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ト短調の楽曲

コレルリのクリスマス協奏曲Op.6-8はg-mollですがこれには神聖な調という意味があるそうです。それ以外にもg-mollの楽曲には神聖な雰囲気をもったものが多いと思います。時代は変わりますが長調主義のモーツァルトもあえて短調で書いたシンフォニーは二曲ともg-mollですね。 g-mollには特別な意味があるのでしょうか?

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noname#192232
noname#192232
回答No.6

モーツァルトの場合,ト短調は絶望的とか死を予感する調といった言い方がされます。 2つのト短調の交響曲を比較すると,25番はG音が支配的で突き刺さるような刺激が ありますが,40番はG音が前面に出ません。オーケストレーション,転調等の様々な 要因で,同じト短調でも雰囲気は違うと思います。 バッハの小フーガ,タルティーニの悪魔のトリルなど,他の作曲家のト短調の曲に 共通した性格があるかというと,ト短調だからという理由で曲の性格が決定されるような ことはないと思います。クリスマス協奏曲や小フーガに「絶望的」は当てはまらないですし, 悪魔のトリルに「神聖な」も当てはまりません。 当時は弦が中心なので,弦楽器の調弦も大いに関係すると思います。 厳粛な響き,或いは地獄からの叫びのような響き, 相反する性格ですが,どちらも弦の低い響きをイメージします。 チェロ,ビオラの開放弦が低い方からC.G.D.A で,ヴァイオリンはG.D.A.E なので, 低い音域としては g-moll は都合がいいと思います。 和音の構成音G.A.B(♭).C.D.Es.Fisに主音以外の他の開放弦の音も含まり, 弦楽器には都合がいいです。

Tallis
質問者

お礼

>>絶望的とか死を予感する調 確かにこの楽曲を書いていた時の彼の心境にマッチしていますね。 >>弦楽器の調弦も大いに関係 なるほど!チェロとヴィオラの調弦法も考慮すると「低音域」ではおっしゃるとおりg-mollの響きはかなり良さそうですね。そしてやや「高音域」ではd-mollがいいのかも。チェロとヴィオラはト調、ヴァイオリンはニ調が最も華やかな響きを出せる調であったのを思い出しました。 大規模な楽曲の場合はヴァイオリンの響きのみならず弦楽器全体の響きも考慮して作曲されているという意味がよくわかりました。そやからクリスマス協奏曲はg-mollやったのね。聖夜の厳粛かつ神聖な雰囲気を低音域の上手な演出によって表したかったんやね。コレッリはやっぱ天才やね! これからクリスマス協奏曲を低音域の響きに注目して聴いてみます。大変勉強になりました。

その他の回答 (6)

回答No.7

三たび、#1,3です。すみません >モーツァルトはA管のクラリネットを愛用したという話は聞いたことがありますがG管もあったのかが気になります。 いや、B管の調号なしです・・・ A管クラリネットは明るい響きがするので、長調の曲ではA管を好みましたが、短調だとB管クラリネットが弾きやすい調性を選択するでしょう。

Tallis
質問者

お礼

こちらこそすみません。B管ですね、納得です。

  • bagnacauda
  • ベストアンサー率18% (228/1247)
回答No.5

No.4追伸です。 多分ですが、例えばモーツアルトの交響曲第25番冒頭の弦楽器群のシンコペーション(映画アマデウスで有名ですよね)なんて、この調性でないと、ヴァイオリンとチェロが、ああも見事に鳴ってくれないように思います。 鳴る音と鳴らない音って、おそらく管楽器にもはっきりある。 その辺の都合が大きいような気がします。 確かに、論理的に調性が音楽の性格を決めることは無いけれども、楽器にはいろいろ「都合」があります。 ・・・って楽器弾きの感覚です♪

Tallis
質問者

お礼

>>ヴァイオリンとチェロが、ああも見事に鳴ってくれない たしかに厳粛なぐらい見事な響きですね。何かこの辺にヒミツがありそうな気がします。

  • bagnacauda
  • ベストアンサー率18% (228/1247)
回答No.4

クリスマスですね。 僕の感覚として、ト短調というのは弦楽器が鳴りやすい調性の一つのような気がします。 「弦楽器が鳴りやすい調性」なんて表現に違和感を感じるかもしれませんが、ただスケールを弾いても、楽器が鳴りやすい調と、鳴りにくい調があるというのは、ヴァイオリン弾きでもチェロ弾きでも共通の感覚だと思います。 なんというか、、、「いい音」が出やすいです。 だったら、鳴りにくい調性で曲を書くことないじゃないか!って思いますよね。 僕も、そう思うときがあります。 チャイコなんて、ダブルシャープの連続で、「調性変えればいいじゃない…」と思ったことは一度や二度じゃない。 あれって多分、チャイコはピアノで作曲していて、黒鍵の響きのほうが白鍵の響きよりも心地よく感じたんじゃないか?なんて勝手に思っています。 まあ、根拠の無い弦楽器弾きの「感覚」です♪

Tallis
質問者

お礼

g-mollは弦楽器が響きやすい調性の一つなのですね。 >>鳴りにくい調性で曲を書くことないじゃないか! 意図的に鳴りにくい調性で曲を書くこともあったようです。ロマン派の事情は良く分かりませんがバロック期では基本的に調号が2~3個までの調で書かれる事が多かったのですが雰囲気を変えるために時には調号4個で書かれることもあったようです。それ以上調号が付くような調は他のメンバーが即興演奏で支障をきたさないようにという意味で書かれなかったようです。

回答No.3

>調性の選択にはある程度ルールがあったのですね。 その時代むしろ感覚的な問題よりも、楽器の制約や音律の問題で調性が選ばれたと思います。弦楽器だと開放弦が主音になるG,D,Aの調性が多く、鍵盤楽器では調号が増えると濁りが増えるのでハ長調の周辺に限られましたし、管楽器も調の違いは管の長さそのものでしたので、響きも全く変わりました。 モーツァルトが交響曲にg-mollを選択したのは感覚的な問題でなくて、Violin最低音のgが主音として使えること、B管とG管のホルンを同時に使えること、40番ではクラリネットを使用していることなどがあると思います。 現代では鍵盤楽器は平均律であり、管楽器も自由に音が出せますから、調による性格の違いは理論的には存在しません。 我々が調による性格だと認識しているものは「音の高さ」による性格であったり、過去の使用例からの刷り込み(ハ短調→運命)などでしょう。 シャープは上がった感じ、フラットは落ち着いた感じがするというのも言葉のあやであり、理論的には何の根拠もありません。

Tallis
質問者

お礼

モーツァルトはA管のクラリネットを愛用したという話は聞いたことがありますがG管もあったのかが気になります。 昔は楽器の制約や鍵盤楽器の音律の問題で調性が選択されたのですね。

Tallis
質問者

補足

>>Violin最低音のgが主音として使えること なるほど、これは興味深いです。特別に低音域への響きにこだわって書かれた楽曲のようですね。

  • peetswee
  • ベストアンサー率27% (13/48)
回答No.2

昔は(コレルリとかもその時代だと思います)それぞれの調の性格というのが一般の通念として大体決まっていたそうです。 私が知っているものの中では、D-durが積極性、開放性を示す調、d-mollが内省的、宗教的なものを示す調だということなど。 g-mollは神聖な調というのはそういう意味だと思います。 聞いたときの印象で、「○○調はこんな感じ」と、だんだん決まっていったことなのではと思います。

Tallis
質問者

お礼

やはりg-mollは神聖な雰囲気の調というイメージが昔の人にはあったのですね。ちなみに私もd-mollには真面目で厳かさ、D-durは明るく華やかなイメージがあります。調性の選択にはある程度ルールがあったのですね。

回答No.1

調性による感覚は人によって全員違います。

Tallis
質問者

お礼

昔の人たちも個人個人によって差はあったのか興味深いです。

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