で出しているに過ぎません。 ですから、この太陽系外の恒星と地球との距離は、地球に届く光の波長の長さを測定することによって、だされているものです。 では、参考にしてみてくださいね。
現代の天文学において、どうやって測っているのか?ということですね? ヨーロッパの中世の天文学でも、地球-太陽間の距離は ある程度の精度で求まっていたようですが、 今の標準的な方法とはまったく異なるので・・・ まず、太陽-惑星(地球を除く)間距離は、 太陽-地球間の何倍というように出すことができます。 これは、三角法(三角関数)を使って幾何学的に出しますが、 中学生には難しいかもしれません。 三角法は、例えば、 三角形の3辺の長さが分かっているときに、ある頂点の角を求めることができる技です。 ここまでは、中世の数学でも割と精度よく求まっていました。 ですので、問題は、太陽-地球間の距離を測ることに 帰着するわけです。 ここから先は、現代での話になりますが、 金星に電波を飛ばします。すると跳ね返ってきますので、 その時間から、距離を割り出せます。 惑星間の距離の比は分かっているので、これで全て出るという形です。 すると、次は光の速さが分からないと距離は出せないですね。 続きは気が向いたら書くかもしれません。 何か不明な点があれば補足にどうぞ。
- First_Noel
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実際に測っています。 (定規を使ったり計りに乗せたり、だけが計測ではありません。) 但し、物理法則を利用した、間接的な計測となります。 まず地球からの距離・・・に限らず例えば太陽からの距離で一般的に言うと、 1.惑星の軌道は楕円である。 2.幾つかの数値が求まれば楕円軌道は一意に求まる。 と言う、数学の素晴らしい成果を物理学が利用しています。 中3の方向けに言えば、xyグラフ上で2つの点があれば、 それからy=ax+bの係数aとbが求まります、 これは未知数がaとbの2つ、求める手がかりである点が2つ、 であることから、y=ax+bを一意に求めることが出来ます。 同じように、何回か地球から望遠鏡を覗き、そのときの見える位置、角度、 時刻等を観測し、上記の楕円の方程式に入れてやります。 重さは、一番簡単には、ニュートンの万有引力の法則を利用します。 木星の場合、衛星が木星の周りを回るのを観測すると、木星の質量が 求まります。 では衛星を持たない場合は「摂動」を観測して、同じように方程式を解くことで、 質量が一意に求まります。 上記の場合、観測の誤差により、求まる値にも誤差が生じます。 観測精度を向上させることで、求まる値の精度も向上します。
補足
「まず地球からの距離・・・に限らず例えば太陽からの距離で一般的に言うと、 1.惑星の軌道は楕円である。 2.幾つかの数値が求まれば楕円軌道は一意に求まる。 と言う、数学の素晴らしい成果を物理学が利用しています。 」 と言うことについてですが、土星など、求め方の例を挙げてくれませんか?理解力がちょっと無いので・・・ごめんなさい。
補足
惑星間の距離の比…これは、三角関数を使って出す事が出来るんですね? 続きが聞きたいです!!!