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犯罪を犯さない精神障害モノ
サイコパスなどが犯罪を犯す小説は数多くありますが、まったく犯罪を犯すことはないけれど、精神の過剰な衝動に苛まれる人を描いた小説を読みたいと思いました。 どなたか、ご存知ですか?
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「全く犯罪を犯していない」かどうかというとイマイチ記憶が不確かなんですが、私が読む心理ノンフィクション物は、一般に異常犯罪心理物を避ける傾向があるので、お尋ねのものに近いと思います。 ただ、ノンフィクション物が多く、精神障害を乗り越える臨床に近いものが多いので「過剰な衝動に苛まれる」という点においてお望みのものかどうかはわかりません。 さらに 本人ではなく、周囲の犯罪めいた行為、虐待などによって障害が引き起こされているケースもありますのでこちらは 御容赦を。 ◆ ロリの静かな部屋(早川書房) 優等生タイプのハイスクールの少女 ロリが精神分裂症になる。本人による実録闘病記です。 ◆ 私はイヴ(ハヤカワ文庫) ノンフィクションの多重人格物としては一番古い「私という他人」の続編にあたりますが、内容的にはこちらの方が、本人の経験そのものによって書かれている分、恐らく実態に近いものだと思われます。 前作が 3人格までだったのに対して 22人格が見つかっている経験が描かれています。 もし、他の実録の多重人格物(特にアメリカの)を読んでいるなら、必ずこの方(クリス・C・サイズモア/前作では単に"イヴ")の名前は出てくるので御一読を。 人格の一部が、街娼で街に立ったりするシーンは出てきます。 ◆ 失われた私(ハヤカワ文庫) 同じく、実録の多重人格物を読んでいると必ずこの「シビル」の名前を出されます。16自我の多重人格臨床例です。私が今まで読んだ多重人格物では一番、後味の良いノンフィクションでした。シビルの人柄のせいでしょうね。 内容的に、一部の人格が他所のガラスを割るなどの 犯罪と取れる行為をしている場面が出てきます。 ◆ 踏みにじられた魂 ~私は多重人格者だった(白揚社) これも後味がよかったノンフィクション作品です。特に、患者ジョーンとセラピスト リン・ウィルソンの関係が好ましく感じられたからかもしれません。 ◆ ジェニーの中の400人(早川書房) これも実録の多重人格もの。カルト教団と虐待の被害によって多重人格を引き起こすノンフィクションです。 「ビリーミリガン」がいやなら、やめた方がよいかも。 ◆ トリィヘイデンの著作物 殆どが早川書房から出ていますが、この方は情緒障害児教室や州立精神病院などでの経験を元に「シーラという子」他、普通教育を受けられない子供たちのコトを多くはノンフィクションで書いています。 以上、とりあえず私の本棚から出てきた範囲にて。
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- Yumikoit
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同じくノンフィクションになりますが。 「自閉症だった私へ」ドナ・ウイリアムズ著 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102156127/qid%3D1030537295/sr%3D1-26/ref%3Dsr%5F1%5F2%5F26/249-5385986-1649148 なんてのもありましたね。
お礼
遅くなりましたが、ありがとうございます。 意外にノンフィクション物に、多いですね。 ゆっくり、読んでみます。
- mikotoyosiwara
- ベストアンサー率25% (1/4)
小説ではなくノンフィクションなのですが レノア・テア「記憶を消す子供たち」/子供時代のトラウマから様々に記憶を消さざるをえなかった人々の半生を、精神医学者の著者が取材したノンフィクションです。 オリバー・サックス「妻を帽子と間違えた男」/精神異常というか脳神経系の障害によって常とは異なる感覚を有してしまった人々の症例を医学者の著者が分かり易く解説しています。 ロナルド・シーゲル「パラノイアに憑かれた人々」 ((上)ヒトラーの脳との対話 / (下)蟲の群れが襲ってくる)/パラノイアを研究対象とする著者が実際にパラノイアの患者と向き合って彼等の内部を探ります。妄想を分ち合う為に同じ行為を試す等面白いです。
お礼
お礼が遅くなり、申し訳ありません。 どれも面白そうですね。ノンフィクションにも興味津々ですので、是非読んでみます。 ありがとうございました。
- h13124
- ベストアンサー率29% (172/591)
ガルシンの「あかい花」(岩波文庫 赤621-1)は、どうでしょうか。 帯によると「精神病院の絢爛たる花園を背景にして、悪との戦いに身を滅ぼす一青年を描く」とあります。作者自身も、不幸な人生を送ったようです。重い作品だと思います。
お礼
お礼が遅くなってしまいました・・・ まだまだ未読の本が多く、今後楽しみに読ませていただきます。 ありがとうございました。
- unknown-2
- ベストアンサー率30% (51/167)
ダニエル・キイス『五番目のサリー』 全く、という条件には当てはまりませんが、婦女暴行の類は出てきません。多重人格に悩んでいる主人公の意識の変遷が非常に印象的です。 やや条件から外れますが スティーブン・キング『クージョ』。 狂犬病に冒された犬が親子を襲う話なのですが、作中、温和でよき家庭犬だった犬が、病に侵され親子を襲うに至る心理描写がちらりと出てきて、その葛藤ぶりが哀れです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ダニエルキイスは全て読んでいるのですが、「クージョ」というのは、面白そうですね。 是非読んでみます。
- goncyan18
- ベストアンサー率27% (187/679)
こんにちは(*´ー`) 村上龍さんの作品でコックサッカーブルースというのがあるのですが、この小説の中にそのような部分が少しあったような記憶が・・・ あと、ダニエルキース氏の作品も有名でしたよね。「アルジャーノンに花束を」 もひとつ、映画しか見たことないのですが「レナードの朝」下記サイト。 ちょっと違うかな~。違ったらごめんなさい(^^ゞ
お礼
ご回答ありがとうございます。 村上龍作品は結構好きで読んでいるのですが、「コックサッカーブルース」は未読ですね。読んでみます。 「アルジャーノン~」も大昔に読んで細部を忘れているので、再度読んでみます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 多重人格とか精神分裂とか、たまらなく好きなので、取り上げていただいた全てに興味があります! ダニエルキイスは読破していたのですが・・・ 全部読みます。ありがとうございました。