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「お寒い中・・・」

「お寒い中、わざわざお越しいただき・・・」 というような挨拶を、最近耳にすることがよくあるのですが、 「お寒い中・・・」という言葉を耳にするたび、 私は何か違和感を覚えてしまいます。 (「寒い」に「お」をつけるなんて、と。。。) そこでお聞きしたいのですが、 「お寒い中・・・」という言い方は、文法的に正しいのでしょうか。 (正しい日本語なのでしょうか。) また、違和感を覚えるのは私だけなのでしょうか。 教えて下さい。

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  • puyol5
  • ベストアンサー率54% (6/11)
回答No.4

敬語による問題のない言い方です。個人的にも違和感は全くありません。 「お寒い」は、現在の敬語分類上では、物事を美化して上品に述べる「美化語」と考えるのが妥当でしょう。 「お・ご」が付く語は美化語の他に、尊敬語、謙譲語の場合もあります。 上位者として高めたい人物の動作、持ち物、状態の場合は尊敬語です(ご出席、お名前、お美しい)。 自分の動作や持ち物でも、それが上位者に向かう場合には謙譲語です(「先生にお手紙をお送りした」「先生へのご説明が足りなかった」)。 尊敬語でも謙譲語でもない、単に物事をきれいに述べる場合の「お・ご」が付く語は美化語ということになります。「お酒を飲もうかな」「あそこの店のお料理はおいしいね」などの場合は美化語です(ただし、「お酒をお注ぎしましょうか」という場合の「お酒」は謙譲語とも尊敬語ともいえるでしょう)。 ただし、一般に美化語は日記や思考にも使えるのに対し、「お寒い」や「お暑い」はそうではないので、美化語ではないとする学者もいます。また、「先生はお暑くはないですか」という場合は相手の「状態」なので尊敬語です。そして、「お寒い中~」や「お寒うございますね」という場合も、気候とはいえ相手の状態に関わっているので、尊敬語と考えてもいいと個人的には思います。同じ気候を表す形容詞でも「お涼しい」「お暖かい」などとは言いませんから、「お寒い」と「お暑い」は、相手に関わる厳しい状態をいたわるために、特に敬意表現として「お」が付くようになったのでしょう。 分類上はどうであれ(分類や文法は後付けでしかありませんから)、「お寒い」は敬語として使われてきており、適切な言い方といえます。 参考文献 『敬語』菊地康人著  講談社学術文庫 文化審議会答申『敬語の指針』 http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin.pdf

noname#145744
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 「お寒い」は美化語で、正しい表現なのですね。 >「先生はお暑くはないですか」という場合は相手の「状態」なので >尊敬語です。そして、「お寒い中~」や「お寒うございますね」と >いう場合も、気候とはいえ相手の状態に関わっているので、 >尊敬語と考えてもいいと個人的には思います。 >同じ気候を表す形容詞でも「お涼しい」「お暖かい」などとは >言いませんから、「お寒い」と「お暑い」は、相手に関わる >厳しい状態をいたわるために、特に敬意表現として「お」が >付くようになったのでしょう。 おっしゃる通りかもしれません。 「お寒い」は相手の状態を気遣って「お」をつけているのかも しれません。ちょうど、「お足元が悪い(お悪い)中」と言うのと 同じようなことなのでしょうね。 ところで美化語について前々から不思議だったのですが、 「おナス」「おミカン」とは言っても、「おキュウリ」 「おスイカ」とは言いませんよね。 同じ食べ物なのに、「お」をつけて良いものと、変なものに 分かれるのは不思議です。 でも私は、もっと敬語について勉強しなければいけませんね。(反省) 回答者さまにご紹介いただいた敬語に関する本とURL、 よく読んでみます! ありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • Parismadam
  • ベストアンサー率65% (2756/4211)
回答No.5

こんにちは。9/19のご質問ではご丁寧なお返事を有難うございました。 ご質問1: <「お寒い中・・・」という言葉を耳にするたび、 私は何か違和感を覚えてしまいます。> 1.その違和感の原因は、「お」という尊敬語が、「寒い」という寒暖を表す形容詞についているためと思われます。 2.「寒暖」を表す形容詞は、hitomiさんがよくご存知の英語やフランス語でも、itやilを仮主語として立てるように、「人が主語」であるような気がせず、「お」という尊敬を表す接頭語が、まるで「天気様」に対して用いられている印象があるからだと推察されます。 3.実は、この「寒い」という形容詞が曲者で、この形容詞は主語が「気温」「人」どちらも主語にとれる形容詞なのです。 (1)「気温」が主語の場合: 例: 今日は寒い。 外は寒い。 (2)「人」が主語の場合: 例: 今日は私は寒い(と感じる)。 外にいると私は寒い(と感じる)。 4.「寒い」の主語が「気温」であれば、物である「気温」に対して尊敬語の「お」を使うのは、確かに違和感があります。 通常は 「この寒い中、わざわざおこしいただき、、、、」 と、「この(気温の)寒い中」の「気温」に対して尊敬の「お」はつけないのが普通です。 5.「寒い」の主語が「人」であれば、客体である「人」が感じる状態に対しては、尊敬を表す「お」を使うのが普通です。 6.つまり、「お寒い中」で使われている「寒い」の主語は、相手である「人」になっており、「寒い」は相手の感じる状態なのです。相手の状態には、尊敬の「お」をつけるのが一般です。 例: お元気ですか? お寒くありませんか? 7.ご質問文の「お寒い中~」の文をわかりやすく言い換えると、 例: 「お寒く感じられるところを、わざわざおこしいただき、、、」 「お寒いでしょうに、わざわざおこしいただき、、、」 と、人が主語になる用法として使われ、相手の「気持ち」や「状態」に対して、尊敬語である「お」をつけるのが通常の敬意となるのです。 8.従って、ここで使われている「お」は、自分の品や格をよく見せるために使われる「美化語」ではなく、相手の状態に敬意を表す尊敬の接頭語の「お」になります。 ご質問2: <「お寒い中・・・」という言い方は、文法的に正しいのでしょうか。 (正しい日本語なのでしょうか。)> 文法的に正しいです。 1.ただしそれは、「寒い」の主語が客体としての「人」である場合です。 2.主語が「気温」で、「気温が寒い」という意味で使う場合には、「お」は不要です。 例: (X)このお寒い中、大変でしたね。 (O)この寒い中、大変でしたね。 2.上記のように、「寒い」の主語が「物」「人」という2つの可能性があるために、今回のような混乱が生じたものと思われます。 以上ご参考までに。 PS:フランスは今とても寒いです。今週は交通ストも数日予定されていて心まで寒くなります(笑)。日本はいかがですか?

noname#145744
質問者

お礼

Parismadam様  いつもご丁寧なご回答をいただき、本当にありがとうございます。 ご多忙なこととは存じておりますが、わざわざ詳細なご解説、 本当に嬉しく、毎回感謝の気持ちでいっぱいです。 いつもParismadam様の知識の豊富さ、ご教養の深さには 頭が下がる思いがいたします。  ところで、「お寒い」についてですが、仰るとおり尊敬語の ような気がいたしてきました。 他の回答者さまからもご指摘いただきましたが、「お寒い」とは 言っても、「お涼しい」とは言いません。 もし「お寒い」が美化語なら、「お涼しい」と言っても良さそうな ものだと思うのですが。。。 なので、「お寒い」は相手の苛酷な状況をいたわって、の言葉 なのでしょうね。 日本語は欧米の言語と違って、主語を明示しないのでややこしい ですね。  でも今回ご回答いただいた中、圧倒的多数の方が「違和感」がない とおっしゃられていて、私は改めて自分の日本語に対する知識の 無さを恥じてしまいました。 (もっとも、知識の無いのは日本語だけではないのですが。。。) 外国語の勉強も趣味程度のものですが(Parisumadam様は、 私のことを買い被って下さっているようですが) 趣味で翻訳などをしていると、外国語への知識はもちろん 大切だけど、それと同じくらい、もしくはそれ以上に日本語の 勉強の必要性を痛感いたします。  わたしなど一生かかっても、Parismadam様のお足元にも及びませんが それでも、少しずつ色々なことについての知識を身につけて いきたいと思っております。 またこれからも、是非ご教示よろしくお願いいたします。 PS:今年は秋が長く続きましたが、さすがに12月ともなると    日本も寒い日が続くようになって参りました。    とは言え、わたしが子供の頃の冬は、もっと寒かったよう      な。。。やはり、地球温暖化の影響なのでしょうか?    Parismadamさま、くれぐれもご自愛くださいませ。

noname#57571
noname#57571
回答No.3

確かに何だか変な表現ですが、一応国語辞典には載っています。ただ、それなら「お暑い」だって載っていてもよさそうなものですが、少なくとも私の手許の辞書にはありません。それから「お涼しい」は‥ (笑) さて、私が思うにこれは、「陽気が」寒いでということではなく、「お越しいただいた人が」寒かったでしょうと、相手を気遣う表現です。単に寒いという状態を指す場合、例えば「毎日寒い日が続いております」のようなケースでは「お寒い」とは言わないと思います ( ^^

noname#145744
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 あ~、良かった。変な感じがしたのは、私だけじゃなくって・・・(笑) 回答者さまがおっしゃってくださったように、「お涼しい中」は 聞いたことがありませんね。 「お寒い中」が正しいなら、「お涼しい」と言っても 良さそうな ものですが、「お涼しい・・・」には、ものすご~く抵抗があります。 (「お寒い」への違和感が20%だとしたら、「お涼しい」には 違和感(抵抗感)120%くらい・・・。)  >私が思うにこれは、「陽気が」寒いでということではなく、 >「お越しいただいた人が」寒かったでしょうと、相手を気遣う >表現です。単に寒いという状態を指す場合、・・・「お寒い」とは >言わないと思います ( ^^ とのことですが、なるほど! そうかもしれませんね。 「寒い」の主語が明示されていませんが、「寒い」のは陽気ではなく、 「寒い」と感じている人が主語なのかもしれませんね。 面白いご指摘、ありがとうございました (^━^)ノ”♪  

  • ANASTASIAK
  • ベストアンサー率19% (658/3306)
回答No.2

>また、違和感を覚えるのは私だけなのでしょうか。 私は感じたことが有りません。 これは文化庁の言う美化語の一種で、許容される 敬語表現です。

noname#145744
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 「お寒い」は美化語なのですね。 どうやら違和感を覚えたのは、私だけ?のようですね・・・。

  • yoshi170
  • ベストアンサー率36% (1071/2934)
回答No.1

辞書で調べたところ、形容詞・形容動詞に付き、丁寧、または上品に表現しようとする気持ちを表すとのことで、用例として、「お寒うございます」「おりこうにしていなさい」とありました。 辞書に載っていることを考えると、正しいといえるのではないでしょうか。また、私は特におかしいとは思いません。

noname#145744
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 それと、わざわざ調べていただき、本当にありがとうございます。 「お寒い・・・」は正しい日本語なのですね! でも、確かに「お寒うございますね。」や「おりこう・・・」は、 よく言いますよね。 特に「おりこう」は本当によく聞くので、これが形容詞(「りこう」) に丁寧を表す接頭辞「お」がついたものだなんて、考えたことも ありませんでした。。。 でも言われてみれば、「おりこう」がOKなら、「お寒い・・・」も 正しいはずですよね。 「お寒い・・・」と聞いて引っかかったのは、どうやら私だけ?の ようですね。 ありがとうございました。

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