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電子天秤での試薬の秤量
電子天秤での試薬の秤量についてお教えください。 0.01mgまで計量できる電子天秤(メトラー製)で, 採取する試薬の量として小さい重量では上が何mgの桁までとする経験的な目安などあるでしょうか. 例えば, 5mgの粉末試料を計りとって溶液に溶解することが果たして妥当か 換言すれば, 5 or 50 or 500mg のどの辺までなら(感覚的にでも)許容できるものか 指針など明文化されているものがあれば... たぶん高めの濃度に調製してから加えるべきと思うのですが, その辺りの試薬重量の目安が分かりません.
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質問の意図を理解しました。 一般に電子天秤のスペックには、最小秤量が設定されています。 その値以上であれば天秤の性能としては適切な精度が得られると考えます。 しかし、実際に5.00mgを正確に量り取ろうとした場合、現実的な困難が伴います。 粉体試料を薬さじで秤取する場合、0.01mgをコントロールすることは不可能ですから、何度も加えては取りを繰り返すこととなり、かなり時間が掛かると思います。試料によっては、吸湿して質量が変わってしまいます。静電気の影響でも質量は変化します。また、秤取する容器はどうでしょうか。薬包紙は論外です。取った量を確実にメスシリンダーに加えているでしょうか。 結論としては、気合と根性で天秤の表示上5.00mgを量ったとしても、本当に5.00mg量れたとは言いにくいということです。質問者さんの言うとおり高濃度の溶液を希釈した方がよっぽど精度の高い溶液ができます。 でも、希釈はめんどくさいですよね。洗い物も増えるし。あとは、これまでのやり方がそれほど正しくないと分かった上で、より精度の高い方法に変えるか、使用上問題ないからいままで通りでよしとするかは、判断になると思います。
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- lone_lynx
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考え方が逆のように思いますが... 天秤の桁数の選択基準は、 秤量誤差をどこまで許容できるか です。 5.00mgを量りたいのに5.01mg量ってしまった場合 誤差は0.2% 500.00mgを量るところ500.01mg量った場合は 誤差0.002% 0.2%は気にすることもあるでしょうが、 0.002%となると... 液量の誤差の方が大きくなると思います。 つまり5mgを量るなら0.01mgまで量れる天秤が必要でも 500mg量るのにそんな高精度の天秤が必要ですか? と考えてみてください。
補足
早速のご回答ありがとうございます こちらの考え違いもあるかもしれませんが... もう少しその辺りのことについて付け加えますと, 例えば5.0mg(0.01mgの桁までは 計量)の粉末~微細粒試料を1000mLのメスシリンダーで数百mL計量した溶液に溶 かして調製している, ということを或る作業者から聞き, 少し疑問に感じたとこ ろです. 仰るようにメスシリンダーの許容誤差よくて+/-5.0mLということのようでもあり ますし, 誤差の桁数でいえば必要以上の桁数をとる必要はないということは, う すうす存じておりました. ただ5.0mgという実際の量をはかりとるということが, 操作上大丈夫(こういって よければ)なものか, 熟練の方であれば日常的に行われているものか -すなわち 一般のガラス器具のスケール程度で, どのくらい少量の実験操作が可能か, と いったようなこと- について, 参考となる情報がいただければと思いアップして みました.
単純に言いますと、量れるだけたくさん量れる。 その様に作られています。 特に風防が付いた「化学天秤」では下が0.01mgでもその天秤の「最大容量」まで+-0.01mgで量れます。
お礼
ご回答ありがとうございます こちらが誤解しているところもあったかもしれませんが, そのような少量(と思 われる)を「量れる」ということよりも「量り採る」という操作に少し疑問に 思った次第です
お礼
丁寧な解説, 有り難うございます. 得心しました. 必ずしも一意的に決められるものでなく(だから実験書にも明示されていない?!)精度や作業性など複合的に考慮するべき, と理解いたしました. また「最小計量値」ということは見落としていましたので, いろいろと調べる上で大変役立ちます. 簡単ですがお礼まで.