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日本と海外における景観づくりのあり方の違いについて

日本では「美しい国づくり政策大綱」が発表されて以来、 景観法が施行され、地方自治体もそれを後ろ盾とした 条例をつくり景観づくりを推進していると思います。 例えば京都の新景観条例がそれにあたると思いますが、 これには以下のような反対の声も多くあります。 「高さ規制によりマンションの建替えができなくなり、マンションの資産価値が下がる」 「住宅を建築するのに認定が必要になり、建築に大幅な時間がかかるようになった」 こういった住民の声を聞く限り、美しい景観づくりは そこに住む人々にはあまり歓迎されていないように感じられ、 景観づくりは困難なのではないかと思います。 しかし海外に目を向けてみると、特にイタリアなど欧州の国々は 美しい景観づくりに成功している国が多いように感じます。 そこで質問なのですが、 こういった欧州の国々はなぜ景観づくりに成功しているのでしょうか? 日本にはないような優れた制度を規定する法律等が存在するのでしょうか? また、どのように住民の景観づくりへの同意を醸成したのでしょうか? 漠然とした素人質問で申し訳ございませんが、 景観に関する知識をお持ちの方がいらっしゃいましたら、 ぜひご教示ください。よろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • kenmi3055
  • ベストアンサー率27% (28/101)
回答No.2

以前、新聞か雑誌に「世界中で日本人ほど伝統を平気で破壊する民族は無い・・・」と建築史の専門家の投稿文が掲載されていました。ヨーロッパでは築50年のマンションなんて新しい建築物ですけど、日本ならばどうでしょう。日本の役所も新築ラッシュで伝統的な公共施設は耐震不足とか文化財の価値が無いとかの理由で殆ど破壊されているのが現状です。日本は世界に誇れる歴史ある伝統的な国家であるにもかかわらずなぜ簡単に伝統的な町並みを破壊していくのか、外国の専門家は不思議がっているようです。 そういえば、ヨーロッパでは古いビルの町並みが数多く見られますが、日本の都市は新興国家の町並みと同じです。たかが建国200年のアメリカのほうが伝統を守っているように思えます。 そもそも日本人は公共の景観や伝統的町並み保存よりも、新し物好きで個人の利益を重んじ、口を開けば金・金の国民性ではないでしょうか。 私も仕事の関係である町で景観づくりを試みましたが、住民の反対(損害の補償を要求)で断念しました。

liebkne
質問者

お礼

ご回答いただきありがとうございます! 仰るとおり日本には多くの伝統的な町並みがありますね。 例えば京都の町屋等がそれに当たりますが、そういった 伝統的な町並みが取り壊されビルになったりするというのは 非常に残念ですし、もったいないですね。 景観を重んじるヨーロッパの人々が日本の景観政策に疑問を 持つのも無理のないことだと思います。 景観づくりのお仕事でも相当ご苦労なさったようですが、 日本人もヨーロッパの人々のように、公共のために私権が 制限されることを受け入れるだけの公共心が必要なのかも しれませんね。 ご回答いただきありがとうございました!

  • popesyu
  • ベストアンサー率36% (1782/4883)
回答No.1

歴史が違いすぎます。 ヨーロッパは100年も前から都市計画をそのように整備してきており、日本のように昨日今日の話ではありません。条例や法律はまぁべつに日本と似たり寄ったりです。市民にとって当然と受け止められているかどうかというだけが違うわけです。 家の設計を考えた時、向こうはまず例えば洗濯物は内庭に干すものという大前提があります。ですので家の設計はロの字型になって当たり前なのです。資産価値的なものも最初からそれ込みなので、制限を受ける事で下がるとか下がらないとか、認定についても最初からそうなので、時間がかかるとかかからないとか、そういうレベルで今更揉めるわけはありません。それは100年前の話です。 ※ただ全くもめていないわけでもなく私権の侵害だということで憲法論議になることもあるそうです。 もし京都もこの勢いで100年間続けていけば、ヨーロッパに追いつくことでしょう。ただ別にいいんじゃねと思う人の意見に押し流されてしまうのであれば、今のままグダグダになっていくでしょう。 http://www.msoops.com/keikankisei.html まぁ私見としては別にヨーロッパの物まねはしなくても良いんじゃないかとも思いますが。日本の近未来的な建物群はそれはそれでひとつの景観でもあるわけですし、そこに機能美を感じる人も大勢います(特に海外の人)。大体ヨーロッパのそれもあくまでもたかがある特定の時代の景観を保とうとしているだけ(本来なら洞窟や竪穴式住居が由緒正しい景観でしょ)に過ぎません。 まぁあまり合理主義に走るのも今度はアメリカの物まねですから。日本独自の個性を探すなら、やはり今まで通りごった煮でしょう。神様と一緒。多分そういう(クリスマスと正月とお盆が同時に成立しながら、世界でも有数の近代工業国家である)節操の無い国民性も景観規制に対する反発に影響しているとは思います。

liebkne
質問者

お礼

ご回答いただきありがとうございました! 日本とヨーロッパでは条例や法律に違いがあるわけではなく、 そもそも公共というものに対する市民の意識が違うのですね。 家の設計においてもまず景観のことを考えるのが当然という 西欧の人々の公共心はすごいですね。 そういった公共心が市民に根付くまでどのようなプロセスが あったのかということも興味深いところです。 また、仰るとおりで日本も無理をして西欧の真似をする 必要はありませんね。「ごった煮」というのもひとつの アイデンティティとして十分成立するわけですし。 ただ放置自転車の問題等を見ると日本人ももう少し公共心を 持ったほうがいいなとは思ってしまいます。 繰り返しになりますがご回答ありがとうございました!

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