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草地について
(イギリスの話を聞いたのですが…)草地には永年草地や,一時的に草地とし短期輪作を行って草地管理をする場合(イギリスでは戦後,永年草地よりも一時的草地からの輪作が公に優遇されていたらしい)もありますが,それぞれどのような意義・メリットがあるのでしょうか?牧草地を耕起した方が得になる条件や時期等はあるのでしょうか? これは日本だけにとどまらず,世界の農業で考えて頂ければ幸いです。 例えば,ニュージーランドでは,気候条件や平地が少ないことから永年牧草が行われています。
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元来、牧草地は”耕作限界外”-食用作物等が植えることのできない土壌、地形が良くない、家からの距離が離れている等ーの利用を主たる目的として利用されていました。 草地は、放牧地(pasture、grassland)と刈り取って使う採草地(meadow)に分かれます。前者は広い土地で牛を放し飼いして人手をあまりかけない方法、後者はどちらかといえば土地が狭いかあまり無いために肥料や人手をかける集約的な方法です。 イギリスの件(ヨーロッパ)は、確か”三圃式”とかいわれ、牧草地、作物や休耕等を組みあわせて土壌の養分を維持して土地利用を行っている方法だと思います。うまくやれば連作障害や多量の肥料を必要とせず、放牧中心なら糞尿が畑に戻りますから。 ニュージーランドの件は、温帯で良質の牧草が栽培でき(生理学上C3 plant、熱帯はC4 plant)、かつ人口の割りに土地が広いため(山岳地帯を含む)、放牧が中心の使用形態になっていると思います。永年といっても通常日本では4-5年、南米等では10年程度を目安にしています。 土地の広さと値段、その肥沃度、自然条件(雨量や気温)、人件費と家畜の値段等で飼育形態は千差万別です。興味があれば後は書籍やネットで学んでください。入門編です。
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- usokoku
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イギリスは、寒冷地で、あまり農業には適しません、 囲い込みで、ほとんど牧草地になってしまったのですが、食糧の供給が不足しました、 その中で、肥料をどの様に調達するか、で考えられたのが3年1期作です、 これが既にある、「さんぽしき」です。 1年間草をはやして放牧地にすることで、家畜糞尿を肥料として育てる、 次の年は、過剰なチッソの影響で通常の畑作ができないので、草地として牧草を取る(サイロに保存して冬の間の家畜の食料とする)、 最後の都市に、畑作をする。 肥料がなくなったので、次の年は放牧して糞尿を入れる。 と繰り返すことです、この利点は、肥料の運搬が必要ありません、肥料の供給体である家畜を移動しますから。 この方法ですと、面積あたりの収穫量が少ないのです。 日本の古くからの農法は、 肥料の輸送を人力で行う(地域によって異なるのですが、雑木林の落ち葉を拾い集めて水田等に輸送。水田1に対して雑木林1の面積が必要)とか、 人糞を含む家畜糞を集めて少量づつばら撒くことで、チッソ過剰の害をさけながらそれなりの収穫を得る(発酵人糞を追肥することでようさいの発育を促進する) 冬作を行い3年5きさくのように、土地の約二倍の作付けを確保する(30年ぐらい前のセンサスを見ると所有面積と作付け面積の合計を比較するとわかるでしょう) 労働集約型の農法では、草ちの利用はないです。日本の農法では、水田などの畔地を除草した草を家畜に与えます(家畜を釣れて行く、又は、日とが草を刈り取り家畜小屋まで輸送する等、輸送が大変なので家畜小屋が自宅から離れた場所にある農家もありました)。近年では、大規模化したために、個々の濃化で家畜を飼っていませんので、除草剤による除草が主体になりました。
お礼
大変わかりやすい説明,ありがとうございました。勉強になりました
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